世界初Tシャツ歌集とは何か?
枡野浩一さんインタビュー!


9月23日に歌集デビュー20周年をむかえる枡野浩一(撮影/植本一子)

 ▼ 枡野浩一さん、はじめまして。歌人デビュー20周年を記念して「Tシャツ歌集」を出したい! というクラウドファンディング企画なのですが、あまりにも知らないことだらけで理解が追いつかないので、順を追ってお話きかせてください。

「はじめまして。枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』は、デビュー以降20年間で詠んできた20首の短歌を、布のバッグに詰めて〈枡野浩一ベスト歌集〉と言い張るという企画です(真顔)。20首全部まとめてでなくてもいいし、たった1首の歌集があってもいい、と考えています。0首の歌集だとジョン・ケージになってしまいます。長い話になりますが、何卒おつきあいください。飛ばし読みする場合は、太字の部分だけ読んでください

 ▼ 20年前、1997年の9月23日に、最初の短歌集『てのりくじら』と『ドレミふぁんくしょんドロップ』が2冊同時発売されたんですね。

「はい。発売日は29歳の誕生日でした。イラストレーションを担当してくれた当時無名だったオカザキマリさんは、今や人気漫画家として知られる、おかざき真里さんです。高校の国語教科書に載っている僕の代表作《毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである》は、その本に発表した1首ですね。来年度からつかわれる別の出版社の国語教科書には、また別の1首が載る予定になっています」


2冊同時発売された『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』

 ▼ 枡野さんの肩書は「歌人」ですが、テレビや映画や演劇に出演したり、音楽CDを出したり、芸人として舞台に立たれたり、さまざまな活動をされているイメージがあります。

「それは短歌が小説などにくらべたら、人気が全然ないからですね。短歌は音数が57577になっている、千年以上の歴史を持つとされる詩なんですが、現在ではほとんど絶滅したものと皆さんに思われているかもしれません。週刊CHINTAIのテレビCMに、加藤あいさんに短歌をおしえる先生役で出たりしたんですが、そういうのって一過性のものですね。でも、CMで公募した〈いい部屋みつかっ短歌〉の傑作は、『一人で始める短歌入門』という本にまとめることができたのでよかったです」

 ▼ 俳句はお茶のペットボトルに印刷されていたりしますが、短歌はあまり身近にないですよね。

「『君が代』も短歌なんですよ、字余りがあって57677になっていますが。あと、実写映画もヒットした人気漫画『ちはやふる』に登場する、カルタの百人一首も短歌です」

 ▼ あ、失礼しました。百人一首はともかくとして、『君が代』は言われないと気づかないかもですね。

「《川柳と俳句と短歌の区別などつかない人がモテる人です》と詠んだことがあります。そのくらい皆さん興味がない。サッカーとフットサルをごっちゃにしたら怒られますよね? せめて自分という歌人を媒介にして、短歌というものの存在を、もうちょっとだけ広く知ってもらえたらと思って色々活動してきました」

 ▼ 短歌に一見関係ない活動のように見えても、よく見ると短歌を全部からめているんですね。

「そうですね、40冊以上出してきた単行本のほとんどは短歌がらみの本です。いちばん売れた『ショートソング』は、短歌をつくる若者たちの青春小説。宮藤官九郎さんが帯に短歌を寄せてくださっています。小手川ゆあさんの手で漫画化もされました。アジア各国で翻訳されていて、短歌もその国の言葉になっています」


枡野浩一が20年間で出版してきた書籍の一部(撮影/佐々木あらら)

 ▼ 海外のかたが短歌にふれるって凄いですね。

「吉祥寺書店員の会〈吉っ読〉が応援してくれて、小説版だけで10万部近く売れたんですが、今はブックオフに山積みになっていてかわいそうなので、見つけたら自分で買うようにしています(笑)。もっともっと短歌を身近に感じてもらう方法はないかと、44歳のとき入った芸人事務所(SMA)では、短歌の出てくるコントや漫才を2年間やっていました。TSUTAYAで借りられるDVD『アンタッチャブル柴田の「ワロタwwww」~超絶おもしろいのに全く知られてない芸人たち~』に〈詩人歌人〉というコンビで出ているので、物好きなかたは見てみてください。そのあと〈詩人歌人と植田マコト〉というトリオで活動していたんですが、歳も歳ですし物書き仕事との両立ができなくなりました。歌人が抜けてすっきりしたという元相方たちは今、〈すっきりソング〉という漫才コンビになって人気上昇中です。応援してやってくださいね」

 ▼ 情報量が多くて戸惑っています(笑)。

「むかし東芝から出たCDアルバム『枡野浩一プレゼンツ/君の鳥は歌を歌える』の1曲1曲も、題名をすべて57577の短歌にしていました。趣味で撮っている短編の自主映画はいつも短歌が題名になっています。杉田協士監督の長編デビュー映画『ひとつの歌』のポスターには枡野浩一の短歌が印刷されましたが、それは重要な役柄で僕が出演しているからです。友人たちと撮って渋谷の映画館で上映されたSF映画『未知なる漫画家オムニバス』の、中村うさぎさん主演作の題名や、チラシのキャッチコピーも短歌。そのオムニバスに関わってくださった吉岡里帆さんが、ドラマ『カルテット』などですっかり人気女優になりました。吉岡さんの出演部分は、阿佐ヶ谷の僕の仕事場〈枡野書店〉で、漫画家のタイム涼介さんが撮影してくださったんですよ」


山中さわお(the pillows)、橘いずみ(榊いずみ)、トモフスキー他が参加したCDアルバム『枡野浩一プレゼンツ/君の鳥は歌を歌える』

 ▼ そういえば、オールナイトニッポン0のパーソナリティを担当していた歌人の加藤千恵さんの第一歌集は、枡野さんが企画して出版社に持ちこんだとか。

「はい。加藤千恵さんは北海道旭川に住む17歳の高校生でした。そのころ僕が運営していた電子掲示板に短歌を書いてくれたり、当時レギュラー出演していたNHK『スタジオパークからこんにちは』の「かんたん短歌塾」コーナーに投稿してくれたりして、作品がどれもとても魅力的だったので。話のわかりそうな新しい出版社に手紙を書いて、売り込みをしました。その『ハッピーアイスクリーム』が評判になったおかげで、佐藤真由美さんの第一歌集『プライベート』も同じ出版社から出ることになり、やはり僕が監修を担当しました。商業メディアで活躍する歌人は日本でも数少ないのですが、今や小説家としても活躍する加藤千恵さん、のちに作詞も始めた佐藤真由美さん絵本のベストセラーも出した天野慶さんらは、僕の書いた短歌入門書『かんたん短歌の作り方』出身の歌人なんです。正式な弟子ということにしているのは、枡野浩一のかんたん短歌Blogを通じて出会った佐々木あらら一人なんですが」

 ▼ 『かんたん短歌の作り方』は女性漫画誌「CUTiE Comic」の連載をまとめたものなんですね

「今でこそ様々な雑誌で短歌の投稿ページを見かけるようになりましたが、当時は漫画誌に短歌投稿コーナーなんてつくってもだれも投稿しないはずだと、編集部でも反対の声が大きかったそうです」

 ▼ 「枡野浩一のかんたん短歌blog」は世界初の短歌投稿サイトだったと伺っています。

「今でこそ〈うたよみん〉みたいな短歌投稿サイトも盛況だし、ツイッターに自作短歌を投稿している人が毎日たくさんいますが、僕がツイッターを始めたころ、ツイッターのつぶやきをひとつ残らず57577にしていた2009年ごろは、自作短歌の発表の場としてツイッターをつかっている人とはまったく出会いませんでした。〈かんたん短歌blog〉はもっと前の2004年スタートですが、入選作の著作権は主催者に帰属するという意味の募集要項を書いただけでも炎上したりしました。でも『ドラえもん短歌』も『ショートソング』も短歌をインターネットで公募していたからこそ生まれた本だったので、悲しいこともたくさんありましたが、やってよかったです。お題として用意した77に、各自が575をくっつけて57577にする遊び「付け句」も、2002年に『どうぞよろしくお願いします』という付け句絵本で提唱するまでは、ここまでカジュアルな遊びではなかったんですよ。昔話ばかりになってしまいましたが、一見とっつきにくい〈短歌〉というジャンルであれこれ試行錯誤してきました、ってことを言いたいだけです」


『ドラえもん短歌』『ショートソング』などを生んだ世界初の短歌投稿サイト「枡野浩一のかんたん短歌blog」

 ▼ 20年前に生まれた人は現在もう成人になっているわけで、枡野さんのデビュー作を知らない若者も多いかもしれませんね。

「ほんとにそうですね。最近はインターネットで短歌を発表する若者が増えていますが、僕の『てのりくじら』を1冊とおして読んだ人は少数派かもしれません。俵万智さんの『サラダ記念日』は別格として、歌集にしてはかなりのロングセラーだったんですけど。もっとも最近出した紙の歌集『』(写真/杉田協士)は、ゴロウ・デラックスで紹介されたわりに売れませんでした。じつは『歌』は紙の本として出す前に、iPhoneなどのアップル製品で読める電子書籍アプリ歌集『ロングロングショートソングロング』(字と絵/後藤グミ)としてリリースしました。後藤グミさんは高校生のとき〈かんたん短歌blog〉へ投稿したことがきっかけでイラストレーターデビューしたんですよ、今やNHKでアニメの絵を担当したりもしています。『ロングロングショートソングロング』は、それこそ世界初のオリジナル歌集アプリでした。ダ・ヴィンチ電子書籍アワード2012にノミネートされたんですが、谷川俊太郎さんにやぶれてしまいました。昔からお世話になっている谷川さんには、ごめんねと笑顔で言われてしまって(笑)。審査員の一青窈さんには、とっても惜しかったんですよと言っていただいて(笑)、いっそう悔しくなってしまいました。その僕の電子書籍アプリは現在入手できなくなっています。アップル製品の進化に合わせてバージョンアップしていくのに、とにかく人件費がかかるんです」


縦に縦にスクロールして読む世界初の電子アプリ歌集『ロングロングショートソングロング』

 ▼ 俵万智さんの『サラダ記念日』は今年30周年で、新装版が刊行されたりしていますよね。枡野さんも20周年を記念して『てのりくじら』の新装版を出したり、ベスト歌集を出したりしようとは考えなかったのですか?

「考えました。出版社にも相談してみたのですが、とても丁寧な優しい断わりの手紙が届いて(笑)。制作費を著者が少し負担するなら復刊してもいいですよと、別の出版社から声をかけていただいたんですが、僕は商業出版にこだわりがあるんですよ。そもそも20年前も、自分の短歌は商業出版されないんだったら、需要がないということだから、自費出版は絶対やめようって誓っていたんです。そんなこんなで、自分の欲望をよくよく見つめてみたら、この20年間でつくってきた短歌のベスト20首をプリントした、Tシャツ歌集をつくりたくなってしまったんですよ」

 ▼ それはまたお金のかかりそうな企画ですね。

「そうですね。でも紙の本を自費出版すると国産車1台の購入費くらいはお金が必要なんです。99%の歌人は自費出版で歌集を出しているから、基本的にお金持ちなんだと思います。もっぱら文筆で生活している僕の去年の年収が国産車1台の購入費くらいですから、とても自費出版している余裕はありません。以前からクラウドファンディングで歌集をつくってみたらどうかと周囲の人に言ってもらっていたんですが、どうしても気が進まなくて。でも、『Tシャツ歌集』だったら欲しい人がいるんじゃないかなと。20首まとめてでなく、1首単位で売ることができるのも面白いし。クラウドファンディングで呼びかけて、まったく需要がないなら、あきらめがつきますし。わりと反響があるようなら、また紙の歌集を出そうという流れにもなるかもしれないし」

 ▼ 短歌をTシャツにすること自体は、デビュー当初から試みていたんですよね?

「はい。短歌プリントTシャツを販売していただいたことも2回くらいありますが、いま〈短歌Tシャツ〉という言葉で画像サーチすると、イラストレーターの目黒雅也さんが白いTシャツに短歌と絵を直接かいて作成した、1枚1枚ちがう1点モノのTシャツが大量に出てきます」


目黒雅也直筆Tシャツと短歌プリントTシャツたち(撮影/佐々木あらら)

 ▼ そのコラボレーションが実を結んで、枡野さんと目黒さんの絵本『あれたべたい』と『ネコのなまえは』も出版されたんですよね。

「そうなんです。目黒雅也さんとは一緒に短歌のLINEスタンプも出しています。目黒さんは、芸人時代の元相方である詩人の本田まさゆきに紹介してもらった人なので、縁って不思議です」

 ▼ 枡野さんはコラボレーションがお好きなんですね。

「そうみたいですね。漫画家の古泉智浩さんを中心にした〈よるひる映研〉という自主映画サークルに長年参加してきたんですが、その古泉さんと二人でおととし始めたPodcast〈本と雑談ラジオ〉が最近、僕の活動の中で最も好評なのもめぐりあわせを感じます。あの番組がちゃんとお金を稼ぐ仕事になり、投稿短歌を紹介するコーナーをつくるのが夢です。現在はノーギャラなので、ノーギャラで投稿短歌を選ぶのは避けたいんです、愛されたり憎まれたりする仕事なので」

 ▼ ちょっと話を戻しますが、クラウドファンディングで、紙の歌集ではなくTシャツ歌集を出したいというあたりの話、もう少し掘り下げてお願いします。

「はい。現代短歌の世界では〈連作〉っていうんですが、〈いくつもの短歌をずらりと並べて、行間の多い物語のように見せる作品〉が主流になってるんです。僕はどうしてもそれが好きになれなくて。歌壇(短歌界)とはデビュー以来20年間ずっと距離をおいてきました

 ▼ 師匠を持たず、短歌のグループに所属しないで長く活動している歌人は、珍しいそうですね。

「最初から商業媒体で活動を始めた歌人は僕くらいかもしれません。『ショートソング』にも書きましたし、くりかえしになりますが世にある歌集は99%が自費出版です。大きな書店できれいな装丁の歌集が昨今わりと売られていますけれども、著者が印税をもらっているケースは稀だと思います。僕のような、賞をもらったことが一度もない歌人が、20年にわたって短歌の本ばかりを商業出版することができたのは、読者ひとりひとりの応援があったから。大小さまざまなご縁に恵まれたからだと思っています」

 ▼ 枡野さんが、出版界で賞をとったことが一度もないと伺って、びっくりしました。

「『踊る!さんま御殿!!』で〈踊る!ヒット賞〉はもらいました。そもそもの歌人デビューが、ある短歌の新人賞で、選考委員5名中4名の票を得て最高得票だったのに落選した、というのが話題になったことからスタートしているんです。授賞に反対した選考委員は岡井隆さんで、今では僕の短歌をよく新聞連載で紹介してくださったりしているので、なんというか、長い時間が流れました」

 ▼ 時代を代表する歌人というイメージがあったのですが、ほかの歌人と枡野さんは、何がちがうんでしょう。

「どうなんでしょう。短歌は〈1句〉ではなく〈1首〉と数えます、百人一首の1首です。短歌なんて一生かけて1首でいい、そんなに数いらない、というのが僕の基本姿勢なんですよね。世の歌集は、歌の数が多すぎるというか。短歌を大好きすぎる人がつくるから、冷徹な取捨選択ができないんだと思う。自作で他人に読ませる価値のあるものが、そんなに多いと思える根拠がわからないです。僕も毎日大量に短歌は詠みますが、翌日には捨ててしまいます。むかし広告会社につとめていたころは毎晩100本以上キャッチフレーズ案を考えて、1本も採用されないなんて日常茶飯事でした」

 ▼ どのくらいの短歌を1冊にいれるのが一般的なんですか?

「1冊にだいたい300首は収録されていますね。僕の場合は、デビュー作の『てのりくじら』1冊に46首しか載せませんでした。そのくらいがちょうどいいと当時は思ったんです。それでも多すぎたかもと今は思います。1首くらいでいいし、1首だからいい。そんな感じで短歌を流通させることはできないかと考え、たどり着いた答えのひとつが、Tシャツに短歌を1首ずつプリントして歌集として販売することでした。20周年なので、20首の自信作を20枚のTシャツにプリントして、20首の歌集にしようと。20首まとめて買うのは奇特なかたでしょうが、それはそれでオーケー。需要がないということがわかれば、僕の場合、あきらめがつくんです」

 ▼ 「Tシャツ歌集」世界初ですか?

「そうですね。短歌Tシャツ自体をつくったことのある人は結構いるでしょうが、Tシャツ歌集という意識でまとめたのは、まあ初じゃないかと思います」

 ▼ やろうと思った人はいても、実際にやるのは大変かもしれませんね。

「大変といえば大変でした。今回、この20年間で出会った多くの才能ある方々に力を貸していただき、ご覧のような短歌Tシャツのサンプルを作成しました。自分の大好きな3名のかたに着用してもらって、大好きな写真家に撮影をお願いしました。20周年の当日は9月23日なんですが、せっかくTシャツなんだから残暑が続くうちに着ていただきたくて。まにあわせるために水面下でちょっと無理な動きをしています。Tシャツは同じ短歌をプリントするにしてもサイズをいくつか用意する必要があるから、売れる1首と売れない1首の差が出るだろうし、クラウドファンディングで呼びかけて注文を受けてから作らないと在庫をかかえるリスクが大きいですね」


モデルは向かって左から敬称略で、河井克夫、長井短、鎌田順也(撮影/植本一子)

 ▼ これらのサンプルを、実際の「Tシャツ歌集」として完成させる資金を集めたいというのが、このプロジェクトというわけですね。

「はい。57577の日本語をTシャツとして身にまとうなんてハードルの高い行為かもしれません。短歌を選ぶとき、これを着て街を歩くのは勇気がいるかもしれないと迷ったりもしました。でも、自分の20年間の活動の中で、胸を張れる20首を選んだつもりです。この短歌を着て街へ出ることで、うまれるコミュニケーションがあるんではと」

 ▼ ちょっといいハンガーにかけて部屋に飾ってもいいですね。

「全20首、クローゼットにずらりと短歌を並べたら、迫力があると思います。お話をしながら思いだしましたが、野球の野茂さんのことを詠んだ短歌のTシャツを、ユニークなTシャツを着るのが好きなイチローさんが着てくれたらいいなあと思ったのが、このプロジェクトの着火点になりました。実際に着ていただくのは夢のまた夢ですが、完成したらお送りしたいです」

リターンについて
枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』P.01〜P.20
[size] S/M/L/XXXL



◆『MASUNOTANKA20TH』P.01

◆『MASUNOTANKA20TH』P.02

◆『MASUNOTANKA20TH』P.03

◆『MASUNOTANKA20TH』P.04

◆『MASUNOTANKA20TH』P.05

◆『MASUNOTANKA20TH』P.06

◆『MASUNOTANKA20TH』P.07

◆『MASUNOTANKA20TH』P.08

◆『MASUNOTANKA20TH』P.09

◆『MASUNOTANKA20TH』P.10

◆『MASUNOTANKA20TH』P.11

◆『MASUNOTANKA20TH』P.12

◆『MASUNOTANKA20TH』P.13

◆『MASUNOTANKA20TH』P.14

◆『MASUNOTANKA20TH』P.15

◆『MASUNOTANKA20TH』P.16

◆『MASUNOTANKA20TH』P.17

◆『MASUNOTANKA20TH』P.18

◆『MASUNOTANKA20TH』P.19

◆『MASUNOTANKA20TH』P.20

 

◇ 枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』P.01〜P.20の中の短歌1首/3,000円

▼備考欄に必ず、好きな短歌1首(「P.01」等)と、ご希望のサイズ(S・M・L・XXXL)を書いてお申し込みください。Lより大きいサイズはXXXLのみになります。

▼Tシャツ自体には日本語の短歌のみがプリントされています。短歌とその英訳を書いたカードがタグとして付く予定です。

◇ 枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』P.01〜P.20の中の短歌2首/5,000円

▼備考欄に必ず、好きな短歌2首(「P.04」&「P.08」等)と、ご希望のサイズ(S・M・L・XXXL)を書いてお申し込みください。Lより大きいサイズはXXXLのみになります。

▼Tシャツのサイズをそれぞれ変えることもできますが、短歌の番号とTシャツのサイズ指定は、まちがいのないようお願いします。

▼Tシャツ自体には日本語の短歌のみがプリントされています。短歌とその英訳を書いたカードがタグとして付く予定です。

◇ 日刊メルマガ『毎日のように手紙は来るけれど』2017年9/23〜365日分 + 枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』P.01〜P.20の中の短歌1首/7,500円

▼備考欄に必ず、好きな短歌1首(「P.01」等)と、ご希望のサイズ(S・M・L・XXXL)を書いてお申し込みください。Lより大きいサイズはXXXLのみになります。

▼Tシャツ自体には日本語の短歌のみがプリントされています。短歌とその英訳を書いたカードがタグとして付く予定です。

▼日刊メルマガ『毎日のように手紙は来るけれど』は、まぐまぐ配信のものと同一内容。マニア向けです。
https://note.mu/masuno/n/n626a62e47d98

◇ 枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』P.01〜P.20の中の短歌3首 + バッグ小/10,000円

▼備考欄に必ず、好きな短歌3首(「P.04」「P.07」「P.10」等)と、ご希望のサイズ(S・M・L・XXXL)を書いてお申し込みください。Lより大きいサイズはXXXLのみになります。

▼Tシャツのサイズをそれぞれ変えることもできますが、短歌の番号とTシャツのサイズ指定は、まちがいのないようお願いします。

▼Tシャツ自体には日本語の短歌のみがプリントされています。短歌とその英訳を書いたカードがタグとして付く予定です。

▼朝倉世界一さんの筆によるマスコットマークがプリントされた小さめのトートバッグ(略称「バッグ小」)を添えてお届けします。マスコットマークは変わりませんが、ここにある布バッグは試作品イメージであり、実物とは異なります。

 

◇ 阿佐ヶ谷「枡野書店」を2017年9月以降の任意の2日間つかえる権利/20,000円

▼枡野書店の説明は以下に。https://note.mu/masuno/n/ned7a8d64e026

▼枡野書店の見学をしたい場合、毎週月曜15時〜22時にご来店ください。

▼枡野書店は現在、毎週火曜があいています。土曜、日曜、月曜もご相談に応じます。

▼絵の展示など、若干のお客さんを呼ぶイベントも可能ですが、詳しくはご相談の上。

▼ご質問ご相談は随時、枡野浩一が直接承ります。ご相談内容によっては、お断わりする場合もあることをご了承ください。

◇ 枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』全20首 + バッグ大/50,000円

▼備考欄にサイズ(S・M・L・XXXL)を明記してお申し込みください。20首はすべて同一のサイズとさせていただきます。

▼Tシャツ自体には日本語の短歌のみがプリントされています。短歌とその英訳を書いたカードがタグとして付く予定です。

▼朝倉世界一さんの筆によるマスコットマークがプリントされた、大きめのトートバッグ(略称「バッグ大」)を添えてお届けします。マスコットマークは変わりませんが、ここにあるバッグは試作品イメージであり、実物とは異なります。

 

◇ 枡野浩一があなたの結婚式のスピーチをし、お祝い短歌1首を贈ります。/100,000円

▼過去の実績多数。二人の名前を詠みこんだ短歌をプレゼントしたりしてきました。

▼日本国内のみとさせていただきます。交通費・宿泊費などは別途承ります。

▼お届け予定期間は仮のものです。枡野浩一が生きているうちに良き伴侶を見つけてください。

▼ご質問ご相談は随時、枡野浩一が直接承ります。ご相談内容によっては、お断わりする場合もあることをご了承ください。

◇ 枡野浩一があなたのお子さんの命名を手助けし、その名前を詠みこんだ短歌1首を贈ります。/150,000円

▼メール相談の上、色紙による納品とさせていただますので、連絡先を明記してください。

▼過去の実績多数。詠みこむ名前は、姓名のうち「名」のみとさせていただきます。

▼お届け予定は仮のものです。枡野浩一が生きているうちにお子さんに恵まれてください。

▼ご質問ご相談は随時、枡野浩一が直接承ります。ご相談内容によっては、お断わりする場合もあることをご了承ください。

◇ 枡野浩一が短歌ワークショップをします。/200,000円

▼ワークショップは多摩美術大学で毎年行っている初心者対象のものと同一内容です。

▼会場・人数の規模は問いませんが、日本国内のみとさせていただきます。交通費・宿泊費などは別途承ります。

▼お届け予定期間は仮のものです。枡野浩一が生きているうちに、お早めにどうぞ。

▼ご質問ご相談は随時、枡野浩一が直接承ります。ご相談内容によっては、お断わりする場合もあることをご了承ください。

◇ 枡野浩一が反面教師として半生を語る講演会をします。/300,000円

▼講演会の実績は以下のサイトに。https://note.mu/masuno/n/n321fb55bfc6c

▼会場・人数の規模は問いませんが、日本国内のみとさせていただきます。交通費・宿泊費などは別途承ります。

▼お届け予定期間は仮のものです。枡野浩一が生きているうちに、お早めにどうぞ。

▼ご質問ご相談は随時、枡野浩一が直接承ります。ご相談内容によっては、お断わりする場合もあることをご了承ください。

 

 

『MASUNOTANKA20TH』協力スタッフについて

STOF/STORAMA(デザイナー谷田浩)


「STOF/STORAMAを主宰するデザイナーの谷田浩氏は、僕が選を担当した『ドラえもん短歌』の装丁も担当してくれています。彼は僕の『ショートソング』に別名義で短歌を載せている歌人でもあるんですよ。今回プリントすることにした20首は、『ショートソング』の執筆協力者である弟子の歌人・佐々木あららと枡野浩一で時間をかけて選び、谷田氏の意見をとりいれて最終決定しました。〈自選〉という、作者が自分ひとりで短歌を選ぶ行為は、だめだというのが僕の持論です。他人の目が必要なんです」

http://stof.org
http://zozo.jp/brand/storama/

朝倉世界一(漫画家)


「Tシャツやバッグにプリントされるマスコットマークを描いてくださった漫画家の朝倉世界一さん。NHK・Eテレで映像化され、ネットで最近も話題になった石川啄木の本『石川くん』の絵も担当してくださっています。〈石川くんTシャツ〉を数年前、谷田氏がつくってくれたことがありますが、現在品切です」

https://twitter.com/askura1

植本一子(写真家)

「著書『かなわない』他が〈新しい日記文学〉と評判になり、いま文筆家としても最も注目されている写真家。植本一子さんの書かれる本が大好きで、対談をオファーしたとき知り合いました。天然光で、ひとりひとりの自然な表情をとらえる写真家として、Tシャツ歌集の撮影をお願いしたくなりました」

http://ichikouemoto.com/

長井短(モデル)身長172cm

「影のあるトークがバラエティ番組でも話題になった長井短さん。プロのモデルですが、演劇に出演されているのを何度か観て、その存在感に心ひかれました。演劇評をテレビブロスで書いたら読んでくださって、僕の本を愛読しているとのことで、ツイッター交流が生まれました。直接お話したのは今回の撮影が初めてです」

https://twitter.com/popbelop

鎌田順也(劇団「ナカゴー」主宰)身長180cm


「劇団ナカゴー主宰の鎌田順也さんは、ある学校で作家・長嶋有さんの教え子だったそうです。長嶋さんの紹介で9年くらい前に観て衝撃を受け、ナカゴーの舞台は毎回欠かさず観ています。長井さんの存在感に拮抗する男性モデルとして、たくさんの人の名前を挙げて会議した結果、谷田氏と僕の意見がようやく一致したのが彼でした」

http://nakagoo.com

河井克夫(漫画家)身長178cm


「河井克夫さんとは松尾スズキさんの紹介で知り合って、当時は顔が双子みたいにそっくりだったのでニセ双子ユニット〈金紙&銀紙〉として活動しました。松尾スズキ監督映画『恋の門』に二人そろって出演しているだけでなく、共著も出しています。今はそんなには似ていませんが、他人とは思えません。漫画も凄いです」

https://twitter.com/osuwari

carrie HM(ヘアメイク)

「谷田氏が数々の現場をご一緒してきたヘアメイクcarrie HMさん。撮影当日はだれよりも早く現場にいるべき僕がまさかの遅刻をしてしまったため、彼女の仕事ぶりには助けられました」

http://carriehairmakeup.org

丹美継(翻訳)/ 晄晏隆幸(翻訳協力)

「以前『57577 Go city, go city, city』という文庫本を出したとき英訳をつけたくて、インターネットで翻訳家を募集したら連絡をくださったのが丹美継さんです。フランク・ザッパの歌詞を訳す仕事などをされてきたかたで、『57577』の英訳は漫画『ダーリンは外国人』のダーリンことトニー・ラズロさんにほめていただいたことがあります。私は英語が全然わからないため、最も古い友人である晄晏隆幸さんが、私の短歌の意図がきちんと反映されているかをチェックしてくださったり、弟子の佐々木あららが別案を提案してくれたりしました。英訳を添えたかったのは、日本語の意味がわからず不本意な短歌を着てしまうかたの出現を防ぎたかったからです(笑)。Tシャツ自体には英文はプリントされませんが、外国語で生きているかたが、長さのある日本語で構成された枡野浩一Tシャツ歌集『MASUNOTANKA20TH』に興味を持っていただけたらと願ってやみません」

穂井田卓志(ウェブ担当)

「長いつきあいの穂井田卓志さん。松任谷正隆さんがラジオ番組でほめてくださった枡野浩一公式サイトをつくってくれたり、世界初の電子書籍アプリ歌集を制作してくれたり、〈東京タワー短歌〉の展示企画を仕切ってくれたり、企業と組んだ短歌コンテストを企画運営してくれたり、枡野浩一の活動になくてはならない心強い助っ人です」

http://kaidansha.jp

あとがき

「以上、長いインタビューにおつきあいくださってありがとうございました。このインタビューは自問自答、つまりインタビュイーもインタビュアーも枡野浩一でした。20年間の仕事で直接お世話になった方々や、この記事でお名前を出している方々には、サンプルTシャツを着ていただけないものかと目下ご連絡中ですが、まだ連絡が届いていないという場合は、枡野 ii@masuno.de までメールをいただけると幸いです。20周年当日の9/23の夜は、渋谷ロフト9でイベントします。何をやるかまだ決まっていませんが、是非いらしてください」(構成/枡野浩一)


インタビューで自問自答を終えた枡野浩一(撮影/植本一子)

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