■ご挨拶 

 初めまして。この夏、和歌山市にオープンするゲストハウス<Sana Inn Town>の開業を目指す【真田堀家守舎】です。私たちは、真田堀川沿いにある「元寺町通り」と「真田堀通り」を魅力的で活気ある場所にしたいという想いをもって、2017年4月に【株式会社 真田堀家守舎】を設立しました。

 

 

【真田堀家守舎】設立メンバー。左から、板東佳奈、山東洋介、板東高功

■想い

 私、板東が不動産賃貸業を始め、7年目になるのですが、空き家の増加が問題となるなか、次々と新しい物件が供給され、空室の増加が助長されているのを実感しています。その様な不動産の状況において、新しい物件と供給するのではなく、中古の物件を再生し活用する方が合理的であると考えています。現に私の所有物件も木造で築30年を超えたものがほとんどですが、適切に手を入れ管理すれば十分、賃貸物件として再生できることを自負しております。今の日本の賃貸物件では、店子さんと大家さんの間に管理会社が入り、大家さんを見たこともない店子さんがほとんどです。しかし、私は大家として物件を自己管理し店子さんと良好な関係を築いています。

  一方で、『増え続ける空物件、空テナントなどの遊休不動産をより良い形で次世代に渡していきたい』という思いを持ち、再生だけではなく、リノベーションにより新たな価値を持たせる可能性を考えていました。そのころに、知人の紹介でリノベーションスクールの存在をしり、第5回リノベーションスクール@和歌山に参加しました。そこで、運命の出会いとなる元寺町商店街、そのすばらしさを認識し、ここでまち宿型のゲストハウスを開業する思い強く持ちました。

 ゲストハウスなどに泊まる経験をするなかで、ホテル形式のカウンターがあり奇麗で洗練されたホステルより、マネージャーと世間話などを楽しめる宿に好感を持ち、『マネージャーの顔の見える宿って良いよね』という思いを持ちました。この感覚は私が顔の見える大家として店子さんと良好な関係を築いたことに近いと感じました。我々が目指すまち宿型のゲストハウスは、我々運営者とゲストさん、我々の町の仲間が経営する飲食とゲストさんを繋いでいき現ストハウス単独ではなく、まち全体を楽しめるゲストハウスつまり、まち宿を作っていきたいと考えました。

 今回我々が経営するまち宿においては、私が宿の先導役となり妻が女将として、色々な人と出会える場所を提供することで、『また来たくなるようなまち宿を作りたい』と思いこの事業を行うことを決断しました。

 一方で、我々のゲストハウスがある和歌山市は、関空からバスを使うと40分程度でアクセス可能であり、また、和歌山市周辺にはいくつもの魅力的なスポットが点在しています。我々のゲストハウスから紀伊半島や四国の旅行のスタート地点として、我々スタッフがコンシェルジュとしてサポートしていきます。

和歌山周辺の観光スポット

1、高野山(Koyasan):言わずと知れた真言宗の総本山!

2、白浜(Shirahama):パンダ日本一のアドベンチャーワールド、ビーチに温泉!

3、新宮(Shingu):熊野早玉大社などの神秘と世界遺産の熊野古道!

4、鳴門(Naruto):渦潮と大塚美術館!

5、大歩危小歩危(Oboke Koboke):この美しい川を是非!

■所在地

 和歌山市にある二つのターミナル駅、南海和歌山市駅とJR和歌山駅の間には真田堀川と言う小さな川があります。

<Sana Inn Town>は真田堀川を挟む形で存在します。

   この真田堀川の両側には「元寺町通り」と「真田堀通り」と呼ばれる通りがあり、商店街・飲食店•スナックが入り交じっています。この通りの面白さは、戦後直後に作られた町で双方に並び建つ建物が真田堀川へ大きく「はみ出し」ている所です。戦後、土地を確保するためにこの様な建築が行われたと考えられていますが、日本全国探してもこんな面白い「通り」はないと自負しています。私たちは「元寺町通り」と「真田堀通り」を含む、このエリアを『真田堀川エリア』と名付けました

 

 真田堀川へのはみ出しかたがハンパなくかっこいい!!

 皆さんは『家守(やもり)』という職業を知っていますか?それは江戸時代、地主や家主に代わって不動産管理を行っていた町の番人だそうです。今で言うところの『エリアマネージメント』に近いことだと思っています。私たちは、真田堀川エリアをより良い形で次世代に受け継ぐことを目的として【真田堀家守舎】を設立しました。その第1段事業として、このエリアで複数の空き物件を利用してゲストハウス<Sana Inn Town>として再生することを目指しています。

 

■『真田堀』の歴史

私たちは真田堀の歴史を探ってみた。様々な文献によると、江戸時代に外堀(市堀川)と紀ノ川をつなぐ運河として開削された。元々は有事の運河としてではあるが平時の舟運として利用されていた。では、なぜ『真田堀』と呼ばれたのか?真田と言えば何を思い出すだろうか?戦国きっての武将、真田幸村を思い出すのではないだろうか?真田昌幸(父)と信幸•幸村(長男•次男)が豊臣秀吉の天下統一を前に上田城で徳川方の大群を撃退したことは有名である。その後、真田兄弟は、関ヶ原の戦いにおいて信幸(長男)が東軍につき、幸村(次男)が西軍につき、真田家を存続させる決断をする。関ヶ原の戦いで東軍が勝利し、真田信幸が真田家当主として活躍し、幸村は紀州九度山へと配流される。 

 真田家の家系図

 

■堀の名の由来

 江戸城外濠の一部として知られる『真田濠』は江戸城防御の最大の要となる。『真田濠』の名が残されているのは、真田信行と嫡男の信吉、信政らが濠の開削や玉川上水による水源としての維持管理に代々取り組んだ徳川家への忠誠の証からである。紀州の徳川家も江戸城外濠の一部として知られる『真田濠』にならって、和歌山城の外堀を開削した際に、江戸城の『真田濠』に習って『真田堀川』としたとする説が有力である。

 他方、和歌山の『真田堀川』は、江戸時代に外堀(市堀川)と紀ノ川をつなぐ運河として開削されている。これが真田幸村が紀州九度山に配流され、その後、1614(慶長19)年に勃発した大坂冬の陣において、真田幸村が大坂城の出城として築いた「真田丸」があり、幸村はここで20万もの徳川勢を相手に奮戦し、天下に武名を轟かせました。九度山町にあり真田庵として知られる「善名称院」は、戦国の武将真田昌幸・幸村父子が隠棲した屋敷跡として、県の史跡指定を受けています。本尊には地蔵菩薩、境内には開山堂、土砂堂、真田宝物資料館や、昌幸(幸村の父)の墓のほか与謝蕪村の句碑があります。また、幸村は敵ながら和歌山城(徳川家)に出入りが許され、碁を打っていたとの逸話もあります。徳川家が何度も苦渋を飲まされた真田家の名を和歌山城の外堀に使うことで守りを固めたかったと言う説がある。

■大正、昭和初期の元寺町

江戸時代、元寺町を含むエリアは内町として商人が市場を運営していた歴史がある。大正•昭和初期では、映画館•劇場などがたくさんあり、昭和4年には道が石畳に補修され、大きな商店街を形成していたようだ。

 

大正時代の元寺町

昭和4年頃の元寺町

 ■戦後の元寺町 

 空襲により、焼け野原のなった真田堀川周辺ではあるが、真田堀川は戦後の復興のために大量の木材の貯木していた。さらに、この周辺には建具工場が建ち並び現在もその面影を残している。

昭和20年頃の真田堀川

 華やかだった街が完全な焼け野原である!!

■復興へ

当時の和歌山市の政策によりコンクリートの堀へと変貌する。

和歌山市の政策により現在の形に!

昭和30年頃の真田堀川とその周辺。

この堀の両側に建物が次々と建設される。元寺町では、2階建てのRC造の建物が同時に建てられたため、すべての建物の形状が類似している。一方、真田堀川は建築が別に行われたため、様々な建物が存在する。

■『真田堀川エリア』にある真田堀川を挟んで対照的な2つのエリア

 まず、 真田堀川西側エリアは、本町公園・鷺ノ森幼稚園・本町幼稚園などがあり、女性や子どもが集まる【陽だまりエリア】としての顔も持っています。

 

 

【元寺町通り】は、元々の飲食店に加え、新規飲食店が続々と出店中!!

 

老舗の中華酒家「くうくう」の明渡さんと!

 

 個性的な居酒屋 「ブッダの休日」さん! 

 次に、 真田堀川東側エリアは、昭和バブル期に和歌山ブルースで『真田堀ならネオン川〜♪♪』と歌われたネオンが輝く飲屋街があります。現在も、真田堀通りは昭和の情緒あふれる飲屋街姿を残しています。

昭和の香りがプンプンする、DEEPな飲屋街が今尚そのままの形で残っています。

このように『真田堀川エリア』には、真田堀川を挟んで対照的な2つのエリアが存在しています。

つまり、西側には女性が気になる【陽だまりエリア】があって、東側には昭和の哀愁漂う【ネオン川エリア】が残っています。

■『真田堀川エリア』の変化の兆し

この2つのエリアに新規の飲食店の出店ラッシュが起こっています。

おそらく、様々な人たちがこのエリアの魅力に気付き始めています!!

多国籍料理が楽しめる「Utoto」さんと「BerBerカフェ」さん!

「Utoto」さんと「BerBerカフェ」経営の西中さん(左)と山東(右)

 

ホルモン焼き肉「えんとつ」さん!

さらに、今年(2017年)に入って、若い人たちが飲食店を次々と出店して面白い通りになりつつあります。 

 たこ焼きバー「en」さんを経営する美人サーファーの北野さんと!!!

 

スープカレー「Chill」さん!超個性的な3人のスタッフさん!

 串カツ「当タリ目」さん!オーナーのタクミさん夫婦と!

■プロジェクトについて

 私たちは真田堀川を挟んだ対照的なエリアの『魅力』を最大限に活かすには、「地域住民と外国人観光客」が交流できるコミュニティースペースを設けることが、和歌山の活性化になるのではという1つの想いに至りました。そこで、街宿型ゲストハウス<Sana Inn Town>を設立してグローバルな交流の場」とすることを考えました。この真田堀川エリアでは、色々な飲食店で食事を楽しんでもらったり、近隣店舗と協力して、ゲストと地域住民が交流できるイベント等を提案していきます。

 そんな私たちが運営する<Sana Inn Town>は、外国人観光客には関西国際空港からリムジンバスで45分でアクセス可能な立地です。和歌山市の中心市街地を旅の出発点として、国内の方には和歌山移住の出発点にしてもらうため、もっと沢山の人たちに和歌山市のことを知ってもらいたい、和歌山市を盛り上げたいという想いで取り組んでいます。

■『Sana Inn Town』の名称について

 一般的に、「Hostel」とは、一流高級ホテルと比べて設備的には劣るものの、世界各国の旅人が単なる観光旅行では決して味わえない、特別な旅の体験ができる宿を指しています。私たちも、当初は「Hostel」の名を使用する考えでしたが、「Hostel」は宿泊だけでなくレストラン等も備えた一棟の建物であることに気付きました。

 しかし、私たちは小さな商店街を宿場町と捉えた街宿を目指しています。「Hostel」より、このプロジェクトにふさわしい名称があるのではと感じていました。色々調べた結果、英語の「Inn Town」には「宿場町」という意味があり、真田堀の「Sana」と組み合わせてゲストハウスの名称を『Sana Inn Town』と命名しました。 

 

 ■箸で縁つなぎ

 元寺町通りと真田堀通りの間を流れる真田堀川には、エリアとエリアを結ぶ生活に欠かせない小さな「橋」がいくつもあります。

 この「橋」の「つなぐ」役目が重要なものであると感じ、その役割が「箸」にあると考えました。和歌山には紀州漆器(黒江塗)があり、会津塗(福島県)山中塗・輪島塗(石川県)などと共に全国三大産地です。箸の語源を紐解くと「箸はあちらとこちらをつなぐもの」だということに辿り着きました。素材である木の命、食物の命、人の命をつなぐ日本人には必要不可欠な道具です。日本の箸文化と外国人旅行客をつなぐ、地域の飲食店との縁をつなぐ、人と人、地域と人をつなぐ「箸」になって欲しいと願いを込めました。

  そこで、私たちは『箸エリアマップ』を作製することにしました。『箸エリアマップ』とは、真田堀エリアの飲食店などを掲載したマップです。ゲストハウスでは和歌山の箸を販売し、購入して頂いた方にクーポン付きの『箸エリアマップ』をプレゼントし、その箸を持って食べ歩きしてもらうものです。

  また、「人と人のつながり」や「人との出会い」は人の縁(えん)といわれる。縁(えん)は、畳では縁(へり)というパーツがあります。畳縁は目立つので、色や柄で部屋の雰囲気が大きく変わり、 昔は身分等によって利用できる畳縁に制限があったようです。畳縁は丈夫であるので、この切れ端を箸入れに利用することにしました。

■なぜ、クラウドファンディングが必要なのか?

 戦争直後に建築された不動産であり、各物件の工事を進めていく中で、建物のダメージが予想以上に大きく、当初予定していた建築工事費を超えてしまっています。ダメージが大きいからといって建物を潰してしまうのではなく、この歴史がつまった立派な家屋を再利用し、もう一度ヒトの温かみが感じられる建物にしたいと思っています。できる限り元の建物やこのエリアのストーリーを引きつぎながら安心して利用していただける施設にうまれかわらせたいと思っています。 

■リターン

 リターンは前売り券として、宿泊券、オープニングパーティー参加券、箸マップ作製参加券などを用意しています。宿泊券、オープニングパーティー参加券、箸マップ作製参加券はメールでお届けしますので、ご使用になる時はプリントアウトしていただくか、メール画面を表示して提示してください。

☆3,000円

サンクスレターをお送りします。


☆5,000円(50名限定)

箸マップ作成の参加券


☆10,000円(50名限定)

9月23日 オープニングパーティー参加券と箸、箸ケース、箸マッププレゼント

 

☆10,000円

ゲストハウス宿泊券(グランドオープン〜半年間)と箸、箸ケース、箸マッププレゼント

☆50,000円 (10組限定)

ゲストハウス宿泊券、5〜10名 B棟2F部貸切(グランドオープン〜半年間)と箸、箸ケース、箸マッププレゼント


☆100,000円

箸マップに法人広告掲載権 10社 スポンサー

 

資金の使い道

箸マップ作製費用、10万円

ゲストハウスの共用部(小上がりの和室)の工事費用、150万円

ゲストハウスの共用部の整備費用、40万円

■最後に

ゲストハウスの共用部に小上がりの和室を設けたいと考えています。ここを地元地域に解放することで、外国人観光客と地域住民の交流の場として、双方が参加できるイベント等を開催していきます。このコミュニティースペースをこのエリアのランドマークとして機能させていきたいと思っています。

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このプロジェクトはCAMPFIRE和歌山県公式エリアパートナーの
わかやまコンシェルジュがサポートしています。

ほかにも和歌山の活性化につながるプロジェクトを掲載していますので
ぜひ、こちらのURLをご覧ください。

CAMPFIRE×わかやまコンシェルジュ
https://local.camp-fire.jp/areas/wakayama/concierge

  • 2017/09/17 11:40

    ポッドの番号は半田こてを使いDIYで焼きました!結構時間はかかりましたが、かっこ良くなったと!

  • 2017/09/10 18:51

    外壁とトイレの塗装作業をしました!協力して頂けた皆さんありがとうございました!

  • 2017/09/06 16:32

    昭和初期の元寺町。映画館と歌舞伎座が合わせて8個もあったようだ。つまり、和歌山市の娯楽の中心として機能していた街である。これが戦争により喪失し、現在の形に再建されたようである。ゲストハウスもショートムービーを流し、活気に溢れていた、戦前の元寺町を復建したい!

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