駄菓子屋を通じて子供から大人が集える場を開き  商店街に明るく楽しい日常を

 

はじめまして。マーチアンドストアという設計事務所を主宰している除村千春(よけむらちはる )と申します。

お店作りをはじめとした空間をデザインする活動をしています。数あるプロジェクトの中から目を止めていただきありがとうございます。

 

起案者の除村千春です。

 

はじめに今回のプロジェクトは私が小学2年生まで過ごした東京都町田市の町田山崎という団地の商店街に51年間存在し、昨年9月に閉店してしまった「ぐりーんハウス」という駄菓子屋を復活させるプロジェクトです。

 

「ぐりーんハウス」は2010年に一度閉店していますが、同じ商店街で飲食店をされている方が先代の意思を引き継いで2012年に再開させ、これまで7年間営業を続けて来られました。

 

再びの閉店を知り、在りし日の姿を目に焼き付けておこうと昨年9月の営業最終日に足を運んだことが、そもそものプロジェクトの発端となります。

 


2010年に閉店した初代ぐりーんハウスの姿

(初代店は駄菓子屋ではなくおもちゃ屋だった)

 

 昨年9月に閉店した2代目店

(おもちゃに加えて駄菓子を扱いたくさんの子供たちから愛された)

 引き継いで復活させる理由

正直これまで私は日頃から駄菓子を意識して生活していた訳でもなく、特に知識としても詳しい訳でもないというのが本当のところです。営業最終日に足を運んだのは、個人的に思い出深いお店の一つとしての単純な思いつきで、まさかその時点では「ぐりーんハウス」を自分が引き継ぐなど夢にも思っていませんでした。

 

しかし最終日に広がっていた光景は、自分の想像を遥かに超えた思いもよらぬものでした。店先はたくさんの子供たちで賑わい、私と同世代くらいの親御さんたちが閉店の知らせを聞きつけて懐かしんでいる様子など、その日で閉店してしまうことがとても信じられないくらい、どこに目を向けても笑顔と幸せに満ちた光景が広がっていたのです。シャッターが降りたままの店が目立つ商店街で少し異様とも受け取れる状況に衝撃を受けて

 

「ぐりーんハウスがこのまま無くなってしまったら、ここにいる人たちの大切な場所が失われてしまう!!」

 

と考えた始めた瞬間から『んっ?自分が続ければ??』という感情が心の奥底に芽生えて来たのです。これまでは店舗の設計者という立場で様々な業種業態のお店に携わってきましたが、そこを飛び越えて運営者としての決意に至る感情になったのは初めてのことでした。

 

そこで宣言!

 こんな3代目「ぐりーんハウス」を作ります!!

 

「あれ? 駄菓子屋を引き継ぐんじゃないの??」

 

と思ったあなた!もう少しだけお付き合いください!!

 

 ↓↓ 新しいぐりーんハウスを紐解く3つのコンセプト ↓↓

 

・子供たちの集まる設計事務所

私の本業でもある設計事務所を同じ空間に作ります。

駄菓子を買いに来る目的の先に、デザインや設計という行為が日夜行われている状況を子供たちに目撃してもらいたいです。さらに地域の目として子供たちを見守りながら関係性を築くことで「デザインの仕事」が将来の選択肢の一つになれば嬉しいです。

 

・みんなが使えて撮影もできるキッチン併設

シェアキッチンのようなイメージで、日替わり、週替わりで近隣にお住まいの方に利用してもらい、『食』を通じた発信を積極的に行っていきます。駄菓子も口から体内に取り入れるものと捉え、例えば『健康志向の駄菓子』や『大人のための駄菓子』といった新しい考え方の商品を生み出したい、または駄菓子に限らず「食」について一緒に考えてくれる人とつながっていきたいと考えています。ゆくゆくはYouTubeなどの映像コンテンツにも対応できるようなキッチンにすることで、さらなる利用価値を高めたいと思います。

 

・あなたのアレンジで駄菓子屋店主に?

店番は近隣にお住まいの方にお願いしたいと考えています。例えばその方が作家さんであれば、その商品を売っていただいても構わないですし、子供向けのワークショップやイベントを開いたり、教室のような場として空間を活用していただけたらとも思っています。つまり店番をお願いする代わりに、その方オリジナルの駄菓子屋を設計してもらい、都度変化のある場を実現させたいという考えがあります。

具体的にはこうなります!

 外観完成イメージ

(明るく清潔感があり、誰でも入りやすいデザインに)

レイアウトイメージ

(設計事務所、駄菓子売り場、キッチン、が同じ空間に共存して混ざり合う)

 プレイベント大盛況でした!

ここまで読み進めていただきありがとうございます。

そうなんです!

上記のように私の目指す「ぐりーんハウス」は今までのお店とは少し違う新しいコンセプトを持っています。

 

設計事務所が運営するからこそ、従来の駄菓子屋のイメージを一度分解して、再構築し、新たな解釈を加えることで、商店街にまだ見ぬ化学反応を起こしたい。

引き継ぐことを決意したときからそのように思っていました。

 

そして(自分自身へのけじめとして)これまで「ぐりーんハウス」を愛してくれた人たちと、これから興味を持ってくださる人たちに向けて、新しい「ぐりーんハウス」を紹介させてもらう場を設けたいという気持ちがありましたので、2月24日にOPEN DAYと称したプレイベントを、まだ店が出来ていないスケルトン空間の中で開催しました。

 


OPEN DAYの様子(たくさんの方にお集まりいただきました)


 

なぜこの場所に設計事務所を開くのか

 

なぜキッチンが必要なのか

 

なぜOPEN DAYを開いたのか

 

当日はお越しいただいた皆さんに、新しい「ぐりーんハウス」に対する私の想いを精一杯お伝えできるようにお話をさせてもらいました。おかげさまで貴重なご意見様々な感想を生の声で聞くことが出来て本当に嬉しかったです。改めて「ぐりーんハウス」の人気にも気づくことができたので、期待を裏切らないように店づくりにも役立たせてもらいたいと思います。

 「出かける意味を作る」

最後に

 

私が子供の頃は『駄菓子屋に行く』という単純なことが、十分に幸せで意味のある行為でした。しかし現代ではインターネットやスマートフォンが普及して店との関わり方が様々になり、出かける機会が少なくなりました。

 

インターネットは目的に直線距離でたどり着くのでとても便利です。ただその反面で寄り道をしないで済むために、思いがけない出会いがありません。

 

どちらが正しいということではないのですが、私が「ぐりーんハウス」で実現させたいことは、そんな『不意な出会い』『思いがけなさ』を散りばめた場所にしたいということです。


 

地域の人が立場や役割を超えて一つの場所に集まりその周辺を育てて行く。

そのような部分に商店の未来があるような気がしています。

 

もし「ぐりーんハウス」の未来に興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら

応援のほどよろしくお願いいたします。

スケジュールイメージ 

支援金の使いみち

キッチン工事の不足分(100万円)に充てさせていただきます。

 

フロント工事(お店の外側の壁や入口) :50万円

内装工事(壁を立てたり、塗装をしたり):40万円

給排水衛生工事            :15万円

電気工事               :20万円

照明器具               :15万円

什器・家具DIY                                            :10万円

               上記合計:150万円(ここまでは自己資金で工事)

 

キッチン造作工事           :20万円

キッチン設備工事           :30万円

厨房機器               :50万円

               上記合計:100万円(CF支援金で工事)

 

CF手数料・リターン品           :50万円

 

費用を抑えるために駄菓子の棚や設計事務所で使用するデスクなどは全てDIYにて自主製作する予定です。

 

● お問い合わせ先

メールアドレス:info@marchandstore.jp(マーチアンドストア 除村宛)

ホームページ:マーチアンドストア 

Twitter:https://twitter.com/chiharuga

Instagram:https://instagram.com/greenhouse_machida

note:https://note.com/march_and_store

 

  • 2020/09/17 18:38

    ご無沙汰しております。久々のレポートとなりましたがご報告です。 8月下旬から着手したシェアキッチンの工事がいよいよ佳境を迎えています。予定では今週中に厨房機器を据え付けて完成できる運びとなりそうです。そしてみなさまからお預かりした大切なご支援金は今回のキッチンの工事費用に充てさせていただきま...

  • 2020/07/11 01:03

      大変お待たせいたしましたが、先週から今週にかけて以下のリターン品を発送させていただきました。 5,000円:お礼のお手紙コース7,500円:オリジナルステッカーコース10,000円:オリジナルキッズTシャツコース15,000円:オリジナルTシャツコース15,000円:オリジナルマグカッ...

  • 2020/06/07 03:05

    前回のマグカップに続きTシャツが完成しました! 大人用はぐりーんハウスのメインキャラクターでもある『ぞうさん』が左胸にワンポイントで入っていて、キッズ用は同じくオリジナルキャラクターの『バンビちゃん』が前面にあしらわれたデザインになっています。 大人用のこだわりとしては肉厚でザックリ感が出...