1.ひろしまハウスとは?

1994年の広島アジア競技大会が開かれた際、カンボジアでは、選手を日本に送り出すことが困難でした。

広島市民はそれを知り、ひろしま・カンボジア市民交流会としてカンボジア選手を支援したことからひろしまとカンボジアの交流が始まりました。

大会終了後、原爆によって壊滅した広島の復興の歴史を、内戦やポル・ポト派による虐殺にさらされたカンボジアの人に知ってもらいたいという、ひろしま市民交流会の国近代表の声に応え、依頼を受けた石山修氏設計の元2011年11月に完成しました。

石山氏の設計はカンボジアにある建築物のなかでもひと際異彩を放っています。

4階建てのひろしまハウスは日本からのボランティアの皆さんがレンガをひとつひとつが手積みで作り上げた、石山氏と、支援者の気持ちがこもったあたたかい建物です。

 

「ひろしまハウス」の建設資金は募金でまかなわれ、仕事や家、親を失った多くの人がそこで暮らしながら学べる環境を提供する事をコンセプトに始動しました。

驚異的なスピードで経済発展を続けているカンボジアですが、ここで問題になっているのが貧富の差と、教育の遅れです。ポル・ポト派による大虐殺で知識人が殺されてしまい、教育の遅れはカンボジアの大きな問題となっています。

カンボジアのお金のない家庭の子供は勉強をしたくても、家事手伝いの為学校に行くことが出来ずに将来の幅が狭まってしまいます。

 

また学校に行けない理由のもう1つに学校の先生に支払うお金、賄賂の様なものが邪魔をしています。公立学校の先生の給料は決して高くなく、その中で先生にお金を渡しテストの点を稼いだり、学校で優遇してもらうなどの行為が行われています。家計がギリギリの親が払える余裕はなく、子供が学校で差別を受けたという話をいくつも聞きました。

 


2.活動内容

ひろしまハウスではそういった子供達にもう一度勉強を教えてあげたい、お昼ご飯を出してあげる余裕のない親御さんたちの代わりにお昼ご飯を提供しており、文房具も日本からの寄付により、子供達に提供できています。施設の運営費は、すべて日本からの寄付金と会費でまかなわれています。

 


現在では、家がない子供や、ひろしまハウスの近くに住む子供30名ほどが無料で勉強を学びに来ています。子供達はクメール語の他に、日本語、英語、数学を勉強しています。

広島からはお金での支援だけでなく、高校や大学生などが施設を何度も訪れてくれたり、たくさんの方と国際交流をしております。

 


3.存続への思い

この学校に来ている子供たちは、親が居なかったり、お寺でお坊さんと暮らしていたり、毎日を生きていくのが大変な子ばかりです。

 

カンボジアは広島と同じで戦争と内戦で大きな傷を負った歴史があります。プノンペンは広島のように発展していかなくてはいけません。それを担っていくのは、ひろしまハウスに通っているカンボジアの子供達だと思っています。

 

施設がなくなればこの子たちは元の生活に戻り、今ある生活環境から抜け出すことは極めて難しくなります。お金がないから学校に行けてなかった、家庭環境のせいで学校に行けてなかった子供が、自分の意志で勉強をしたいとひろしまハウスに来ています。

どうにか存続させてあげたいと思っています。

:支援金の使途:

1.運営資金

2.教育レベルの向上(質の高い教員の採用)

3.施設内の改装費壊れている電気や教室内の空調、トイレの修繕

4.引き続き子供たちへの食事提供

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