あしなが学生募金事務局は、「あしなが学生募金」を毎年春と秋に開催しています。

そこで頂いたご寄付は、「一般財団法人あしなが育英会」を通し半分を、親を亡くした、また親に障害のある家庭の子どもたちの奨学金として、もう半分をアフリカ子供たちの高等教育支援のために寄付しています。

ですが…
今回、新型コロナウイルスの影響により春に開催予定だったあしなが学生募金が中止となりました。

全国には約6,500人の遺児学生とその親が存在します。
さらに、これから進学を考えている学生もいます。

家庭の経済状況がさらに悪化し学生も親も大きな不安に苛まれています。

そこで立ち上がったのがあしなが学生募金事務局です。

第98回 あしなが学生募金(2019年5月)

はじめまして!あしなが学生募金事務局・福岡ブロックの野田桃花(のだももか)と申します。
このプロジェクトページをご覧頂きありがとうございます。

2019年夏阿蘇の集い 運営隊(左 野田)

今回この企画に私がチャレンジしようと思ったのには大きな理由があります。

私たち、遺児家庭の子どもたちがあしながさん*から頂いているものはお金だけではないということを伝えたいからです。

あしながさん*は、居場所を与えてくれています。

あしなが学生募金は頂いたご寄付をあしなが育英会に寄付しています。
そのあしなが育英会の活動で、「つどい」という活動があります。

ここでは、学校では出会うことがなかった人たち、国境を超えた仲間、同じ境遇・気持ちを持つ者が、
集まり共感し、分かち合い、絆が生まれ、これから生きていく中での強い味方、心のよりどころになります。

このような機会を作れるのはこの団体ならではだと思います。

2019年夏阿蘇の集い シニアリーダーたち


あしながさん*は、未来への希望を与えてくれています。

日本では7人に1人の子どもが貧困状態にあります。
勉強の意欲があっても、経済的な理由で専門学校や大学への進学が厳しく、夢をかなえることができない遺児たちがたくさんいます。また、親を気遣い就職して早く安心させたいという思いや、兄弟の進学を優先させてあげたいという気持ちから、自分の進学をあきらめてしまう遺児学生も少なくありません。

進学のことで大きな葛藤があるのは学生本人だけではありません。

その学生を支えている人、つまり親です。

お金の出費と、子どもの進学への思いでの葛藤はとても苦しいものです。
「どうにかして学びたいことを学ばせてあげたい、夢を見つけて欲しい。進学していいところに就職してほしい。」そう思っています。しかし、「お金がない。奨学金を借りるにしてもその借りたお金を返すのは子ども自身になってしまう。こんな親で申し訳ない。」と思い悩んでしまう親も少なくありません。
しかし!
この奨学金があることで悩んでいる遺児家庭の子どもや親たちの解決策となり未来への希望となります。

2019年夏阿蘇の集い 高校生を見送る大学生

*あしながさんとは
孤児院で育った少女が、匿名の支援者の愛と善意によって大学を卒業する物語「あしながおじさん」をモデルに、遠くから学生たちを支援してくれる方々を私たちは“あしながさん”とお呼びしています。

あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっており、生活保護受給率は12.8%24(*2)に及びます。奨学金なしでは大学・専門学校の学費を捻出できる水準には到底達していません。

(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査

(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)

(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)

そのため多くの遺児学生たちは、学費を奨学金で、生活費をアルバイト代で賄っています。しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトが日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。さらに、街頭募金の中止により奨学金の資金源確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。

私自身、あしなが育英会の奨学金を利用している遺児の一人です。

私は中学生の時に父を、高校生の時に母を共に癌で亡くしました。

母が闘病中、私は高校三年生。進路を決定しなくてはならない時期でした。私は、正直今の家庭状況・経済状況で進学することは厳しいだろうと諦めていました。しかし母は「進学させてあげたい。お父さんと約束したことだから。」と言ってくれて、奨学金や大学についてたくさん調べてくれました。学校の先生の協力もあり見つけたのがこの奨学金でした。この奨学金を貰うことができれば大学に通える。夢をあきらめなくてもいいんだ。そう思い大学を受験することを決めました。受験の1週間前に母は亡くなってしまったのですが、母が見出してくれた機会を無駄にしたくない気持ちと自分の将来を諦めたくないという思いで、大学に入学することができました。そして現在、夢に向かって勉強を頑張っています。

第99回 あしなが学生募金(2019年10月)

昨今、政府が大学の減額・免除制度というものを打ち出し今年度から適用されるようになりました。
しかしその制度が適用されたとしても、毎日の家計や経済状況は劇的には変わるわけではありません。

まだ見ぬ将来に不安を抱えた学生が、その親が居ること。

その不安を取り除いてくれるのがこの奨学金
だと知ってほしいです。

この奨学金が社会に広く認知され、利用する遺児家庭の拠り所になることを願っています。


私もそうだったように、この奨学金で叶えられる夢や目標はたくさんあります。

私は学生募金をしている中で寄付してくださった方々からあたたかい想いを感じ、この善意を、未来を担う子どもたちにつないでいきたいという信念を持ってこの活動を続けています。
この活動が遺児やその家族の生きづらさを解消するような国の制度を生むきっかけになると信じています。

本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。

※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

一般財団法人あしなが育英会より、年間活動報告書と受領証明書を発送いたします。(どちらも2021年2~3月頃に郵送にてお送りします)

あしなが育英会公式サイトより継続寄付者になってくださる方には活動報告書のほか、寄付種別に合わせて、奨学生から手書きのハガキ(年1~2回)、アフリカのウガンダ共和国であしながの支援を受ける子どもたちからのカード(年1回)、機関紙などをお送りしております。



 50年の歴史を持つ遺児支援のための募金運動団体で、学生だけで運営されています。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金活動では、毎回のべ1万人のボランティアスタッフの参加があり、年間約2億5千万円の寄付を募っています。募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・AAI事業)のために使われています。

 ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/

第99回 あしなが学生募金(2019年10月)

病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親に障がいがあり働けない家庭の子どもたちを支えている非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。あしなが育英会の奨学金によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。

ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga.org/

病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした学生や、親に障がいがあり働けない家庭の学生たちを経済的・心理的に支援している非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。あしなが育英会の奨学金によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。

キャンペーンページへはこちら:https://camp-fire.jp/goodmorning/channels/ashinaga

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