▼はじめにご挨拶

はじめまして。映画「哲人王」制作スタッフの小宮はるなと申します。

映画「哲人王」をたくさんの方に知っていただきたい、たくさんの方に見ていただきたい、という願いのもと、この世界配給資金のためのクラウドファンディングをスタートさせました。

皆様からのご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

為了台灣人我們有準備回禮,請按下“支援”

 

 ▼日本人が日本人であることを取り戻す映画を作りたい

…皆様は日本人らしさとは何だと思いますか?

現代社会で日本人らしい人を具体例としてあげると誰がふさわしいですか?

なかなか一人をあげることは難しいはずです。

しかし、台湾には一人いらっしゃいます。

・・・台湾元総統・李登輝。

「哲人王」の園田映人監督は日本人らしさとは何かを求めて、台湾人の李登輝にたどり着きました。

監督は李登輝について学ぶうちに「最後の日本人は台湾にいた」という思いが強くなり、映画を作ることを決意したのです。

 ▼監督よりメッセージ

ではここで、監督よりメッセージが届いておりますので、こちらをご覧ください。

▼李登輝について

1923年台湾生まれ。元台湾総統。農業経済学者。旧制台北高等学校卒業後、京都帝国大学農学部に進学。43年、日本陸軍に入隊。88年、蒋経国総統の死去に伴い、総統に就任。90年の総統選挙、96年の台湾初の総統直接選挙で選出され、総統を12年務め、台湾の民主化を実現。2000年任期満了により退任。

 

ここからはこの映画の監督・園田より伝え聞いた話を私なりの言葉でお話させていただきます。

少し長くなるかもしれませんが、お付き合いいただけますか?

 

 

李登輝は日本統治下の台湾、淡水に生まれます。読書が好きで、遠足で台北に行く際、父親に「百科事典を買ってもらいたい」といったエピーソードが有名なんだそうです。

<李登輝 右>

その背景としては教育に異常なほど力を入れる日本統治の特色がありました。

台湾は就学率がなんと9割を超えていたのです。

<六氏先生 左上から中島長吉、井原順之助、平井数馬、左下から桂金太郎、楫取道明、関口長太郎>

<当時の教育の様子>

話は逸れますが、監督のお母様は湾生(戦時中の台湾生まれ)なのです。監督のおじいさまは台湾総督府で働いたのち、高雄商業高校の教諭となりました。そのため監督は台湾の教育に命をかけたおじいさまのことも誇らしく思うようになったそうです。

 <監督のおじいさま・義熊さん 左>

教育だけでなく、台湾の近代化に心血を注いだ日本人はたくさんいます。

特に李登輝に影響を与えたのは後藤新平、八田與一、新渡戸稲造の三氏でした。

   

<左から後藤新平、八田與一、新渡戸稲造>

李登輝は青年時代に「自分とは何か」といった哲学的な疑問に悩むようになったそうです。そこで出会ったのがカーライルの「衣装哲学」と新渡戸稲造の「衣装哲学講義」です。

<カーライル「衣装哲学」>

その後李登輝は、京大に入学後出征し、東京大空襲を戦います。戦争をきっかけに今度はマルクス主義を信奉することになったのです。

<共産党宣言>

こうして監督は李登輝の人生を見ていくうちに、李登輝の業績よりも思想精神の軌跡にこそドラマがある、と感じ始めました。

そこで、監督は自身が得意とするドラマ、そしてアニメーション、オイルアニメーション、CGなどを生かした革新的トランス・ドキュメンタリーを作り、多くの方に見てもらおう、と考えたのです。

▼ドラマパート

▼アニメーションパート(絵コンテ)

▼ドキュメンタリーパート

▼オイルアニメーションパート

▼映画のあらすじ

日本の福島に住む大学生・まりあは絶望していた。

この世界で生きる気力がなくなってしまったのである。まりあは自宅近くの湖に身を投げて自殺しようとする。

その時、彼女の意識は台湾の元総統李登輝の意識と同通し、図らずもまりあと李登輝の対話が始まる。李登輝はまりあに、まりあの知らなかった日本統治時代の台湾のことや、李登輝自身の少年時代の高度な教育環境について語り始める。まりあは戸惑いながらも、李登輝の言葉に耳を傾ける。

李登輝は日本兵として戦った先の大戦やその後の台湾における白色テロなどの恐怖政治について語る一方、その間考えていた哲学的な問題や信仰についてもまりあに赤裸々に語っていく。

▼キャスト・スタッフ紹介

主人公・山口まりあ役:桃果

2000年8月生まれ、神奈川県出身。株式会社アデッソ所属。NHK「Rの法則」レギュラー、「レミングレスの夏」神林美都役(2017年)、テレビ東京系ドラマスペシャル「最上の命医2017」荻尾萌絵役(2017年)、リクルート「スタディサプリ」イメージモデル、「オムロン株式会社」イメージモデルなど。

 

監督・脚本・制作・編集:園田映人

1970年5月宮崎県都城市生まれ、埼玉県北足立郡伊奈町育ち。早稲田大学文学部哲学科卒業。2003年、映像制作会社レイシェルスタジオを設立。「bloom(2008年/ドキュメンタリー映画)」「尖閣ロック(2013年/ドキュメンタリー映画)」「天使にアイム・ファイン(2016年/ドラマ映画)」などを監督。他、企業のテレビCMや教育ビデオ、プロ モーションビデオなどを手がける。祖父は1945年まで台湾総督府在籍ののち、高雄商業高等学校教諭。母は台湾生まれ。

アニメーション監督:石山タカ明

1960年7月生まれ、東京都出身。81年竜の子プロダクション入社。「逆転イッパツマン」などを演出した後、85年退社後フリーの演出家となる。「メイプルストーリー(2007年ー2008年)」「サクラ大戦 桜華絢爛(1997年ー1998年)」「18if(2017年)」などのテレビアニメ、劇場映画を多数演出。

撮影監督:栗田東治郎

1983年2月生まれ、福岡県北九州市出身。三和映材社研修生を経て撮影部となり佐々木原保志カメラマンに師事する。「闇金ドッグス6,7(2017年)」「築地ワンダーランド(2016年)」「ハルを探して(2016年)」「ブラック・フィルム(2015年)」などを撮影。

制作プロダクション:株式会社レイシェルスタジオ

製作:哲人王製作委員会

▼制作開始

すでに進めていたドキュメンタリーパートに加え、心ある支援企業からの出資を得て、「哲人王」はすべてのパートの制作をスタート。2017年の8月後半にドラマパートの撮影を行いました。千葉・福島・沖縄・台湾でのオールロケで撮影は無事に終了。その後、資料映像探しや、アニメーション部分などのクリエイティブパートを行うことになります。

▼トラブル発生

ところが、ドキュメンタリーパートに欠かせない、李登輝氏の写真や映像についての収集で思わぬ問題が発生しました。資料提供のTV局から予想をはるかに超える見積もりが届いたのです。あまりの大金に「それだけあれば映画が2本作れる…」と、監督はひどく落胆しておりました。



その影響で新たに資料写真や動画を入手する必要が出てきたため、監督は台湾に何度も渡ることとなり、あらゆる場所で資料を探しまわりましたが、結果、配給用の資金が不足することになりました(「まるでこれが一つのドキュメンタリー映画のようですね」(監督談)。

さらに監督は、本作を多くの外国人にも見てもらうため、日本を含めた3カ国にて公開したいという希望を持っております。・・・これまで近くで作品作りを見てきましたが、これはある一人の人生を辿る、ただの普通のドキュメンタリー映画ではありません。私が独断でこの映画にキャッチコピーをつけるとしたら…「この世界は素晴らしいと、信じたかった」にしたいですね。

そんな作品ができかけているのに、皆様に見ていただけないのはあまりにも悲しいことです。

一人でも多くの方にこの映画を知っていただきたい、ただひたすらその想いで監督はじめスタッフ一同は今現在も制作を進めています。

▼映画の企画背景

ここで、この映画の企画背景についてご説明致します。

台湾は1972年の国連脱退以降、歴史の表舞台から完全に姿を消していました。

領有を主張する経済、軍事大国の中華人民共和国に世界が配慮する形で、台湾人の声はたとえ経済的に豊かになっても、世界には届かない日々が続きました。

ところがトランプ大統領の出現で、状況はあっという間に変わってきました。台湾の総統がアメリカの大統領と仲良く電話する様は、それまでの40年では考えられないことだったのです。

台湾人の声が世界に全く届かなかった時代、中国国民党の一党独裁を血を流さずに民主化した台湾民主化の父が李登輝です。李登輝はまた、考え、思想を育み、その思想をもとに行動をする「哲人王」でもあります。台湾に脚光が当たり始めた今、民主化の象徴李登輝の精神に迫る作品を世界に発信することは、世界中の悩める国々にとってのヒントとなります。更にすべての台湾人、そして日本人にアイデンティティのヒントを提供できるかもしれません。

・・・このプロジェクトを通じて皆様からのご支援を賜るだけでなく、映画「哲人王」の存在をより多くの方に知っていただきたいと願っております。

この映画を多くの方に届けるためにどうか皆様のお力をお貸しいただけないでしょうか?

▼資金の使い道

先ほどお話した通り、映画をより多くの劇場で上映するための配給費用が不足しているため、この場で皆様にご支援いただきたくプロジェクトを開始致しました。

支援金の使い道についてですが、この映画はアメリカ、台湾、そして日本で上映予定のため、劇場上映の配給に関するP&A費の一部として大切に使用させていただきます。

目標金額:400万円(リターン費とクラウドファンディング手数料を含みます)

ご協力よろしくお願い致します!

▼制作スケジュール(予定)

【プロジェクトの現状】

1.一部配給資金を除いたすべての制作費の資金調達は完了。

2.インタビューの一部を残し、撮影の必要なドキュメンタリー部分は完了。

3.ナレーション原稿は作成完了。

4.ドラマ部分の映画クルーによる撮影は2017年8月末に完了。

【今後のスケジュール】

2018.3

・アニメーション、CG作成完了

・本編集開始

2018.4

・初号試写→完成

2018.7

・台湾にて上映予定

・米国にて上映予定

2018.8~9

・日本にて上映予定

▼ご支援いただいた方へのリターンについて

◯3,000円コース

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

●5,000円コース

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

オリジナルポストカード(全6種類のうちランダム2枚)

◯7,000円コース

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

映画パンフレット

映画鑑賞券(2枚)

●10,000円コース

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

オリジナルポストカード(全6種類のうちランダム2枚)

映画パンフレット

限定版本編DVD

◯20,000円コース

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

オリジナルポストカード(全6種類のうちランダム3枚)

映画パンフレット

限定版本編DVD

映画鑑賞券(2枚)

●40,000円コース

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

オリジナルポストカード(全6種類のうちランダム4枚)

映画パンフレット

限定版本編DVD

映画観賞券(4枚)

サポーターとしてエンドロールにお名前掲載

◯70,000円コース(※10名様限定)

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

オリジナルポストカード(全6種類のうちランダム5枚)

映画パンフレット

限定版本編DVD

映画鑑賞券(6枚)

サポーターとしてエンドロールにお名前掲載

オイルアニメーション原画(A4サイズ、額装して郵送)

※オイルアニメーション原画イメージ

●150,000円コース(※10名様限定)

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

オリジナルポストカード(全6種類)

映画パンフレット

限定版本編DVD&Blu-ray

映画鑑賞券(10枚)

スペシャルサポーターとしてエンドロールにお名前掲載

オイルアニメーション原画(A4サイズ、額装して郵送) 

※オイルアニメーション原画イメージ

◯400,000円コース(※3名様限定)

お礼メール&メイキング映像(クラウドファンディング限定版)

オリジナルポストカード(全6種類)

映画パンフレット

限定版本編DVD&Blu-ray

映画鑑賞券(14枚)

スペシャルサポーターとしてエンドロールにお名前掲載

オイルアニメーション原画(A4サイズ、額装して郵送)

※オイルアニメーション原画イメージ

台本(監督サイン入り)

監督舞台挨拶付き自主上映開催権(1回)

●捐贈10,000日幣者方案(台灣定居者限定)※台湾在住の方限定10,000円プランを追加しました。

致謝的訊息及幕後花絮(雲資助限定)

原創繪圖明信片(共6種,隨機挑選2張贈送)

電影導覽(日文版)

中文字幕版DVD

*メイキング映像はクラウドファンディング限定版をデータでお送り致します。

*映画鑑賞券につきましては、上映する劇場がまだ決まっておらず、お住まいの地域で上映されるかどうかは現時点では分かりません。その点ご了承いただきますようお願い申し上げます。劇場は決まり次第お知らせ致します。

*エンドロールへ掲載するお名前はニックネームでも構いませんが、公序良俗に反するもの、その他映画にふさわしくないと判断したものは変更をお願いする場合がございます。また支援金額により文字の大きさが異なる場合がございます。

*オイルアニメーション原画のシーンはお選びいただけません。

*監督舞台挨拶付き自主上映開催権は、日本での上映終了後、ご希望の場所での上映が可能となります。(日時などは監督とのご相談になりますのでご了承ください)

*リターンの発送はオリジナルポストカード、映画パンフレット、映画鑑賞券は2018年8〜9月頃、DVDや原画、台本は2019年1月頃を予定しております。

▼想定されるリスクとチャレンジ

映画は現在制作中です。2018年4月中の完成、7月〜9月にかけて劇場公開を予定しておりますが、十分な配給資金が集まらなかった場合には、スケジュールが変更となる可能性がございます。また、台湾・アメリカ・日本での劇場公開を予定しておりますが、現時点で確定ではないことをご了承ください。ですが、目標金額の達成・未達成に関わらずこの映画は劇場上映を目指して制作を進めてまいります。スケジュールの変更などはその都度こちらでご報告させていただきます。

▼皆様へ

最後までお読みくださりありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?

正直この作品に携わるまでは、かつて台湾が日本だったとか、台湾の発展を築いた日本人たちがいたとか、私はほとんど知りませんでした。この作品がなければこの先も知ることはなかったかもしれません。知らなくても生きていけますし、人生に必要かと問われると、それはわかりません。でも、確実に自分が日本人であることに誇りを持てます。きっと「日本に生まれて良かった」そう思っていただけるはずです。

また、私はドラマやアニメ、映画などは日常的に好んで観る方ですが、ドキュメンタリー映画を観るか、と言われると普段観ることは滅多にありません。監督も言っていたのですが、スタンダードな硬いドキュメンタリーを作ることは「多くの方に見てもらえない映画」になりかねません。

もちろん世の中にある全てのドキュメンタリー映画がそうでないことは分かっていますし、素晴らしい作品もたくさんあります。その中でもこの「哲人王」はいままでに見たことのないタイプの作品です。何せ革新的トランス・ドキュメンタリーですから(笑)もはやドキュメンタリーの枠に収まっているのかすらわかりません。これまでドキュメンタリー映画を観たことある方はもちろん、観たことない方も、いや、観たことない方にこそ観ていただきたいです。

ドラマあり、アニメあり、CGあり、インタビューあり、オイルアニメあり・・・果たしてこんな盛りだくさんの内容が一つの作品としてまとまるのか、、、それはぜひ皆様に実際に観て感じていただきたいです。

一人でも多くの方にこの作品が届きますように・・・

皆様に「この映画を支援して良かった」と思っていただけるような、そんなより良い作品になるようスタッフ一同、心を込めて制作してまいります。

ぜひ私たちと一緒に「哲人王」の物語を見守ってくださいませんか?

皆様のご支援・ご協力、何卒よろしくお願い致します。

哲人王スタッフ一同

 

©哲人王製作委員会

 

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