◆概要

こんにちは、pha(ファ)と言います。33歳男、定職には就いておらず、毎日ぶらぶらと貧乏生活をしています。よくブログ(http://d.hatena.ne.jp/pha/)で「ニートについて」とか「働くことについて」などのトピックについて記事を書いていたんですが、そうしたらそのテーマで本を出さないかというオファーをいただき、今「ニートのススメ - お金がなくても楽しく生きるためのインターネット活用法(仮タイトル)」という本の原稿を書いているところです。

「みんなニートになれ」と言いたいわけではないのですが、働きたくないという気持ちはそんなに責められることじゃないし、もうちょっと働かないことについてみんな寛容になったら生きやすい社会になるんじゃないか、お金がなくてもインターネットがあれば結構楽しく暮らせるし、というのが本のコンセプトです。

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▲筆者画像

それで半年ぐらい前から原稿を書いているんですが、書いているうちにお金がなくなってきて困るようになってきました。文章を書いていると資料として本を買ったりもする。家で作業していると家賃や光熱費や通信費もかかるし、家にずっといると気が滅入るのでファミレスやカフェにも行く。たまには酒を飲んだり焼き鳥を食べたりして気力も補充したい。文章を書くのは原価がかからないと思われがちですが、やはり作業をするといろいろとお金がかかります。

とりあえず制作作業が終わったらなにがしかのバイトなどをしてお金を稼ぐことも考えているので、本の完成までにかかる制作費用をここで集められたらと思っています。目標金額の10万円は約1ヶ月間の活動費です。

◆本の紹介

タイトル(仮):「ニートのススメ - お金がなくても楽しく生きるためのインターネット活用法」
発売時期(仮):2012年7月くらい?
定価(仮):1500円くらい?
出版社:技術評論社

働くこと自体を否定するわけじゃないけれど、ちょっと今の日本は働くことへのプレッシャーが強すぎると僕は普段から感じています。もうちょっとみんなのんびり生きてもいいんじゃないだろうか。仕事のために人生があるんじゃなくて、人生を楽しむために仕事があるのだと思っています。だから、どうしても必要なときは働けばいいけど、休めるときは気兼ねなく休んだらいい。

今はインターネットの発達によって、昔よりも個人でいろんなことができるようになりました。会社に属さなくてもいくらでもネットで知り合いを作れるし、マスメディアを通さなくてもいくらでも情報を発信できる。ネットを見ればお金をかけなくても楽しめるコンテンツが無数にある。そんな時代に旧来の会社や仕事に依存した生き方をする必要はないんじゃないかと思います。

もちろん働かないことにはいろいろリスクはあるけれど、他人から無闇に責められるようなものじゃない。人生って別に、ちゃんと学校に通ってちゃんと会社に勤めて結婚して幸せな家庭を作るっていうだけじゃなくて、もっといろんなルートがあるはずだ。世界にはいろんな選択肢があることを知れば生きるのがラクになる人が結構多いんじゃないか。それが僕がこの本を書こうと思った理由です。

次の公式サイトから目次や本文の一部が試し読みできます。
興味を持ってくれた方は是非アクセスしてみてください。
http://text.pha22.net/neetest.html

◆印税について

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▲原稿を書いている様子

あまり知られていないかもしれませんが、本って書いても大して儲かるものではありません。よくある一般的なケースで、印税が10%で定価が1500円、発行部数が3000部だと計算すると、著者に入るお金は45万円。書くのに半年ぐらいかかって50万円程度の収入だとコンビニでバイトでもしてたほうが実入りが良いでしょう。もちろんヒットして何万部も売れたりしたらもっとお金は入ってきますが、最近は本もあんまり売れないのでその確率もあまり高くないです。

まあ、お金にならなくても書くのはわりと楽しいからいいんですが、やっぱり最低限のお金がないと作業をするのもつらいところがあります。だけど、印税が振り込まれるのは発売されてから二、三ヶ月後なので、僕が今書いている本を最速で仕上げて二ヶ月後に発売されたとしても、お金が入るのは四ヶ月後か五ヶ月後。それまで収入が入るあてがない。
もちろん書いている間も、資料代や通信費、家賃や光熱費など、本を書くために必要なお金はどんどん出ていきます。

◆本の制作費が事前に入る仕組みを作れないだろうか?

そんな風に本を書いている最中にお金が入ってこないというのは僕だけの悩みではなく、物書き一般に言えることのようです。一冊の本を書くには半年とか一年くらいかかったりするけれど、その間の収入は一切ない。さらに実際にお金が入ってくるのは発売から数ヶ月後。かなり長い期間、無収入で作業を続けなければいけないし、その結果として得られる報酬もそんなに高いものじゃない。

そこで、クラウドファンディングを使って本の制作費を集めれば、本を書く人が金銭的に助かる仕組みを作れるんじゃないか?と考えたのが応募した理由の一つです。執筆途中からクラウドファンディングでパトロンを集めることで、ライターは書いている途中にかかる費用をまかなうことができる。読者としては本の制作途中から著者を応援したり、本の制作状況を詳しく知ることができる。

また、パトロンになることで実際の本が貰えるのなら、読者からすると本の予約注文をするようなものなので、お金を払うのが先か後かという違いに過ぎないから金銭的な損もあまりない。ライター側からすると、実質的に印税を早めに貰えるというような効果があります。
また、本の制作に未来の読者も巻き込みながら共同で一つのものを作っていくということができれば、何か面白いことがいろいろできるんじゃないかと思っています。

出版社としても、本の発売前から一般の反応を探ることができるし、募集することが本の宣伝にもなる。発売前からパトロンがたくさん集まって評判が高いようだったら、初版の刷り部数を多くしたり、プロモーションの仕方に力を入れる、という対応もできるかもしれない。

そんな、本に関わる人全てにメリットがあるような試みができないかと思っています。

■リターンについて

本プロジェクトに協力していただける方には以下のようなリターンをお返ししたいと思います。1500円の本を1500円の支援のリターンとして渡すと、手数料なども計算すると僕としては手間がかかるわりにほとんど利益が出ないのですが、そのへんは「印税が実質的に早く入ってくる」という点で「まあいいか」と思っています。

目標金額の10万円は僕の約1ヶ月間の活動費にあてる予定ですが、10万円を超えてお金が集まった場合は、「そのお金を制作費として追加のコンテンツを作って特設サイトにアップロードする」「いろんな場所に行ってトークイベントとかサイン会的などの本の販促活動に使う」という予定です。

◆500円
・Special Thanks!として、書籍の巻末と公式サイトにお名前を記載します。公式サイトからはリンクを張ることもできます。達成後にお送りするメッセー ジにてご希望の名前をお返事下さい。
※文字数が極端に長い名前や、公序良俗に反する名前は載せられない場合があります。

◆1,500円
・Special Thanks!として、書籍の巻末と公式サイトにお名前を記載します。公式サイトからはリンクを張ることもできます。達成後にお送りするメッセー ジにてご希望の名前をお返事下さい。
・発売予定の書籍「ニートのススメ(仮)」を1冊プレゼントします。著者のサイン入り。
※書籍は著者自ら手作業で郵送する予定です。

◆2,500円
・Special Thanks!として、書籍の巻末と公式サイトにお名前を記載します。公式サイトからはリンクを張ることもできます。達成後にお送りするメッセー ジにてご希望の名前をお返事下さい。
・発売予定の書籍「ニートのススメ(仮)」を1冊プレゼントします。著者のサイン入り。
・phaの本棚に転がっている、phaがおすすめする本を3冊プレゼントします。
・phaが発起人であるシェアハウスプロジェクトである「ギークハウス」のステッカーを3枚プレゼントします。
※「phaのおすすめ本3冊」については「本棚の写真を見て指定する」「なんとなくジャンルを指定する」など、ある程度のリクエストが可能です。ただ、一旦発送したものの交換などはできません。

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▲本棚の画像

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▲ギークハウスステッカー

◆10,000円
・Special Thanks!として、書籍の巻末と公式サイトにお名前を記載します。公式サイトからはリンクを張ることもできます。達成後にお送りするメッセー ジにてご希望の名前をお返事下さい。
・発売予定の書籍「ニートのススメ(仮)」を1冊プレゼントします。著者のサイン入り。
・phaの本棚に転がっている、phaがおすすめする本を3冊プレゼントします。ある程度のリクエストが可能です。
・phaが発起人であるシェアハウスプロジェクトである「ギークハウス」のステッカーを3枚プレゼントします。
・phaがTwitterで、ある特定の日(指定可)に1日に30回あなたの名前をTweetします。ちなみに@phaのフォロワーは1万人超いるのでそこそこの宣伝効果があると思います。
例:「いやー、山田太郎さんは本当に素晴らしいな。俺が生きてるのは山田さんのおかげだわ。本当に、神様仏様山田様、足を向けて寝られないとはこのことだわ」「さっきマックで女子高生が山田さんカッケーって言ってた」
※つぶやく名前については実名、ハンドルネーム、店舗名など何でも可能です。ただし、公序良俗に反する名前などはお断りすることがあります。達成後にお送りするメッセー ジにてご希望の名前をお返事下さい。

tweet

▲Twitterのつぶやきの例

◆50000円
・Special Thanks!として、書籍の巻末と公式サイトにお名前を記載します。公式サイトからはリンクを張ることもできます。達成後にお送りするメッセー ジにてご希望の名前をお返事下さい。
・発売予定の書籍「ニートのススメ(仮)」を1冊プレゼントします。著者のサイン入り。
・phaの本棚に転がっている、phaがおすすめする本を3冊プレゼントします(ある程度のリクエスト可能)。
・ギークハウスのステッカーを3枚プレゼントします。
・phaがTwitterで、1日に30回あなたの名前をTweetします。ちなみに@phaのフォロワーは1万人超いるのでそこそこの宣伝効果があると思います。
・phaが24時間あなたのことを考え続けます(特定の一日のみ・日付は指定可)。

thinkingofyou1

thinkingofyou2

thinkingofyou3

▲寝ているときもあなたのことを考えます

◆注

※この試みは著者のpha個人が行っているもので出版社としての企画ではありません。

  • 2012/07/29 21:24

    本とステッカーができあがったのでブログに記事を書きました。 http://d.hatena.ne.jp/pha/20120729/1343564116 あとサインの練習もしないと……。サインってどんなの書いたらいいかよくわかんないですね……。

  • 2012/07/13 04:49

    書名、発売日、定価がようやく決まりました。もうAmazonにも載っています。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774152242/pha-22/ いろいろ紆余曲折があって、書名は「ニートのススメ」から「ニートの歩き方」になりました。 ...

  • 2012/07/02 01:44

    ちょっと前に書いたブログ記事ですが、このページからもリンクを張っておいたほうがいいかと思うので貼っておきます。 クラウドファンディングについて思うこと - phaのニート日記 http://d.hatena.ne.jp/pha/20120619/1340064898

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