はじめにご挨拶
はじめまして!タカハシノリアキと申します。
私は「日本の『働く』の価値を上げる」をミッションとして、主にノンプログラマー向けのプログラミング学習をサポートする活動をしております。
月間100万PVほどご覧いただいているブログ「いつも隣にITのお仕事」の運営、100名ほどご参加いただいているコミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」、企業向けの研修や開発に加えて、いくつかの書籍を上梓しております。
今回は、その書籍のうちの一つ「詳解! GoogleAppsScript完全入門」についてのプロジェクトです。ぜひご覧いただければ幸いです!
このプロジェクトで実現したいこと
1. 「詳解! GoogleAppsScript完全入門」の『第2版』の早期出版を実現すること!
2. プロジェクトを通してノンプログラマーのプログラミング学習を啓蒙したい!
■まず、Google Apps Scriptとは?
Google Apps ScriptはGoogleが提供するプログラミング言語です。略してGAS(ガス)ともいいます。
スプレッドシートやGmail、GoogleカレンダーといったGoogleサービスをはじめさまざまなサービスを操作することが得意なことから、身につけることでオフィスワーカーにとっての大きな武器となります。
その主な用途や入門のハードルの低さから、ノンプログラマーが学びやすいのも特徴で、今たいへん注目されつつあるプログラミング言語です。
参考: 超初心者へGoogleAppsScriptを始めるメリットをこれでもかと説明します
■書籍「詳解! GoogleAppsScript完全入門」 とは?
2017年12月に出版されたGASの本格入門書です。出版当初からたいへん好評をいただいておりまして、5回の増刷となりました。発売から2年経った現在でも、順調に推移しております。
GASの書籍は私の知る限り数冊しかなく、初心者向けにJavaScriptの基礎から掲載しているのは本書だけという認識です。(GASは、人気の言語「JavaScript」をベースとしたプログラミング言語で、それもGASの人気を支えている一つの要因です。)
それもあって、本書はノンプログラマーや初心者も含めて広く支持されているものと感じます。
参考: 書籍「詳解!Google Apps Script完全入門」発売についてのお知らせ
■なぜ、「第2版」を急ぐ必要があるの?
去る2月にGASでとても大きなアップデートがありました。具体的には「V8ランタイム」というJavaScriptエンジンがサポートされました。それにより、GASではとてもたくさんの、新しいモダンな構文が使えるようになりました。
参考: 祝!Google Apps Scriptが「V8ランタイム」をサポート!モダンなECMAScript構文が使えるようになった
アップデート自体はとても良いことなのですが、少し問題があります。
実際のGASはすでにV8ランタイムで動いているにも関わらず、本書を含めて、紙やWeb上にあるGASの情報はアップデート前の古い構文によるものであるという問題です。
そもそも、これから学び始める初学者は新しい構文のみを学べば良いのですが、何も知らずにいると古い構文を学習してしまうことになります。学びはじめるタイミング的に不幸なことになってしまうのです。
ですから、弊ブログ「いつも隣にITのお仕事」では、人気の記事から順番に、新しい構文を使用したものにリライトを進めております。
一方で、書店に並んでいる本書について、早急に新しい構文を使用したものにアップデートしなければならないという責任が私にはあります。
参考: GASの「V8ランタイム」アップデートを受けて私がやるべきことリスト
■出版の執筆という作業について
さて、書籍の執筆には特殊な側面があります。執筆作業としては、数ヶ月から場合によっては1年以上かかることもありますが、一方でその報酬は出版がなされないと得られません。
したがって、執筆期間中の著者は、足元の生活費は別の方法で稼ぎながら、執筆も進めるというのが基本です。
私の場合は、主に午前中を書籍の執筆に、午後を足元の生活費を得るためのお仕事と分けて、執筆活動と収益のバランスをとっています。
■第2版の執筆作業時間確保のために…!
しかし、私的な事情で恐縮ですが、すでに初夏あたりまで他書の執筆作業でスケジュールが埋まっており、午前中の時間を、本書の改版作業に充てることができないのです。
本書の改版作業開始を初夏として、執筆作業を数ヶ月と見込むと、校正を経て年内に出版できるかどうかというスケジュールと認識しています。
かといって、無理に午後を使うとキャッシュが尽きて死んでしまいます。
…そこで、考えました。
本書を事前に購入いただいたり、支援をいただくことで、執筆可能な時間を確保できまいか?
そのような経緯から、本プロジェクトを立ち上げました。
第2版の構成案について
以下3つの方針で第2版の執筆作業を進める予定です。
1. V8ランタイム対応
多くの新しい構文が追加されたため、構文の解説を差し替え、または追加します。ほぼすべてのソースコードを新たな構文によるものに差し替えます。
2. 他のGASのアップデートに対応
第1版発売以降の他のアップデートを反映します。例えば、「スライド」「Apps Scriptダッシュボード」「マクロ」などです。また、多くのサービスでUIが変更になっているため、ほとんどのキャプチャ画像を差し替えます。
3. その他の追加
第1版には掲載しなかったものの、読者からの要望が多かったものとして「フォーム」などを追加します。
現時点の構成案
01章 Google Apps Scriptの基礎知識
02章 スクリプトエディタ
03章 Apps Scriptダッシュボード(★追加)
04章 基本構文(★大幅変更)
05章 制御構文(★一部追加)
06章 関数(★大幅変更)
07章 オブジェクトの仕組み(★大幅変更)
08章 JavaScriptの組み込みオブジェクト(★一部追加)
09章 スプレッドシート
10章 Gmail(★一部追加)
11章ドライブ
12章 カレンダー
13章 ドキュメント
14章 スライド(★追加)
15章 フォーム(★追加)
16章 翻訳
17章 Baseサービス(★一部追加)
18章 イベントとトリガー(★一部追加)
19章 ユーザーインターフェース
20章 ファイルとデータの操作
21章 Utilitiesサービス(★一部追加)
22章 外部サイトへのアクセス
23章 プロパティサービス
24章 ライブラリ
全面的に変更や差し替えが入りますが、章全体を追加する「★追加」、章に一部を追加する「★一部追加」、章を大幅変更する「★大幅変更」としています。
第1版からの主な変更点
- ソースコード、キャプチャ画像を全面的に差し替え
- 新構文への対応(let/const/テンプレート文字列/for..of/デフォルト引数/アロー関数/class)
- 組み込みオブジェクトのメソッドを追加(includesメソッド/flatメソッドなど)
- サービスやクラスの追加(Formサービス/Slideサービス/GmailDraftクラス/consoleクラス/Sessionクラス/Userクラス/Scriptサービスなど)
- Apps Scriptダッシュボード、マクロについての解説を追加
資金の使い道
目標を達成した時点以降、集めた支援金の入金額(支援金のうち手数料17%+税が除かれます)から書籍購入(2800円+税)と送付(クリックポスト188円)にかかる原価を引いた金額について、5500円を1時間と換算して、その作業時間を優先確保して本書第2版の執筆作業を進めます。
例えば、以下のようなシミュレーションになります。
- 入金額300000円、書籍購入30冊→(300000-91440)/5500=37.9時間
- 入金額1000000円、書籍購入100冊→(1000000-304800)/5500=126.4時間
執筆作業をどれだけ行ったか、どれだけ進んだかなどのようすについては、本プロジェクトページのほか、ブログ「いつも隣にITのお仕事」や、Googleカレンダーなどでお知らせする予定です。
実施スケジュール
3月: プロジェクトスタート
4/7火~5/14木: プロジェクト募集期間
目標達成時点: 第2版作業開始 ※以降のスケジュールは支援額によりますので、順次お伝えしてまいります。
最後に
Google Apps Scriptを武器にすることで、皆さんのお仕事の価値を劇的に向上させることができます。それがモダンな構文で実現できるようになったというのは、Googleさんのファインプレーです。
本書の改訂版をいち早くお届けすることで、日本の皆さんにその素晴らしい武器をいち早く手にしていだきたくお手伝いができるものと思っております。
日本の『働く』の価値を上げるために、本書がお役に立てれば幸いです。
※本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
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