はじめに

2017年、2019年と2度に渡り、クラウドファンディングで多くの人たちに漬物を作るきっかけを作ることができたPicklestoneは、おかげさまで現在までに累計で世界4カ国で販売、1200本ほどお届けすることができました。

今回は、東日本大震災から8年経ったいまでも地元の復興に尽力している方達とともに、いままでにない新しい漬物プロジェクトを開始します。

【Picklestoneのご紹介】

Picklestoneは、日本の伝統食品である「漬物」を簡単に作ることができるガラスポットです。

使い方は、カットした野菜を入れ、塩を振り、付属の重石を乗せて待つだけ。

それだけで、普段のアンバランスな食生活に、発酵食品を手軽に取り入れることができます。自宅で漬物を作るってちょっと難しそうと思われるかもしれませんが、このPicklestoneならたった1日。驚くほど簡単に作ることができるんです。

漬物を作るには、まず塩の浸透力で野菜から水分を排出し、雑菌が繁殖しにくい環境を作り ます。 野菜の繊維に塩分が入り込むことで保存力が向上し、塩分に負けない乳酸菌が増え、酸味が出てきたらお漬物の完成です。


【なぜ石で漬けるのか】

なぜたった1日で漬物ができるのか? その秘密は重石にあります。筒状のガラスポットに垂直に圧力をかけることで野菜から水分を排出するスピードが早くなり、漬物特有のシャキシャキした食感が生まれます。 細かくカットした野菜なら4時間程度で漬物が完成します。また石で密閉して、空気に触れない環境を作ることでさらに保存力が向上します。


【食べ物のこと、ちょっと考えるきっかけに】

昔ながらの石で漬ける方法で、じっくりと水を抜き、発酵し、手をかけて、野菜が漬物に変わっていく時間を楽しんでください。また、このポットが身近にあることで、いつもは捨ててしまうような野菜の切れ端やちょっと古くなった野菜も、傷んだところを取ってしまってポットに入れていけば立派な漬物になります。小さな気づきかもしれませんが、こんなちょっとしたコトが日本のフードロス削減にも、そして保存料や着色料を使わない安全な食について考えるきっかけにも繋がってるんだと実感します。

また、野菜からじっくりと水があがってくる様子は、まさに食育の教材にぴったり。ガラス越しに見える野菜が、漬物に変わる瞬間、こんなに水が出るんだ?と驚くでしょう。ぜひお子様と一緒に試してみてください。


【Picklestone220】 Picklestone220は、牛乳パックサイズ

本体寸法:(蓋装着時)直径約100mm×高さ約215mm
本体重量(ビン・蓋・重石):約1170g 


【Picklestone150】 Picklestone150は、ちょっと大きい缶詰サイズ

本体寸法:(蓋装着時)直径約100mm×高さ約135mm
本体重量(ビン・蓋・重石):約800g 


【Picklestone115】  Picklestone115は、ドレッシングサイズ

 本体寸法:(蓋装着時)直径約65mm×高さ約185mm
 本体重量(ビン・蓋・重石):約600g 


【Picklestoneの特徴について】

1.本体は冷蔵庫のドアポケットに収納できるサイズです。スマートな形状にすることで狭いキッチンでも場 所を取らずに一人分でも漬物を作ることができるようになりました。


2、シンプルな構造で石と木は、引っ張るだけで簡単に外せる仕様で衛生的。 使用後は、陰干ししてよく乾かしてから保管してください。国産天然ヒノキを使用しております。永くお使いいただくために、使用後はよく乾かしたあとにナチュラルワックスを塗ってお手入れしてください。


【新プロジェクト・井内石について】

現在日本で販売中のPicklestoneは、日本が誇る香川県産最高級の「庵治石」を使用しています。1964年の東京大会での聖火台、首相官邸の庭石、そして天皇陛下専用の温泉などに採用されている400年続く鉱山から採掘した銘石です。 

しかし今回新たなプロジェクトに挑戦するにあたり、フードロス問題に加え、より社会性の高いプロダクトにしたいと考え、新たに石の産地を探すことにしました。 


今回、新たに採用した石は、日本の石巻市で⻑い 歴史を持つ井内石(いないいし)です。井内石は、700年以上の歴史があり、記念碑や寺院の石細工などに使われ、美しい模様を持った銘石として知られています。石巻は、2011年に東日本大震災により、壊滅状態に陥ったエリア。工場も、生まれ育った家も、地域ごとすべてを失った石巻の石職人たちと共に作り上げました。

大地震から8年経ったいま、石職人たちの仕事は国からの復興事業がメインとなり、その事業も数年以内に終了してしまいます。復興のための公共事業が終われば、職人の高齢化や、安い輸入石材の増加で神社や墓 石制作の仕事も減少、 石巻の職人たちのこれからの生活はなにも保証されていません。今回販売するPicklestoneは、売り上げの一部を被災地に寄付する予定です。

[手前]現在販売中の世界で最も高価な香川県産の庵治石。まだら模様が特徴。

[奥]今回新たに制作した石巻産の井内石。重なり合う積層模様が特徴。濡れると深い黒に変化する。

当然ながら、石はどの産地のものでも漬物の味は変わりません。

ただ、磨き上げた石巻の石職人たちの思いに共感してくださる方に受け取っていただきたい、そう願っています。


【レシピについて】

現在日本各地を旅しながら、地元の野菜を見つけてお漬物をつくるレシピムービーを制作しています。今後も様々な野菜に出会いながら、みなさんと一緒に漬物を楽しんでいきたいと思いますので、どうぞご覧ください。


【リターンのお届けについて】

今回の目的は、被災地の石を使ったPicklestoneで小さいながらも新しいビジネスを作り、経済が少しでも回るようにしていきたいという思いからスタートしたプロジェクトです。被災地の職人たちと、できる限り早く量産を進めますので、お届けまで楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。なお支援者の皆様への「Picklestone」各サイズのお届けは2020年5月頃を予定しております。(生産状況の都合により遅延の可能性もございます。何卒ご了承ください。)

【最後に・・・】

このクラウドファンディング実施にあたり、開発のきっかけとなったBuzz camp主催の塩谷舞さん、そしてPR施策や動画制作に尽力してくれた白井さん、岡崎さん。翻訳に協力してくれた清水鈴さん、上市けいすけくん。そしてなによりこのプロジェクトに賛同してくれた石巻の職人の亀山さん。産地を変えるために技術協力してくださった香川県の石職人の中山さん。たくさんの方々の支えによって、リリースすることができました。漬物で社会貢献なんて少しも考えてなかったはずなのに、いつの間にか思いが集まって、発売にたどり着きました。みなさんのためにも世界中にお届けしたいと思います。



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