はじめまして。秋山塾の塾長の秋山泰宏です。
秋山塾は新潟県糸魚川市の学習塾で、私が23歳で開校し、今年で8年目となります。地元に根ざし、「学力の下支え」と「進学事情を担う」という役割を果たすべく、日々教育活動を行っています。この度は、新型コロナウイルスの影響による営業停止という事態を受け、事業存続のためのご支援をいただきたく本ページを立ち上げさせていただきました。以下の文章を読んでいただき、「応援したい」と思っていただいた方はぜひ、応援よろしくお願いいたします。


秋山塾とは


私が秋山塾を開校した背景にはこんな思いがあります。
「最長12年間、その子の成長をサポートできる先生でありたい。」

 私はもともと中学校の教師になりたいと思っていました。
しかし、大学3年生のとき、教育実習である違和感を感じました。
それは、
*ひとりの生徒と関われるのは最長でも3年。ほとんどの生徒とは単年で関係が終わる。
*生徒の成長を身近で継続サポートできることが教師の魅力のはずなのに、それができない。
*体育なら体育、数学なら数学といったように、一つの教科しか教えられない。

だから私は、学校の先生になるのをやめて学習塾を開きました。
学習塾であれば、
一人の子どもの成長を、最長12年にわたってサポートできる
特定の科目に絞られず、全科目で頼れる先生になれる

このことを実現できると思ったからです。

しかし現実は厳しく、秋山塾の開業当初は、塾生が集まらず、成績が伸ばせず、退塾者も多数出てしまい、廃業の危機を経験しました。その時は「ダメなら学校の先生になろう」と、中途半端な気持ちもあったと思います。そこから、「学習塾で生きていく」と腹をくくり、今に至るまで自分の人生のほぼ全ての時間を塾のために使ってきました。


転機となった糸魚川大火


 2016年9月、徐々に生徒数が増え、教室が手狭になったため、新校舎を設置しました。
しかし、3ヶ月後の12月22日、糸魚川大火で新校舎は全焼…。失意のどん底に落ちました。

 それでも、受験直前の受験生を支援するためにと翌週にはテナントを賃貸契約し、授業を再開しました。たくさんの借金を背負いましたが、「塾生の教育活動を止めてはならない」と、心からその思いが湧き出てきました。「自分はこんなにも強い思いをもって子どもたちと向き合っていたのか」と、自分の気持ちと役割・責任を自覚したのはこの時です。

※当時の新聞記事です。 ほぼ全焼した学習塾「秋山塾」が授業を再開 「受験が近づき落ち込んでいる暇はない。教育で町を盛り上げたい」

そして、再起にあたり、塾生、保護者様はじめ、地元の方々に温かい応援の声をかけていただきました。何度も諦めそうになりましたが、その度に支えられて頑張ることができました。また、糸魚川市の充実した支援制度に支えられ、前だけ向いて日々の教育活動に集中することができました。今でも本当に感謝しています。


新型コロナウイルスの感染拡大そして、公立学校休校

2020年2月27日(木)、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて安倍首相より、「公立学校の休校要請」がありました。ここ新潟県糸魚川地域はまだ感染者が確認されておりませんが、市内の公立学校は3月中の休校を決定しました。


「秋山塾は糸魚川の子どもたちのために何ができるだろうか」 


 塾として取るべき行動を考えた時、迷うことなく「3月中は営業を停止する」という決断をしました。秋山塾は市内 中学・高校生の5人に1人が通っている教育機関です。公立学校が休みの中、毎日100人規模の出入りと接触があると、感染を媒介してしまう可能性があり、せっかくの行政の決断と取り組みを無駄にしてしまいます。
 また、糸魚川大火の際には事業所が焼失し、多くの方からご支援・応援を頂いた背景もあります。「糸魚川のために何ができるか」と考えた時に、感染を媒介してしまう可能性がある状況で、予防的ではありますが、営業停止をすべきだと判断いたしました。もし秋山塾が感染を媒介してしまうようなことがあれば、その子はもちろんその家族へ拡がり、高齢者の方がいれば重症化、死亡事故につながる可能性があります。それは、働いてくれている大切な社員についても同様です。そのリスクを抱えてでも営業しなければならない理由はどこにもありませんでした。

 

思いとは裏腹に、のしかかる思い現実

 思いとは裏腹に、学習塾は営利企業であり、営業停止は売り上げが0になることを意味します。当然ながら、私の報酬はカットします。そして、社員の賃金保証はします。家賃等の固定費の支払いは待ったなしです。1ヶ月の営業停止で済むのか、それも全く検討がつきません。その期間によっては倒産のリスクさえ抱えるという非常に重い経営判断です。ここについては、どうすれば良いのか、途方にくれております。

 

クラウドファンディングという可能性

 「何かできることはないか」必死に情報を探していた時、CAMPFIREの「新型コロナウイルスサポートプログラム」を見つけました。クラウドファンディングというと、キングコングの西野さんや堀江貴文さんが盛んに口にされている印象で、自分には関係ないと思っていました。顔を合わせたことも、話したこともない人に支援をしていただくという考え方も、未だうまく腑に落とせていない自分もいます。
 ですが、もしこの文章を読んでいただき、「応援するよ」という人が1人でもいてくださったら、これほど励みになることはないとも思いました。どのような結果になるかは分かりませんが、思いが届くことを信じたいと思います。新型コロナウイルスが落ち着いた頃に、子どもたちが戻ってくる場所を力強く確保するために、どうかご支援いただけたらと思います。ご支援いただいた方には、最大限の感謝をお伝えさせていただきます。

  • 2020/04/30 21:49

    ご支援ありがとうございました。2月末に新型コロナウイルスによる公立学校の休校の発表があってから早2ヶ月が経ちました。コロナウイルスの感染は収束することなく、状況はますます悪くなっております。秋山塾はこの2ヶ月、日々みなさまからいただくご支援に力をもらい、塾生のために様々な取り組みをすることがで...

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