はじめまして。加藤路瑛(かとうじえい)と申します。この春、中学3年生になりました。僕は2018年12月に株式会社クリスタルロードを立ち上げ、社長をしています。実際は、僕の年齢では法人の代表になれないので、親が代表取締役で僕が取締役社長という親子起業®︎の形で起業しました。

起業前に、『小中高生のための職業探究ウェブメディアを立ち上げ、「親子起業」を広めたい!』というプロジェクトをCAMPFIREで立ち上げ、88名の方から115万4500円の支援をいただき、その支援金をもとに起業することができました。(https://camp-fire.jp/projects/view/91570)

これまでに『ウェブメディア運営』や『18歳以下専用のクラウドファンディング事業』などに挑戦しました。僕は「今をあきらめない生き方」を続け永遠に何かに挑戦中です。

僕の次の挑戦は「感覚過敏がある人が暮らしやすい社会をつくること」です。そのために2020年1月に「感覚過敏研究所」を設立しました。(感覚過敏研究所:https://kabin.life/

▼感覚過敏研究所を立ち上げた思い

僕は、味やニオイに敏感で食べられるものが極端に少ないです。レストランやカフェも食べ物の混じったニオイで気持ちが悪くなるので、できるだけ避けています。音も教室や街のさわがしい感じや、甲高い声が苦手で頭痛がしてきます。中学校ではみんなの賑やかな声や昼食後に教室に充満する食べ物のニオイで教室にいるのが辛く、気持ち悪くなって保健室に行くことも少なくありませんでした。僕は保健室の先生に感覚過敏を教えてもらい、自分が苦しかった理由を知ることができたとき、少し気持ちが楽になりました。

僕の行動指針は「今をあきらめないで生きる」ことで、会社のビジョンにもしています。誰もが、年齢やお金、性別、国籍、病気や障害などさまざまな理由で「今をあきらめない社会」を目指したいと思っています。そう思っていたはずの僕ですが、ある日、感覚過敏で色々なことをあきらめている自分に気がつきました。

僕は友達と食べに行ったり、遊びにいくことを感覚過敏を理由にずっとあきらめていたのです。僕だけでなく感覚過敏を持っている人は、誰もが当たり前にできることができなくてあきらめています。ですので、「感覚過敏を理由に今をあきらめなくていい社会にしたい!」そう思って感覚過敏研究所を立ち上げました。

まずは、当事者や家族が参加できるコミュニティーを作りました。3月時点で110人のメンバーが参加しています。僕は自分の困りごととしてだけでなく、研究所に集まってくれる人を中心に感覚過敏がある人が快適に暮らせるような社会を作っていきたいと思っています。

▼感覚過敏とは

視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などの諸感覚が過敏になって日常生活に困難さを抱えている状態のことを言います。病気でなく症状です。「視覚過敏」「聴覚過敏」「嗅覚過敏」「味覚過敏」「触覚過敏」と表現することが多いです。それ以外にも平衡感覚や温度などに敏感な人もいます。

▼感覚過敏の症状が出やすいと言われているもの

当事者の声などから、以下のような方に感覚過敏があると言われています。

①発達障害
②HSP
③うつ病
④認知症
⑤脳卒中などの脳の病気
⑥交通事故などによる脳への影響

このように、感覚過敏の原因も様々です。交通事故、認知症、うつ病など感覚過敏はけっして他人事ではなく、誰もがなる可能性があります。

▼感覚過敏の代表例

▼感覚過敏を持つ人の声

普通の人でも苦手な音やニオイなどあると思いますが、感覚過敏の人は頭痛や吐き気、ひどい人は倒れてしまうこともあります。どれだけ頑張って表現しても他人の感覚は今の技術では共有することができません。だから、感覚過敏の辛さは他人には理解が難しいのです。

▼感覚過敏を知ってもらうために

理解が難しいからこそ、皆さんに「感覚過敏のことを知ってもらいたい」と思いますが、感覚過敏の辛さを完全に理解して欲しいとか、感覚過敏で辛い人がいるから音やニオイを出すのをやめて欲しいとか強制したいわけではありません。誰もが好きな香りや味や音に囲まれて生きていいと思います。

ただ、その音やニオイが苦手な人がいることを知ってもらいたいだけなのです。そして、感覚過敏の人が自分の辛さを表現でき、それを受け止められる社会になればいいと思います。

感覚過敏の当事者にも、そして今は無関係な人にも「感覚過敏」を身近になってもらうために、感覚過敏のキャラクターを作りました。

「かびんの森のどうぶつたち」に活躍してもらって、絵本やアニメ、グッズなどを通して、感覚過敏について知ってもらいたいと計画しています。

特に、自分で感覚過敏であることを認識できなかったり、表現できなかったりする小さい子に好きになってもらえるキャラクターにしたいです。

▼感覚過敏マークを広めたい

そんなかわいいキャラクターを使って「感覚過敏マーク」を作成しました。

感覚過敏があることのヘルプマークというよりも、マークをつけることで自分を勇気づけたり、「これ何?」と質問されて、「実はね」と感覚過敏について話せるきっかけになればいいと思って作成しました。

さらに、当事者の意思表示だけでなく、誰もが付けれる感覚過敏応援団のマークも作成しました。


色にも気持ちをのせて

マークデザインは、キャラクターを活かした可愛さだけでなく、色にもこだわりました。ユニバーサルカラーを重視しようと検討しましたが、人によって見やすいと感じる色や彩度も違いますし、普段使いするならあまり強い色だと付けるのも躊躇する人もいます。また、ヘルプマークと一緒に付けたい人もいたので、ヘルプマークの赤と一緒でも目が疲れない色を考えました。

そこで、日本の伝統色を採用することにしました。

文字や背景が白なので、人によっては見えにくい色があるかもかもしれませんが、その点は今後、付けてくださる人の意見を聞きながら改良していきたいと思います。

※「金色(こんじき)」に関しては、印刷によっては文字が読みづらく、「櫨染(はじぞめ)」という、もう少し茶色味のある色に変更を検討中です。

※感覚過敏応援団のマークの色は伝統色ではなく、過敏キャラクターたちが住む「かびんの森」の緑の色を採用しています。

ウェブ検索結果


▼感覚過敏マークを使った缶バッチ&キーホルダー

そこで、感覚過敏マークの缶バッチを作成しました!缶バッチだけでなく、キーホルダーにできたり、写真のようにスタンドして飾ることもできます!

誰もが気軽につけて、誰もが知っている。
「あ、苦手な音あるんだ」
そんな気軽な感じの世の中になればいいと思います。

感覚過敏は誰もがなる可能性がある身近な問題です。感覚過敏を知らない人や、自分が感覚過敏であることを知らずに苦しんでいる人もいます。

このように、感覚過敏マークを通して、たくさんの人に感覚過敏を知ってもらい、日常生活にあたりまえにある音やニオイが苦手な人がいることを相互理解できる社会になり、感覚過敏の理解が深まり、周囲に言えずに悩んだり苦しんでいる人が、バッチを付けることで逆に気分があがるようなマークにしたいです。究極はマークがなくても誰もが生きやすい世の中になることですが、その最初の段階としてマーク付けは効果があると僕は思っています。


▼特に、子どもたちのために

僕が「感覚過敏」という言葉に出会ったのは中学1年生の時でした。それまでは、自分の感覚が普通だとか過敏だとか考えたこともありませんし、音やニオイに対する過敏さや違和感のようなものを表現できず、何が辛いのか、何に困っているのか自分でもわかりませんでした。

小学生以下の人は同じような状況かもしれません。特別な理由がないのに不登校になってしまう生徒の多くに感覚過敏があるのではないか?という考えもあるそうです。学校には行けていても、我慢していたり、居心地の悪さに苦しんでいるかもしれません。

マークを「付けたい」「付けてもいいかな」と思ってくれる子どもたちが、感覚過敏バッチを付けることで、ちょっと気持ちが元気になったり、友達や先生に自分のつらさを話すきっかけになってほしいと思います。

そして、自分が感覚過敏だということに気が付いていなくて、学校に行くのが苦しかったり、悩んでいる子どもには、この感覚過敏マークを通して、学校の先生や親に「もしかして感覚過敏かも」と考えるきっかけにして欲しいです。

大人も子どもも感覚過敏バッチや応援団のバッチを付けていたら、感覚過敏があってもあたりまえの社会になると思います。

▼マークを付けたあとのフォロー体制

今回は感覚過敏キャラクターマークなので、小学生以下の子どもたちがランドセルや通園バッグにつけるケースも多いと思います。付けることでキャラクターたちが自分の味方になってくれたり、応援していると感じて、勇気がでたり元気が出てほしいと思っています。

しかし、友達に「これ、何?」と質問された時に、うまく説明ができなかったり、説明したけど伝わらなくて悲しい思いをしないように、「子ども向けの感覚過敏マークの説明書」「親向けの感覚過敏マークの説明書」「学校の先生向け感覚過敏マークの説明書」を用意しようと思います。また、学校によっては、キーホルダーや缶バッチを身に付けることを禁止している場合もあるそうなので、学校向けの説明書も丁寧に作りたいと考えています。ネットでダウンロードできるようにします。(内容はこれから検討します。)

勇気を持って、マークを付けてくれた人たちが、「付けてよかった」と思ってもらえるマークにしていきます。


▼感覚過敏マーク・缶バッチQ&A

Q:この缶バッチは子ども向けですか?
A:いいえ、誰でもつけることができます。子どもだけでなく、いろいろな世代が付けることで社会に浸透するスピードも早くなります。

Q:この缶バッチは今回のクラウドファンディングでしか入手できないのですか?
A:研究所のサイトで入手できるようにと考えていますが、時期は未定です。

Q:缶バッチとしては値段が高くないですか?
A:将来的に研究所で安い値段で気軽に入手できることを目標としていますが、クラウドファンディングは応援価格になっていますのでご理解お願いします。

Q:キーホルダーにできるようですが、ボールチェーンや紐は付属されていますか?
A:いいえ。お好みのものをご用意ください。キーホルダーのボールチェーンは100円ショップなどで入手できます。

Q:缶バッチのサイズは1種類ですか?
A:はい。直径44mmサイズのみです。今後、ニーズがありましたら、サイズ展開も検討します。

Q:缶バッチ以外のグッズの計画はありますか?
A:ニーズがあれば検討します。

Q:感覚過敏マークを利用できますか?
A:商用やグッズ制作への利用は禁止します。ただし、個人使用かつコピー用紙への印刷については利用可能の方向で調整中です。(現時点ではマークの無断使用は不可です)また、感覚過敏マークの普及のためにSNSで発信する際は利用可能です。その際は感覚過敏研究所の紹介も合わせてお願いします。

▼感覚過敏マークの予定

①最初にキャラクターデザインの感覚過敏マークの普及活動を行います
②感覚過敏マークの缶バッチを作成・販売・普及活動をします
③カラーのかわいい缶バッチが苦手な人のために、モノトーンやピクトグラムのデザインも検討します。

今回は①と②を目標にクラウドファンディングに挑戦しています。最終的には気軽な値段で色々な場所で入手できるようにしたいと思います。今回のクラウドファンディングでは缶バッチの応援価格になっていますのでよろしくお願いします。


▼感覚過敏研究所の今後の予定や取り組みたいこと

感覚に関することでやりたいことは無限にあります。実際、感覚に関する研究は解決されていないことが多いので、トータルに感覚に関する研究やサービスを取り扱う企業になりたいと思います。

やりたいことはたくさんありますが、お金も実力も今は不足しているので、できることから始めようと思い、研究所を立ち上げ、コミュニティーを作り、感覚過敏マークを作り啓蒙活動をはじめます。

また、少し前に感覚過敏ファッションブランドのプロジェクトも立ち上がりスタートしました。

感覚過敏をテーマにやりたいことはたくさんあります。将来的には、テクノロジーでの問題解決を目指しています。

▼研究所にかける思い

感覚というものは固有のもので、ニオイや音など他人の感覚はわかりません。そのため、感覚過敏がある人は他人に理解されず、「わがままな人」「弱い人」のような印象を持たれてしまいます。また感覚は生まれつき持っているものなので、自分が感覚過敏であることも知らないまま、生きづらさを感じている人も少なくないと思います。

僕は「感覚」という他人と共有が難しいものを共感できるようにするだけでなく、共有できるように事業として取り組みます。まだ感覚の研究は進んでいないことが多いので、感覚過敏研究所を感覚を扱う世界最大企業にしたいと思っています。

そして、誰にだってあるはずの「敏感さ」を才能や人類の進化としてとらえ、世界中の人の感覚をプラスなものにしてきたいと思っています。

▼目標金額について

・感覚過敏の缶バッジの作成資金(デザイン料・事務作業代含む):400,000円
・広告宣伝費:120,000円
・その他手数料など:約80,000円

合計:600,000円


・目標額を超える支援をいただいた場合は、新事業の開発・制作費に追加して使用したいと思います。
・また、かわいいキャラクターテザインをつけるのが苦手な人のために、シンプルなデザインマークも検討中ですので、目標金額を超えた分で新規デザインにも取り組みたいと思います。
・目標額に届かなかった場合も、リターンは実行いたします。

▼デザイナー紹介

キャラクターデザイン

感覚過敏マークデザイン

▼僕(プロジェクトオーナー)について

加藤路瑛(かとうじえい)と申します。千葉県に住んでいる中学生です。

僕は挑戦が大好きです。中学生が社長だと聞くと、天才だと思うかもしれません。しかし、僕は天才でもなければ、何か特別な能力があるわけでもありません。ですが、僕はなんでも「とりあえず挑戦してみる」という選択を取ってきました。

「会社を作ってみたい」とか「研究所を作ってみたい」と思う人はいると思いますが、実際に行動に移さず、夢で終わらせるのはもったいないと考えています。僕の行動の軸は「今をあきらめないこと」です。

そんな僕が今をあきらめているものがありました。それは、自分の困りごと『感覚過敏』です。小さい頃からニオイや味、音、肌触りなどで嫌な感じがしていましたが、その正体はわからず、言語化もできず困っていました。

僕はゲームをすることも家族や友達と賑やかに食事というか会話をすることも好きです。しかし、デジタルゲームの音や食べ物自体は嫌いです。僕は好きなことと嫌いものが重なっています。この矛盾に近いムズムズ感を表現できなかったし、僕の周りに、僕の感覚を理解してくれる友達はいませんでした。孤独のような感覚も感じ、感覚過敏だけではない辛さがありました。

おそらく、この居場所のなさが、僕が起業に興味を持ち、学校の外の社会に参加したいと思った原動力なのだと思います。起業したころ、僕はようやく「感覚過敏」という言葉にたどり着きます。今まで言語化できなくて気持ちの悪かった感覚がスッキリした感じがしました。

僕は今、感覚過敏研究所を設立し、自分の居場所と感覚過敏を持つ人たちや家族の居場所を作ろうとしています。居場所が見つからない時、人は苦しくなったり孤独を感じたりするのだと思います。感覚過敏がある人や家族にとって、可視化できる居場所、存在を感じられる居場所を作っていきたいです。

関連リンク
◾️株式会社クリスタルロード
https://crystalroad.jp/

◾️感覚過敏研究所
https://kabin.life/

▼おわりに

最後まで読んでくださりありがとうございます。

僕は『感覚過敏』を世界中の人に知ってもらいたいと思っています。誰にでも過敏さはあります。しかし、「感覚過敏」という言葉も概念も知らない人が多いので、自分が感覚過敏だと自覚していない人もいます。

まずは、『感覚過敏』を知ってもらうための活動として、感覚過敏マークの啓蒙・普及活動をします。過敏さを持つ人が自分の過敏さを表現でき、それをそのまま受け止められる人が増えるのが目標です。

社会全体が多様性を認め、それぞれが居心地のいい居場所を見つけられればいいなと思います。これは感覚過敏に限ったことではなく、あらゆる人に当てはまることです。1人でも多くの人が多様性を認められるようになれば、どんどん居心地がいいと思う人が増えるはずです。

どんな人でも過ごしやすい社会、暮らしやすい社会を僕はみんなと一緒に完成させたいです。僕は「感覚過敏」という他人とは共有が難しいテーマからアプローチします。

今、新型コロナウイルスの影響で世界中が大変になっているときに、クラウドファンディングをしていいのだろうか?と悩みました。僕自身、2月末から5月の登壇イベントが全てなくなりました。イベントでも感覚過敏研究所のことや感覚過敏マークの話もしようと思っていたので、PRできるリアルな場所が極端に減ってしまいました。一瞬、クラウドファンディングも延期しようかと思いした。でも、僕の行動指針である「今をあきらめない」選択をしたいと思い、計画通りクラウドファンディングに挑戦させていただくことにしました。

僕の挑戦を応援お願いします。

まずは、全員で感覚過敏応援団のバッチをつけましょう!


▼リターンについて






  • 2023/06/13 23:13

    みなさん、こんにちは!感覚過敏研究所の加藤路瑛です。この度、感覚過敏と鈍麻をテーマにした書籍をワニブックスさんから出版することになりました。私の感覚過敏の体験や視点をベースにした物語です。過敏な男の子と鈍麻な女の子の学校生活を中心に困りごとやせつない気持ちを追体験できる青春ストーリーです。 合...

  • 2022/07/29 13:10

    こんにちは。加藤路瑛です。いつも感覚過敏研究所の活動や、私、加藤路瑛の取り組みをご支援・応援してくださりありがとうございます。この度、感覚過敏に関する書籍を出版することになりましたので、感覚過敏研究所の立ち上げにご支援くださったみなさまにお知らせさせてください。感覚過敏の課題の1つは、目に見え...

  • 2021/09/17 22:05

    ご無沙汰しております。加藤路瑛です。2020年4月に「感覚過敏マークを普及させたい!」とクラウドファンディングに挑戦させていただきました。皆様のご支援によって、感覚過敏缶バッジが作成でき、今も必要としてくださる方々に届けることができています。ありがとうございます。現在、僕は、感覚過敏の中でも「...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください