はじめに・ご挨拶

選手とレース直前、最後のアドバイスの筆者

初めまして。大阪体育大学女子水上競技部です。私たちは日々練習に取り組み、ライバルと切磋琢磨し活動しています。このチームの自慢できるところは、女子部では全国トップレベルの自己ベスト更新率を誇ることです。ただし、団体戦である関西インカレでは2019年度総合4位。ここ3年連続で4位が続いてしまいました。なかなかトップ3に組み込めない現状が続いています。それを打破するためにも、オリンピックメダリストレベルが生まれる環境に身を置き、世界のライバルを作り、将来を見据えたチーム、個人のレベルアップが必要と感じています。指導者のコーチング脳のアップデート、アウトプットは不可欠です。


このプロジェクトで挑戦したいこと

誰も成し得なかったワクワクするカリフォルニアトレーニングキャンプにしたいと思っています。今回は東と西の体育大学同士初の交流でもあります。今回は日本女子体育大学女子部員もツアーに参戦。和製女子アスリートチームでアメリカンスイマー挑みます。特に進むアメリカ女子アスリートの確立や指導法もプールサイドで見てきたいと思っています。大きな変化を生み出すために、大きく環境を変え、大きな挑戦をします。また私自身いつも一人で渡米していたのですが、いつか自分の教え子を連れてきて、競わせたかったという思いがありました。時間掛かりましたが、今回こうやって踏み出せたこと、学ぶ場を提供できたことはきっと将来にも繋がると思っています。

8年間の実績を称え"KOHEI ASANO"と入ったプレートを付けてくれました。

私が競泳を始めたきっかけ。競泳コーチングを仕事にしたきっかけ。

スイミングクラブで競泳コーチだった父の勧めで影響で競泳を始めました。父親はアトランタオリンピック選考会にて選手を輩出、オリンピックコーチです。私は父の教えを受け、大学まで水泳を続け、その後父のあとを追うように競泳コーチの道へどっぷり浸かることになりました。父親を越えたい一心に、世界中のオリンピック代表コーチと会話し、プールサイドで時間を共にしてきました。

フロリダにて、東京オリンピックで金メダルを10取ると言われているケイレブドレッセルのコーチと

これまでの歩み・軌跡・今後。

競泳に関しては今でも泳ぐことが大好きです。コーチングはもっと好きで、その探究心から単身カリフォルニアスタンフォードベイエリアへ渡米しました。ボランティアコーチから始め、一つのグループを任され、プロから小学生までワンシーズンで50人を担当し、アメリカに渡ることで人生が変わりました。日米で数々のタイトルを取り、英語も身に付けました。現地で強いコネクションを持ち、何人もの競泳選手、コーチ、留学希望者を斡旋しました。今現在は大阪体育大学女子水上競技部専属コーチに就任し、契約最終年を迎えます。残された選手には最高の経験をしてほしいと強く願っています。2020年4月には自分が育った場所でもある、ときわスイミングスクール(株)への就職が決まり、今後も競泳指導に関わっていきます。

今度はこのメンバーも大きくなっているはず。再会が楽しみである。



資金の使い道・実施スケジュール

2月10日から渡米。ベイエリアの強豪スイミングクラブを回りトレーニングを積みます。現地の凄腕コーチに思い切って預けてしまいます。嫌でも英語を使わないといけない環境に選手を置きます。

10日 14:00 サンフランシスコ空港到着  16:00 ワークアウト@PASA

11日 AM OFF                                                           16:00 ワークアウト@PASA

12日 AM 5:00 ワークアウト@STANFORD   16:00 ワークアウト@PASA

13日 AM 5:00 ワークアウト@STANFORD   16:00 ワークアウト@PASA

14日 AM 5:00 ワークアウト@STANFORD   11:00 ウエイト@SAN JOSE その後移動

15日 AM 8:00 試合予選@SANTA CRUZ        13:00 試合決勝@SANTA CRUZ

16日 AM 8:00 試合予選@SANTA CRUZ        13:00 試合決勝@SANTA CRUZ

17日 AM 6:00 ワークアウト@PEAK              12:00 SOULCYCLE @PALO ALTO

18日 AM 6:00 ワークアウト@BAC                 16:00 ワークアウト@PEAK

19日 AM OFF                                                             16:00 ワークアウト@PEAK

20日 AM5:00 ワークアウト@STANFORD      11:55 サンフランシスコ空港発ー関空


*現地の試合にエントリーする。ヤードコースで泳ぐ、冬の外プールでレースする。予選3レース、決勝3レース、一日6レースを二日間経験する。新しいライバル、友達が出来る。

AM 5:00 練習スタート @スタンフォード大学。長水路二面、水球コート1面、飛び込みプール1面。屋外全米一の水泳施設である


*2月でも毎日外プールで泳ぐこと、悪条件や有り得ないことに慣れる。朝練はまだ真っ暗な中、湯気の中泳ぎ始める。

2月。空を見上げれば真っ暗。この環境でもしっかり泳ぐ。

*ベイエリア内にあるスタンフォード大学、カリフォルニアバークレーだけでなく、チャンスがあればロサンゼルスエリアの大学も訪ねてみたい(USC、UCLA)。

スタンフォード大学のプール前で。BJ選手と(2016年リオオリンピック選考会200BR 5位)


必要な経費

宿泊費:ホテル、モーテル、AIRBNBを使います。総額15万円。

移動費:12人乗りの中古大型バンを借ります。1日2万円ガソリン代込み 総額20万円。

試合エントリー費:1種目8ドル 1人48ドル 総額約400ドル

その他:食事、各クラブへのお土産代等(セイコーストップウォッチ等)総額10万円。

約50万円



リターンのご紹介

指導者3名によるレポート冊子(1万字)。それを体験した選手側からのレポート(8名)。

大学アパレル、PASAアパレルの送付。(Tシャツ、ポロシャツ、スエット、パーカー等)

その他私にしかできない、答えれない、強いコネクションを使った要望にもお答えします。



最後に

女子アスリートはどうしても男子アスリートの二の次になってしまうのが、日本の現状です。そして海外に出すなんてもってのほかです。安全面もあるでしょう。女子競泳選手にしても、歳を取るにつれ成長が止まるとも言われています。この伸ばし続ける何かというのが”新しい経験”、”目が輝くような驚き”だと私は強く思っています。そしてこれは、私が大阪体育大学水上競技部にしてやれるこれが最後のことです。また将来に繋がる新しい何かを経験させてあげることも今回の目標の一つであります。また今回、賛同してくれた日本女子体育大学水泳部員、小林コーチにも何か大きなことを感じていただき、日本の体育大学、ウーマンアスリートの未来を築いていけたらと思います。


プロフィール

1982年4月4日 福井県生まれ、福岡県北九州市育ち。父が経営するときわスイミングスクールにて、0歳からスイミングを始める。2000年 福岡大学入学。4年では水泳部主将を務める。2004年日本選手権アテネオリンピック選考会では100mバタフライ 13位。福岡大学卒業後、2004年、名門枚方スイミングスクールに入社。コーチングの基盤を作る。2008年に渡米し、カリフォルニア州 Palo Alto Stanford Aquatics (PASA)でボランティアコーチ就任。クラブチーム全米1位を6年連続戴冠。2010年より 正式に採用され、Varsity group coachに就任。50名の選手を抱え、ジュニアオリンピックを制す。2016年帰国。2017年 大阪体育大学水上競技部コーチに就任。現在20名の女子選手の指導を行う。2018年4月の日本選手権で3名の選手(大阪体育大学女子、過去最多人数)が出場し、全員が決勝進出を狙う。在籍した2018年から2020年2月までに、半分以上の大阪体育大学の歴代記録を塗り替えた。2020年4月には父が経営するときわスイミングスクールへの入社が決まっている。

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浅野晃平氏 コーチエイ様の記事

第1章 アメリカで見たコーチングとは

第2章 帰国後の挑戦

第3章 日本の水泳界を発信型にしていく

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