はじめに・ご挨拶

はじめまして、iDEACAMP事業を支援しているデザイン思考研究所の大隈広郷です。
私は、UXデザインの観点から2011年より「子供と大人と一緒に発想するiDEACAMP」を開催しています。これまでやってきた経験が、子供たちにとって確かな成長と自信につながるものになりました。この経験と価値を世界でも試してみたいです!
「子供と世界とiDEAでHappyを創ろう」をコンセプトに、日本と海外の子供たちをつなげて様々な新しいサービスデザインを創りたい!と思いクラウドファンディングをすることにしました。


アイデアキャンプ(iDEACAMP)は、子どもの自由発想が中心。

日本人は、ビジネスを商業ベースで考えがちで、子供たちはカヤの外にしがちです。しかし、子供たちだっていいものを創ることができるのです。

私たちのワークショップでは、子供たちの好きなことや興味のあることを引き出してアイデアをカタチにする手助けを行なっています。

その最初の起点となる”ワクワク”や”想い”を引き出すことができるのがアイデアキャンプです。

アイデアキャンプでは、行動観察やプロトタイピング(試作)を重視しています。アイデアをカタチにしてなんどもプロトタイプを繰り返すプロセスをデザイン思考といいます。

上記写真のように粘土や3Dプリンターなどを活用して実際に「カタチ」にします。
なぜなら、世の中では「手に触れるモノ」だったり、「見えるカタチ」にしないと評価できないからです。

また、子どもたちは、街ゆく外国人(日光で開催する理由)や日本人にプレゼンテーションを行います。プレゼンを何度も繰り返して最終的には価格設定まで行なっていきます。なぜなら、その子どものアイデアの価値評価に繋がるからです。子供たちにとって自信を促せる効果があります。

例えば、「私のアイデアをいくらなら買いたいと思いますか?」と質問して

ちょうど良い価格設定を決めていきます。お客様の買いたい価格と売りたい価格に折り合いをつけることは、とても重要と考えています。
この過程で、自分たちが発案したアイデアの評価とマーケティング市場調査を体験できる仕組みになっています。

海外で「iDEACAMP 2020 in Bohol Island」を4月中旬に開催します!

海外での第一弾として、発展途上国フィリピンのボホール島にて、ボホール州立大学とFAB LAB Boholの協力のもと「iDEACAMP 2020 in Bohol Island」を4月中旬に開催いたします。現地の参加対象は、11才〜17才の小学5年生から大学二年生位までの子供たち。日本のチームが実際に現地に赴き、日本とリアルタイムでつなげてボホール島の課題を見つけ、アイデアを創りだす取り組みを行います。その支援のために応援をいただきたいです。

2019年9月に、ボホール州立大学とFABLAB Boholを視察にいった時の写真。

プロジェクトをやろうと思った理由

・日本社会の縦割り方式では、新しいアイデアを引き出す環境も都市や地方でもまちまちでノウハウや情報の蓄積ができていません。
・そもそも子供の柔軟なアイデアを引き出す場所がない。学校自体がそれに特化できていない。
・島国ならではの内向き志向が多く、海外視点が欠落していることが多い。いい人材を育てても、世界(のライバル)を相手にすると尻込みしてしまう。英語を話す能力は課題の一つとなっています。

このiDEACAMP Creative World Platformを使うことで…

※iDEACAMP Creative World Platformの略図

iDEACAMP Creative World Platformとは、「現地×こども×違う国」をかけ合わせた場を提供します。
・自国や地方の発想と資源では、突破できない課題でも、海外視点を使うことで突破が可能になります。

・海外での課題を相互問題として、取り組む過程で日本人にとっては「海外視点(グローバル視点)」を得ることができます。また、海外からすると日本のリソース(資源)を得ることができます。ここのリソースは、その国や地域の強みと捉えています。
相互Win Winの中心に「こども」が自由に発想する場があるイメージです。

・子供にとって、海外の同年代と対話することで国を越えたアイデアが生まれ易くなります。
・国を越えて、相互コミュニケーションが生まれ、双方の良い部分を補い合える環境になります。

例として:単に英語を話そうとしても、話すことが目的になり何も生み出しませんが、共通のアイデアを考え行動することでアクティブな会話と社会に役立つという豊かな体験を得ることができます。

・純粋に生まれたアイデアは、今後日本と現地企業とマッチングを行いプロダクトやサービスとして具体的な形にしたいと考えています。

共通言語は、デザイン思考を使います。

デザイン思考研究所は、2011年10月から様々なデザイン思考のワークショップを日本の子供たちに提供してきました。

共通言語は、デザイン思考のやり方を活用します。付箋などを使い「発想」を生み出し「エスノグラフィ(行動観察)・フィールドワーク」そして「プロトタイピング(試作品)」から持続可能なデザインプロセスを見つけます。

リアルタイムに繋げてお互いにアイデアを出す
現地と日本間で、WEBカメラやZoomなどを用いて、リアルタイム情報交換をします。そこで得た情報を元に日本でもアイデアを考え、現地に届けます。現地の参加者は、日本からのアイデアも参考にしながら他国の視点を取り入れてさらにアイデアを創りあげます。出てきたアイデアは、デジタル化して、相互間で共有できます。現地情報が主で、日本からはサポートとしてアイデアや資源案を提供いたします。
こういった方法は、初めての取り組みになります。


このプロジェクトで実現したいこと

発展途上国にある課題を「現地×こども×違う国」という視点からアイデアを見つけ、実際のサービスデザインに発展するキッカケを創りたいです。

現地の資源(リソース)と若者の柔らかい発想と別の国にある資源・方法を掛け合わせる取り組みです。もう一つの狙いは、他国人が自国にいながら世界をより良くすることに参加することができます。
このことで海外視点(グローバル視点)を養うことができます。日本にいて内向き志向な人でも、世界に目を向けて行動を起こす人材を生み出すプラットフォームを創りたいと考えています。

1.このプラットフォームを使うことで、世界と地域をマッチングする

2.子どもたちにとって、グローバル教育が直接的になり、全てのコミュニケーションのための語学を学ぶモチベーションを上げる

3.世界視野で行動できる「グローバリスト(世界人)」が生まれ、アイデアによって世界を豊かにすること


これまでの活動

 創造性を引き出すイベントは、震災後の2011年より毎年続けています。日光市は海外の旅行者が多く訪れます。その地の利を生かし、iDEACAMPを4年間行いました。参加延べ人数は1000人を超えました。アイデアを通じて、現地の子供たちと業種の異なった方々と語り合うことで多様性が生まれてきました。
いずれのイベントでも、iDEACAMPは高評価でした。

日光でのiDEACAMPの様子、プレゼンターの内容を聞いて子どもたちが欲しがっているシーン

プレゼン自体もドキドキで、今までにないチャレンジの一つです。(写真のアイデアは、アイデア絆創膏:貼ると温泉効果や対花粉症効果があり、地元の方や観光客から6000円から20000円の価格評価を得ました。)


子どものアイデアが、そのまま世界の各地へのプレゼンテーションになります。
(アイデア:目発見認識カメラ、メガネをかけると最新の情報から見るもの全ての内容がわかるもの)

大人と一緒に対話をして、プロトタイプ(試作)を繰り返し、良いデザインに仕上げていきます。

フィリピンでの活動は、2019年9月に現地調査のためフィリピン・ボホール島に行きました。
そこで子供たちのやりがいや雰囲気を感じたくて2時間くらいの短いプチアイデアキャンプを行いました。

↓こちらの写真は、現地でどのような反応がみられるか現地調査の様子です。
2019年9月23日に7学年(日本の小学5年生)と2時間だけのアイデアキャンプを行いました。
やってみた感想として子供たちは、感受性豊かでボホール島に対して愛のあるアイデアを次々と出してくれてました。とても驚きでした。自然豊かなボホール島を観光地として伸ばしていくアイデアや、発展途上国特有のゴミ問題を解決したいというアイデアも出ていました。プレゼンテーションは、慣れているようでスムーズでした。このくらいの感受性の豊かな年齢の時に、世の中に役立ちたいという「世界人」を育てることが大事だとあらためて思いました。そして、この子供たちと日本の子供たちと一緒にアイデアを出せたらなんて素晴らしいだろうと思っています。

デザイン思考を使い、時間を区切り、チームでアイデアを出し合っている様子。

オリジナルのアイデアデザインを作って満足げな、ボホール島の子どもたち7学年(日本の小学5年生)


フィリピンでの活動報告も踏まえて、2019年12月に日光市の所野小学校全校生徒参加の「iDEACAMP in tokorono」を開催しました。こちらも2時間のみのプチアイデアキャンプです。

テーマは、フィリピンと日光をつなぐアイデアでしたが、両国で交流できるユニークなアイデアがうまれました。そのアイデアもボホール島に持っていきます。子供たちからのメッセージとアイデアを携えて現地に行きたいと思っています。

日光の参加した子どもたちの感想:
・みんなで協力してお店ができました。とても楽しいのでお家でもやってみたいです。(小学1年生)
・学校では、決まったことをつくるだけだけど、自由に作れることが嬉しかったです。(小学4年生)
・私は、世界の人に仕えることはしたことがありませんでした。デザインは、とても楽しくてもっとやりたかったです。これからも世界と日本でがんばってください。(小学4年生)
・僕は、食べ物があまり食べれない人のショップを粘土で作りました。将来は本当にショップをたてて食べ物が食べれないような人に食べさせたいと思いました。(小学3年生)
・私は、デザイン思考ワークショップをやって自分の考えだけじゃなくて他の人の考えも聞けて楽しかったです。班ごとで作った時も「こうしたらいいんじゃない」と言いながらできてとても楽しい2時間になりました。これからもデザイナーがんばってください。(小学5年生)
・デザイン思考ワークショップをありがとうございました。この授業でイメージをしてそれを作品にするということが分かりました。私は中学になってこの経験をいかしてがんばります。このことを世界に広めてくださいね。(小学6年生)


イベント開催

目標金額を達成した場合、フィリピンでのアイデアキャンプの様子を含めたプラットフォームお披露目イベントを開催します。
また、ワークショップ開催のご希望に合わせて順次ワークショップを行ってまいります。


費用の利用について

・現地でのチームの宿泊費と設備費
・リターン制作費、配送費
・プラットフォーム手数料


実施スケジュール

・2月 クラウドファンディングの掲載
・4月 iDEACAMP2020 in Boholを開催
・6月 成果報告イベントを都内で開催、現地レポート随時送付

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
※目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に

このアイデアキャンプのチャレンジは、2011年11月7日の朝に見た夢(ビジョン)をカタチにしたいと思い行動してきました。その時に見た夢がこちらです。
未来の子供たち「FUTUREs」への想い

どんな世の中でも、時間と歴史が動いていきます。この先も経済が中心になることは間違いないでしょう。
そこには様々な年代の人が生きています、そして、必ず「未来」を担う私たちの子供たち(FUTUERs)が存在しています。単に大人が作った社会を生きるだけではなく、その未来の社会自体を「子どもたち」に託す経験ができる場・プラットホームを創っていきたいと願っています。

そこには、どんな子供でも夢やアイデアがあれば、駆け込むことができるアイデアの寺子屋があります。
その場所自体に「世界と繋がっている扉」があれば、自分の手を伸ばして扉を開く子供が生まれて来ることを期待しています。その大事なチャレンジになります。あなたの応援をお待ちしております。


Design it ! for your FUTUREs.
Design Thinking Lab

※使用している写真と動画の肖像権は、全て許可をいただいております。

  • 2020/03/31 14:13

    この度は、温かいご支援を賜りまして誠にありがとうございました!50日間のチャレンジが終わりまして、322,000円のご支援をいただきました。目標に到達は、できませんでしたがいただきましたご支援は、プロジェクトに活用させていただきます。リターンについては、フィリピンのイベントに関わる写真やメッセ...

  • 2020/03/30 18:43

    皆様へ、いよいよあと残り6時間となりました!最後のお願いでございます。国内でのアイデアキャンプは、栃木県の鹿沼市や沖縄県内で開催が決定いたしました。海外のボホール島での開催は、ただ今延期中でありますが、必ず実現させます!50日余りに渡って、各所で告知を行いました。ご協力に感謝いたしております。...

  • 2020/03/17 15:38

    緊急生配信!どうなるアイデアキャンプ!こちらから生配信動画のアーカイブをご視聴いただけます。CAMPFIREをご覧の皆様へ。デザイン思考研究所の大隈です。昨日は、渋谷道玄坂SHIBUYA+BArスタジオにて生ライブ配信を行いました。#コロナに負けるな!このプロジェクトは、次世代の子どもたちに未...

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