はじめに(自己紹介)

はじめまして!今回のプロジェクトのオーナーを務める飯田圭(いいだけい)と申します。この度は数あるプロジェクトのなかから興味を持っていただき、ありがとうございます。

僕は普段、愛知県岡崎市で『Camping Office osoto(オソト)』というコワーキングスペースを運営したり、イベントを企画したりしている者です。今回のプロジェクトがあなたにとって、岡崎という街の魅力を知り、訪れたいという場所になるきっかけになれば嬉しいです。

よろしければぜひ最後までお付き合いください。

こうして岡崎のことを語っていますが、僕自身は山梨県の生まれ。岡崎市へは2016年にやってきました。

銀行時代

東京の大学でまちづくりや地域文化について学び、ローカルのおもしろさに目覚めて地元・山梨の銀行に入行。「地元のいろんな企業の情報を知る銀行なら、おもしろい企業同士の橋渡しをしておもしろいことができる」。そう思っていました。

ただ、現実は思うようにいきませんでした。自分がやりたいことや正しいと思うことと、組織から求められていることのギャップにもやもやする日々。そんな状況を、そして自分を変えたくて、山梨県甲府市の中心市街地の空き家や店舗等を使ったアートプロジェクトに参加するようになったのが、僕が地域に関わるようになったきっかけです。

関わらせてもらった甲府市のアートプロジェクト

ワインツーリズムというワイナリーを巡るツアーをお手伝いしたり、同世代の仲間と地域のお祭りを立ち上げたりと、さまざまことを経験。

「現状にもやもやして、組織内外であがいている銀行員」としてNHKに取り上げられたりもしました。笑

地域ではいろんな人が、自らの意志をもって、いろんな働き方や仕事をしている。そして、自分たちで自分の暮らしをつくっている。いつしか自分もそんな場に身を置きたいと思い、銀行を辞めて、力をつけるために新たな世界へ飛び込むことにしました。


そして縁あって移住を決めたのが、愛知県岡崎市です。

岡崎市のシンボル的な川「乙川」

売上をあげることに特化したOka-Bizという中小企業支援機関で約1年勤め、地域のユニークな中小企業とたくさん接するなかで「自分でも事業をやりたい」と思い、独立。

公私融合して働く仲間が欲しい。そんな人が集まれる場が欲しい。そこをきっかけに仕事を生み出す人が増えたらいいな。と考えていました。

そんな時に、 (株)スノーピークビジネスソリューションズの社長と出会い、現在管理をするコワーキングスペースの立ち上げと運営・企画をパートナーとして委託していただけることになりました。

そして、地域の人や企業をつなぐ、コワーキングスペースの運営や企画などをなりわいとする、現在に至ります。

コワーキングスペース「Camping Office osoto」


愛知県岡崎市とは

高台から見た市街地

僕自身、岡崎市は縁もゆかりもない土地でした。実際のところ、正直に言いますと、この地域へ来るまでは八丁味噌とオカザえもんくらいしか知りませんでした。

でも、この地域に来て3年。コワーキングスペースを運営したり、イベントを企画したり、訪ねて来てくれる友人を案内したりすることをきっかけに、街のことを少しずつ知るように。

また、何よりも、住む街のことをもっと知りたくて、自分の足でいろいろ見て、聞いて、感じたりする中で、とても多くの魅力に気づきました。

たとえば、愛知県で第一号の食品衛生許可を取った、創業約90年の洋食屋。いつ行っても爽やかな接客をしてくれます。

大好きな洋食屋「菊や」ご夫婦

その他にも、300年の伝統を持ち、体験を含めて丁寧に説明してくれる和蝋燭店や、創業が大正8年で、今でも薪でお湯を沸かす銭湯。

職場のすぐ近くにある和蝋燭店「磯部ろうそく店」ご夫婦

創業大正8年の「龍城温泉」

戦後の闇市から続く、2と7のつく日に実施する朝市、地域から愛されるソウルフード的な街中華などなど。ここまで長く続いているモノやコト、そこに根付く考え方にはいつも学ばされます。

闇市から続く朝市「二七市」岡崎のソウルフード「九州」

また、川や里などが街のすぐ近くにあるのも魅力。

乙川という岡崎の山と街をつなぐ川は、街のコミュニティのような場所になっていて、マルシェや期間限定のバーなど、気候が良い季節はいつも何かしらのイベントで賑わっています。

僕も結婚パーティーを河川敷で街の人の力を借りて実施しました。

河川敷で実施した結婚パーティー

さらに、市街地から30分車を走らせると額田地区という山間地域があり、そこは水が綺麗で、豊かな自然が広がります。そこでも、200年続くお茶屋さん、心が洗われるような素敵な空間で、夕方が似合う喫茶店など魅力が豊富。

200年近く続く「宮ザキ園」のお茶畑

大好きな喫茶店

ここ近年では、コワーキングスペースもある、康生地区と呼ばれる地域には、強い想いをもつこだわりの個人店や事業をしている人たち増えてきて、そこも旅をする理由になるほどの大きな魅力になっています。

美味しいモーニングが食べられるお店

スペシャリティコーヒーが楽しめる喫茶店

質の高い音楽が楽しめるラーメン屋

こだわったインテリアを扱うお店

ここでは伝えきれないほど多くの素敵なお店があります。

街といっても、それは企業や人の集まり。おもしろい人たちがたくさんいるからこそ、おもしろい街になるのだと日々感じています。県外市外から友人・知人が訪れる度に市内を案内するのですが、みんなそれぞれの視点はありつつも、この街を魅力的に感じてくれています。


プロジェクトを立ち上げた理由

しかし、一方で課題も感じるようになりました。

それは、その魅力やおもしろさを伝える玄関口となる「宿」があまりないということ。

いわゆるビジネスホテルはあるのですが、街の魅力をより個人の主観で伝え、地域とのつながりを生むような、岡崎に訪れるきっかけを生み出せる宿はあまりないと感じています。

ずっと「誰か作らないかなー」と思っていました(笑)でも、行政の企画でのきっかけと物件のご縁、そして、自分自身でこの事業がしたいという思いと、宿をきっかけにさらに素敵な人が地域に増えて欲しいという願い。それが、このプロジェクトを立ち上げた理由です。


マイクロホテルとは

僕自身、旅が好きで多くの宿に泊まってきたのですが、自分が宿をやる時に一つ決めていたことが「ドミトリー」ではなく「個室」にすること。

交流はしたいけど、部屋ではゆっくり個室で休みたい。たとえ旅先でもひとりでゆっくり過ごす時間って結構大切だと思います。何より僕自身、ドミトリーより個室派。だから、ゲストハウスではなくて、小規模なホテルということで『マイクロホテル』。

マイクロホテルを調べたらなんと海外では増加中。もとになっているのは、約40年前に日本で誕生したカプセルホテルとのこと。マイクロホテルはその新モデルで、今ではハイクラスなホテルがこぞってニューヨークやパリ、ロンドンといった大都市で、「せまいけどリッチに泊まれる」別ブランドとして展開し、人気を集めているそう。

結果的に逆輸入の形になってしまい、全くタイプは違うけど、大都市ではなくローカルらしい個室6部屋のマイクロホテル。そんなものを深掘りしていけたらいいなと思っています。

そんなホテルの名前は『Okazaki Micro Hotel ANGLE(アングル)』です。


『アングル』に込めた想い

『アングル』と名付けた理由は2つあります。

ホテルビル外観

カメラ屋だった痕跡

ひとつは、リノベーションするビルが、元々岡崎市でいちばん古い「カメラ屋」だったこと。そこに連綿とつづいてきた記憶や空気を途切れさせることなく引き継いでいきたい。カメラ屋さんの店主は自身も写真家であり、同じように街を、宿を通じて写していきたい。そんな想いもあり、カメラにちなんだ名前にしたいと考えました。

外の視点と中の視点が混ざる場所

そして、もうひとつの理由は、そこをさまざまな視点の交わる場所にしたかったということ。ご存知のとおり「アングル」は「角度・視点」という意味。写真って撮る人の角度や視点によって見え方が変わると思います。

それと同じように、岡崎という被写体の魅力を、僕のような外から来た人の客観的な視点からも、地元に暮らす方のローカルな視点の両方が掛け合わさり、まちを楽しむことができる。

そんな場所にしたいと思い『アングル』と名付けました。

とはいえ、けっして魅力を押しつけることなく、あくまで「こんな見方もできますよ」というひとつのきっかけになれたらと考えています。


街と訪れる人をつなぐ場所でありたい

『アングル』のコンセプトは、「ぼくらの“アングル”をきっかけに、岡崎のまちを捉えるマイクロホテル」。岡崎の魅力をホテルに関わる「僕ら」の視点で入れ込んだホテルにしたいと考えています。

ロゴデザインは浦川彰太くん

アングルという宿の名前からも写真カメラというのは、今後もキーワードにしていく予定。

"僕ら" としているのも、僕自身だけでなく、フォトグラファーさんなどの視点で撮ってもらった岡崎の写真を飾っていくなど、その他にもここに訪れてくれた方の何かきっかけがつくれる「視点」にこだわりたいと思っています。

まずは東京で活躍する若手フォトグラファー、小財美香子さんの切り取る岡崎のアングルを。


それから、ほんとうにおすすめしたい場所、人、コトなんかについてもご案内ができればと思っています。

アテンドの様子

アテンドすることってとても大切で、それ一つで街の印象はかなり変わってくるのだと思います。実際自分が旅行に行った時にそれを一番に感じたからこそ、力を入れたいし、そこに価値を感じてもらえればと考えています。


<『アングル』施設概要>

愛知県岡崎市籠田町21センガイドウビル

*近くには最近リニューアルしたばかりの『籠田公園(かごだこうえん)』というキレイな公園もあります。おもしろいお店が集まりつつある康生通(こうせいどおり)という通りにも近く、完成の日を想うと今からワクワクしています。

目の前のリニューアルした公園「籠田公園」

岡崎市の4人組設計チーム「studio36」設計のホテル案

設計は、設計だけでなく本当に様々なことを一緒に考えてくれている岡崎市の同い年4人の設計チーム「studio36」にお願いしています。

◎1階

 里と街をつなぐ飲食店、ギフトショップ、受付、ロビー

◎2階

 客室

◎3階

 客室、テラス

*実はここの気持ち良い空間が、この場所に宿をつくろうと思った決め手になりました。

宿泊されるお客様に素敵な時間を過ごしていただけるように準備を進めています。

宿物件テラス


資金のつかい道

今回のプロジェクトの目標金額は200万円

みなさんからの支援はビルの改装費としてつかわせていただきます。総工費は1,630万円。ホテルの備品や運転資金を合わせると総予算は2,200万円。

もちろん、自己資金も投じますし銀行から融資も受けます。それでも不足する金額分で、みなさんのお力をお借りしたいです。

どうか、よろしくお願いいたします。

目標を超えた金額については運転資金に回したいと思っています。


<総予算の内訳>

建築費(設計費):1,680万円

家具・什器・備品:270万円

宿デザイン費・広告宣伝費:100万円

運転資金:150万円

===================

予算合計:2,200万円


リターンのご紹介

・お礼メッセージ

・オープニングイベント招待

・オリジナルフォトポストカード(4枚セット)・ステッカー

・オリジナルフォトTシャツ・ポストカード・ステッカー

・宿泊券

・宿泊券(素敵なモーニング付)

・宿泊券(額田の茶畑でのお茶WS付)

・オリジナルフォトブック・ポストカード・ステッカー

・宿泊券(まち案内・撮影付)

・とにかく応援する

・1階イベント貸切

・渡せる宿泊券(7回分)

・宿泊付1棟貸切券(10名まで宿泊可能)



『アングル』をつくる一番の目的

岡崎にマイクロホテル『アングル』をつくることは、あくまでもひとつの手段だと考えています。1番の目的は、岡崎の生活に触れて「ここで何かしたい」と思ってくれる人を増やすこと。

ホテルって、その街でのくらしを体験する場所だと思います。ここで暮らしたい。ここで働きたい。ここで子育てをしたい。何をするかは、その人次第。

でも「ここで何かをしたい」という人が増えたら、その街はもっとおもしろくなる。そうなれば、そこに暮らす人たちも楽しくなるはずです。そのきっかけに『アングル』がなれたら。

まだ漠然とですが、そんなふうに思っています。


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/03/09 12:00

    クラウドファンディングも今日で最終日。1ヶ月とちょっとの間、いつもドキドキしながらクラファンのページを見ていました。正直精神的に良くないと思います。笑でも、現時点で228名、金額にして2,476,920円と、本当に多くの方からのご支援をいただき、いつも励まされていました。また、ページをシェアし...

  • 2020/03/05 12:08

    皆さまのご支援やご協力もあり、目標金額の100%は超え、ご支援いただいている人数も210人を超えました。本当に、日々感謝をしております。この時期に宿を進めていると、色々と不安になることも多いですが、必ず春は来ると思いますので、信念を持って、宿完成のために諸々と準備を進めています。さて、今回は宿...

  • 2020/02/27 14:59

    今回のクラウドファンディングですが、皆さまのご支援・ご協力のおかげで、目標金額の200万円を達成することができました。本当にありがとうございます。昨日は、名古屋で行われた「しごとバー名古屋」でここまでの道のりなどを等身大な苦労したことや思いをお話しさせていただきました。また、本日は、地元のラジ...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください