shhGarageは移転を計画しています。

●ガレージのきっかけ

数年前、新宿二丁目のロックバー「VELVET OVERHIGH'M dmx」に通いつめていた、Sansan株式会社の日比谷尚武と、株式会社クリスクの芹沢孝広

そのバーで流れる音楽はすべてアナログレコード。普段は激しく時には優しく。いつでもあったかくてぶっとい音が包み込むその空間が僕たちは大好きで、毎晩のように通っていました。

元々同じ会社の仲間で、お互い別々の会社に移ってそれぞれの場数を踏んだ後、数年後に再会した日比谷と芹沢。昔からロックンロールがむちゃくちゃ好きだった二人が近況報告をする場所に、dmxは最高でした。

見た目はガラが悪いけど、通うたびにあったかい言葉とおいしいお酒でもてなしてくれるマスターの人柄も大好きで、「オレたちもこんな空間つくりたいな」と、どちらからともなく思い始めていました。

●ガレージの始まり

そんな時「ここでレコード聴きながら酒飲めないかな」と日比谷からの唐突な提案。芹沢が案内された場所は、民家の駐車場でした。クルマも停まっているし、奥の方はガラクタの山……。

だけど、よくよく見てみると、むき出しの配管や鉄の扉がむちゃくちゃクール。何よりも壁、床、天井が分厚いコンクリートで、「ここ、絶対いい音が鳴る」と直感的にわかりました。

思い立ったら即行動、の二人はその場で作業日をスケジューリング。夏の終わりの日曜の夜、お互いの家からレコードと機材を赤いクルマで運び込み、ガラクタの山から引っ張り出した埃まみれの机の上に、ターンテーブルを設置。スピーカーを繋いで音を出した瞬間、僕らの直感は確信に変わりました。

こんな高揚感は大人になって初めてだったかもしれません。コンビニでビールを買ってきて交代でレコードを回して、時間が経つのを忘れ、明け方まで二人だけで飲んでました。この何もない空間がもっとワクワクする場所になっていくなんて、このときの二人は思ってもいませんでした。

●初期のガレージ「shGarage」

僕たちはこの場所に「shGarage」という名前を付けました。集合するたびに車庫内のレイアウトを変え、使えそうな廃材でカウンターテーブルを作り、リサイクルショップでカウンターチェアや冷蔵庫を調達し……。

あの最高の高揚感をもっとみんなと共有したい! そんな想いで、お互いの友達を招待することもありました。酒や食べ物を持ち寄って、一緒にレコードを聴いて過ごす夜。

shGarageは、僕らが大人になって手に入れた秘密基地でした。

●ガレージのコミュニティ

 

ガレージには、幅広い業界の面白い人たちが集まってくれます。一緒にガレージを盛り上げてくれるみんなを見ると、ガレージというコミュニティへのあたたかい愛を感じます。

何もない駐車場だったガレージに、エアコンやトイレを設置してくれた仲間がいたり、その場で飲むだけで終わらずに、ガレージでの出会いがきっかけで転職したり、ビジネスのパートナーになったりすることも。ガレージで知り合った人同士が、ガレージのパーティーじゃない日も一緒に飲んだり、ライブに行ったりするのをSNSで見かけると、すごく嬉しいです。

いろんな人や情報が集まるガレージでは、こんなことで困ってる、こんな人を探してるなどの課題解決のきっかけがたくさん溢れています。お酒や音楽が、そんなコミュニケーションをスムーズにするお手伝いをしてくれています。

●レコードについて

ガレージで流れる音楽はすべてアナログレコード。スマホをタップするだけで、好きな音楽がいつでもどこでも聴ける今、あえてアナログレコードにこだわっているのには理由があります。

CDでは人間の耳には聴こえない周波数の音はカットされていますが、アナログレコードではこの部分も録音されており、それが心地よさを感じさせてくれると言われています。ガレージでも同じ曲をCDとレコードで聴き比べて遊んだりしましたが、違いは明らかでした。

アナログレコードのぬくもりはガレージにとってなくてはならないものです。また、棚からレコードを探して取り出し、針を置いてレコードを回すという一連の「儀式」に僕たちはいろんな想いを込めています。

一人で来ているのか、誰と一緒なのか、どこかで飲んでから来ているか、笑顔で入って来たか、寂しそうだったり落ち込んだりしていないか……その日、その人に向けてかける曲は全く違います。

ガレージに初めて遊びに来てくれた人に好きな曲を直接聞くことはあまりしないけど、聞こえてくる会話の断片や、その人の雰囲気、今かかってる曲に対する反応なんかで、次にかける曲は変わるんです。

いろんな人の人生の、ある夜の数時間だけが集まる場所。その日のその瞬間に一番はまる音楽を、膨大なレコードの中から1枚選んでターンテーブルにのせてます。

ガレージに遊びに来てくれる人が音楽に詳しいかどうなんて、関係ないと思っています。僕らが、そこにいるみんなが笑顔になれるように心を込めてレコードを回すこと。大事なのはその気持ちと、アナログレコードのあったかい音だと思っています。YouTubeの「あなたへのおすすめ」なんかには負けないぜ(笑)。

●五反田ガレージ「shhGarage」

 

初期のガレージに遊びに来てくれた、たくさんの人の中には、五反田の編集プロダクション・有限会社ノオト社長の宮脇さんも。

そこで出た話が、ノオトが五反田に「コワーキングスナックCONTENTZ分室」をオープンする際に、週2くらいでガレージも入らないか?というもの。民家の下という環境で、増え続けるガレージの楽しい仲間たちに最高の体験をしてもらうためにはどうしていけばよいか? そう悩んでいた僕たちは、宮脇さんの提案に乗り、五反田に場所を移しました。

このタイミングで、頻繁にガレージパーティーに遊びに来ていたHitomiがジョイン。最強の仲間を迎え、新生ガレージ「shhGarage」をスタートしました。

●このプロジェクトについて

ガレージは、いつでもおいしいお酒といかした音楽と笑顔で溢れる最高の場所。五反田に移ったことで、新しい素敵な仲間もたくさん増えました。こんな状況が嬉しくて浮かれていた三人なんですが、最近になって新しい悩み事が……。

毎回とてもたくさんの人が遊びに来てくれることで、ガレージは常に満席状態。せっかく来てもらっても、ぎゅうぎゅうで快適とはいえない状況だったり、入れずに帰って頂いたりすることも。そんな状況に、心を痛めるような日が増えました。

そして何よりも、僕らがゆっくりみんなとお話できない。僕ら、ここで収入を得ているわけではなく、みんなと遊びたくてガレージを開いているだけなんですよ。だから、今の状況はありがたいけど本末転倒!(笑)

週2回という限られた開催で、限られた席数。その中で遊びに来てくれる人に快適に過ごしてもらうにはどうしたらいいか。みんなが帰った後のガレージで、三人で朝方までたくさん話し合いました。

僕たちが出した答えは「移転」でした。五反田ガレージはとても気に入っていたし、今の場を去るというのはとても苦しい選択でしたが、場所をお借りしているという状況で、開催日を増やしたり、レイアウトを変更したりというのは難しい状況。

ガレージを愛してくれるみんなに、気が向いた時にいつでも来てもらえる場所を作りたいという三人の想いがひとつになり、このプロジェクトがスタートしました。クラウドファンディングでみなさまにご協力をいただく形で、今までよりも、もっと「みんなの」ガレージになったら嬉しいです。僕たちの気持ちとみんなの気持ちのコラボレーションで新しいガレージを実現したい。ガレージの移転資金を応援してください!

このプロジェクトはAll or Nothing。サクセスしなければガレージは路頭に迷ってしまいます。

ガレージのコミュニティを大切にしてくれる人からの支援お待ちしております!

※バーの場所は渋谷近辺を予定しております。

 

  • 2017/08/17 01:43

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2017/08/08 11:22

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2017/05/09 17:38

    本当にありがとうございます! ご支援いただいた総額が本日なんと、400万円を超えました!!!!   みなさまの気持ちの大きさ、しっかりとうけとめております。 ガレージにも毎回たくさんの人が遊びに来てくれて、応援の言葉をたくさん頂いて感激です。 ガレージやってて本当によかったです。 ...

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