はじめまして。
私は、特定非営利活動法人たゆらぎの代表、井村よしみと申します。
私には重度の知的障害がある娘がいます。娘は毎日、色々やらかしてくれます。
例えば、
・引き出しの中や冷蔵庫の中を荒らしたり・・・
・水筒の中に水を入れては、キッチンやリビングに水たまりを作ったり・・・
・1日に何回もお風呂に入ったり・・・
・紙やビニールを破ってひらひらさせたり・・・
そして
・音楽が大好きで、タブレットを持ってきては、音楽を流してやると踊っています。
家の中はシッチャカメッチャカで、ニコニコしている姿はめちゃくちゃ可愛くて、毎日、とっても楽しいです。
でも、辛いのが、パニックになると、激しい自傷をしてしまうことです。
満身の力で、自分の顔をグーで殴ったり、ひっくり返って後頭部を床に打ちつけたりします。
家の壁のあちこちに、大きな穴が。
そんな時、私も馬乗りになって、全力で止めます。生傷も絶えません。
そして、辛いことは、もうひとつあります。
娘が、夜遅くまで、或いは明け方まで寝ない日が多いことです。
夜中の2時や3時にパニックが重なれば、もっと大変で、ベソをかいてしまうこともあります。
そのうち、ようやくリビングの床の上に、二人で倒れるように寝ています。
布団で寝ている日の方がずっと少ない毎日です😅💦
そこで、ショートスティと言って、泊まりで利用できるサービスを娘に利用してもらい、私も息抜きしようー!と、私の住む枚方市で探しました。
ところが、もう他の利用者さんでいっぱいだったり、手のかかる娘はさり気なく断られたりと、結局、同市では、利用できるところがありません。
こんな日々の連続で、いつまで、もつのだろうか? 親であっても、たまには子どもから離れてゆっくり眠りたいし、自由な夜の時間を過ごしたい。
もし、今、夫婦どちらかが倒れたら、私たちの生活は回らなくなります。
(ブログ『マカロニちぃちゃん』http://makaroni.sblo.jp/)
この問題は、私だけでなく、多くの障害のある子どもの親に共通しています。最近、『老障介護』といって、メディアでも大きく取り上げられています。
また、娘たちにとっても、親以外の人と過ごす経験は必要です。
かといって、以前、グループホームの見学に行ったとき、スタッフの方から、ホームに来た最初は毎晩泣いている人も多い、と聞き、胸が苦しくなりました。
親や支援者の都合で、無理に家を出すのではなく、もっと自然な形で実家を出ることはできないだろうか?
親のためにも、子どものためにも、いまショートステイが必要なのです。
それが切実な願いです。
そこで、だったら自分で《理想のショートスティ》を作ろう~!と決意しました。
女子会や飲み会やパーティーのようなイメージのお泊まり会をしながら、将来グループホームやシェアハウスで一緒に暮らす仲間を本人自身が作っていけるとステキだな~と考えています。
寝屋川・枚方を拠点とするフリースクール『みんなでつくる学校とれぶりんか』という団体があります。(http://treblinka.seesaa.net/)
元々中学の教師をしていた代表と教え子が中心となって、障害のある仲間、不登校やひきこもり、様々な背景を持つ若い人達も共に、人権や福祉、環境、平和の課題に取り組みながら活動しています。
娘と共に、とれぶりんかの活動に参加し、私自身は子ども食堂を担当しています。
子ども食堂に自分で関わってみると、色々発見があり、私なりに感じてきた事がありました。そして、若い人にも食事付きの居場所があった方がいいんじゃないか?ということも、娘が定時制高校に通っていた時から感じていました。
そこで、娘達のショートスティと若い人達の居場所をくっつけよう~!とひらめいたんです。
障害のある人だけが集まるのではなく、いろんな人たちが集うインクルーシブな環境でこそ、みんなが豊かに生きられると思うから。
つまり、
“子ども食堂の若者版”『一汁一飯(いちじゅういっぱん)食堂』を併設することにしました。
ショートスティでは、煮干しや昆布のお出汁を使ったミネラルたっぷりのスープを利用者さんへお出しする予定です。
それを少し多く作るだけなら、調理の負担はかからないはず。それなら、無理なく続けていくことができます。開所日には1日五食分ぐらいを用意します。いつでも提供できるなら、好きな時に来ていただくことができ、数人ずつ来てくださる方がゆっくり話もできそうです。
また、生きづらさを抱えた若者たちは、人の気持ちに寄り添える人が多いと感じてきたので、ショートステイ事業の利用者の人たちとも関わってほしい。
関わりをつくるための仕掛けとして、食堂の食事代は通常300円を予定していますが、『お皿を二人分洗う』『利用者さんと一緒に食事をとる』等、ちょっとしたお手伝いをすれば、無料ということにします。
もちろん、若者だけに限らず、校区の子ども食堂には行きづらいお子さん、子育て中のお母さん、ご年配の方々など、地域の皆様が気軽に集いあい、そして、皆様に育てていただける場所になればと願っております。
決して一方的に支援するのではなく、互いに支え合える関係を築きながら、子どもや若者が夢や希望を持てるよう、誰もが安心して暮らせる地域を共に作っていきたいです。
うまくいくかどうかは全くわかりませんが、これからチャレンジを続けていきます。
どうぞ応援をよろしくお願いします。
そして、オープンできましたら、ぜひぜひ遊びにいらしてください。
《リターンについて》
「みんなで作る学校とれぶりんか」は、元中学校教諭とその教え子らが、不登校、引きこもり、障害を持つ子どもたちの居場所づくりとして、2003年11月に立ち上げたフリースクールです。
平和・福祉・人権・環境といった4つのテーマに、子どもから、お兄さんお姉さん、お父さんお母さん、おじいさんおばあさんまでの4つの世代で取り組んでいます。
その中から、音楽部、とれぶりんか劇団、イラスト部、とれぶカフェ、福祉部、出版部など、様々な専門部も生まれました。
その活動に対して、大阪府草の根人権活動奨励賞や、内閣府からの表彰も受けています。
そして、特定非営利法人たゆらぎは、その福祉部の活動から発展しました。
今回のリターンは、とれぶりんかの仲間や、その支援者の皆様からご提供いただいたものばかりです。
どうぞ盛りだくさんのリターンについても、お楽しみいただき、そして、ぜひとも、ご協力をお願い致します。
集まった支援金は「一汁一飯食堂」の備品や当面の食材の購入などに活用します。
このプロジェクトを応援していただくことを通じて、若者たちの問題や、障害のある子どもとその家族の問題を知っていただけたらと願っています。
(問い合わせ先)
■本件に関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人たゆらぎ 井村恵美
大阪府枚方市枚方上之町11-29 1階
MAIL:tayuragi@swee.info
URL :tayuragi.com
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