<はじめに・ご挨拶>


こんにちは。

「一般社団法人OSDよりそいネットワーク」代表の池田です。
https://www.osdyorisoi.jp/


私は、臨床心理士、カウンセラーとして30年の間、


時には、

・売春させられそうになった少女を 歌舞伎町へ助けに行ったり
・学校で理不尽な扱いを受けている少年のために 教師に抗議したり
・深夜 死を予告してきた少女のもとに 駆けつけたり......


元気になった子供たちの笑顔を見ることが
私のライフワークですが、
生きているだけで辛い、と感じるひとたちは 後を絶ちません


心のサポートだけでは限界がある。

生きていくための「安心と希望」をお届けしたい。

そのために、他分野の専門家と協力して このプロジェクトを立ち上げました。






みなさんは毎日、楽しく過ごしていますか。

「辛い」、「死にたい」、と思ったことはありませんか。


日本は豊かな国だと思うかもしれませんが、
先進国で最も孤独な国民と言えるかもしれません。

2019年の日本の幸福度ランキングは156国中59位。
しかも、ここ数年、順位を落としています。




(「World Happiness Report2019」から作成)


(「World Happiness Report2019」から作成)


ひきこもりという言葉を聞いたことがありますか。

実は、今、とても多くの人たちが苦しんでいて
広く社会現象化しています。


・家でゲームばかりしてるんでしょ?
・勝手に怠けているんじゃ、
・親が甘やかしているからじゃないか...
・最近の子は弱いよね、すぐ凹んじゃう。


そんな声も聞こえてきそうですが、
実際は、全く違う状態が深刻化し、社会問題化しつつあります。


自分は「ひきこもり」にはならない、自分とは関係ない、ととらえている方が多いでしょう。


しかし、

壮絶で執拗ないじめ暴力パワハラセクハラなどで人と会うことが恐怖となってしまった
・たまたま就職氷河期世代だったために、様々な経過を経て憔悴してしまった
介護離職したが、介護がひと段落しても復職できない

など、
問題に直面したときに、一気に孤立してしまう人が多いのです。



ひきこもり状態になる方の中には、発達障害、知的障害などを持つ方も一定数いらっしゃいますが、
そうでない方々も多く、

誰でも、いつ、このような状態になるかわからない、
とても身近な問題なのです。

本人にとってはまさに戦場。
生きるか死ぬかの瀬戸際なのです。


家にいられた(ひきこもれた)お陰で、
今、ここで生きていてくれた、

よくぞ、生きてくれて... 本当によかった。

私は、このような方々と30年間ともに過ごしてきて、
はじめて来てくれた人に会うと、そう思うのです。




日本全体が高齢化する中、
中高年のひきこもり状態の方々も確実に増えています。

また、超高齢化社会をむかえる中、支え続ける親御さんの高齢化も深刻です。

普通なら、介護されている側で、杖なしでは歩けない80~90歳代の親御さんに、
働けない中高年の子の生活のすべてがかかっている、のです。


しかし、最も大きな問題点は、
相談先がほとんどないことです。

最近、このような実態がようやく報道されるようになりましたが、
未だに、
このような方々を支援する団体、助けを求める先は非常に少ないのです。

・なんとか今の状態を脱したい
・元気になって、働きたい
・いろいろな人と交流したい

と思っても、
相談する窓口すらない、
どこに相談したらよいかわからない

という状態です。


そこで、40歳以上のひきこもり状態の方を中心に
生きづらさをかかえる中高年の方々へ、
生きていくために様々なサポートをする団体として立ち上げたのが
一般社団法人OSDよりそいネットワークです。
https://www.osdyorisoi.jp/


OSDとは、

親が(O)死んだら(S)どうしよう(D)

また、
親が(O)生前に(S)できること(D)

という意味です。


親がいるうちに、
人との繋がりや、お金、仕事の問題など、
子が一人で生きていく生活基盤、環境を整えるための
多角的な支援を目指しています。


 


心の悩み相談をうけるカウンセラーだけでなく、

・お金の問題に詳しいファイナンシャルプランナー、
・障害年金を専門とする社会保険労務士
・働く悩みにお応えする就労支援のプロフェッショナルのほか、
弁護士、税理士、司法書士、一級建築士、不動産鑑定士などの専門家が

頻繁に集い、汗をかき、知恵を絞り、
少しでも、安心と希望をお届けできるよう、がんばっています。


(OSDサロン~年忘れパーティーの準備中:カウンセラー2名)


みなさま、どうぞよろしくお願いいたします!



<プロジェクトをやろうと思った理由>


「8050問題」という言葉をご存じでしょうか。

象徴的な世代として、
80歳代の親が、何らかの理由で働けない50代の子の生活を支えている一方で、
現在の制度や支援では解決できず、数多くの問題が顕在化しています。


ひきこもりを抱えるご家族が、助けを求めることさえできずに、
ご子息を殺してしまったという痛ましい事件もありました。

近年、このような、親子共倒れによる辛い事件報道も相次いでおり、
これはもはや、親子や家族だけの問題ではなく、社会問題です。


本来、国や自治体が担うべきことかもしれません。

しかし...
まだまだ行き届かない現実をみれば、自分たちがやるしかありません


カウンセラー、医療や福祉の専門家に加え、
法律、お金、不動産の問題など、実務的な問題に詳しい専門家も一緒に
新しい支援の形をつくっていかなければ、と、
立ち上がったメンバーで運営しています。


人は、長期間一人でいると、声を出すことさえできなくなること、
誰にも知られず孤立している場合、
命の危険を感じても、SOSの発信もできない、ということなど

多くの困難に立ち向かっていますが、

メンバーの熱意やご寄付だけでは十分な支援が難しいため、

みなさまの心温まるご支援、ご協力を
どうぞよろしくお願いいたします。



<これまでの活動>

今年の7月からは非営利法人として新体制となり、
これに先立ち、6月に厚生労働省の記者クラブで記者会見を行いました。


●現在の活動内容 https://www.osdyorisoi.jp/topics/ 

①講演会
②親の学習会
③ひきこもり当事者とご家族を中心とした居場所(OSDサロン)の新設
④ひきこもりカウンセラー養成講座(令和元年10月~)
⑤今日から始める「8050問題対策」セミナー(令和元年10月~)
⑥ご家族、ご本人の個別相談 


①講演会

毎回立場の異なる講師をお招きし、
年4~5回、60~100名がご参加され、大きな反響があります。



②親の学習会

この問題の解決には、親の存在や協力が非常に重要です。
『家族として、どう向き合えばいいか』などを、相互話し合い形式で学んでいきます。
月1回、ご家族を中心に20名ほどが継続して参加されています。


③ひきこもり当事者とご家族を中心とした居場所(OSDサロン)の新設

『生きづらさを感じる』、『うまく自分の思いを伝えられない』方向けの、
当事者だけではなく、家族も参加できるサロンです。
代表の自宅を改装して新設しました。

月2回のペースで開催中で、参加者は各回20名前後。
12月は、軽食を提供した年忘れパーティーを開催し、歌をうたったり、踊ったりと大盛況でした。



始めてから約5ヶ月の「OSDサロン」では、すでに色々なドラマが育まれています。

「参加してよかった」「こんなに楽しかったのは久しぶり」「是非、長く続けて欲しい」「明日からまた生きていける」などのメッセージをいただき、
主催者としても「開催してよかった」と思うと同時に、ここは「必要な場所」、
試行錯誤ながら、これからも長く続けていくことが大切と実感しています。



~ほかにもエピソードがたくさん..........!


④ひきこもりカウンセラー養成講座(令和元年10月~)

ひきこもりに理解あるカウンセラーは非常に少なく、現場では対応しきれていないのが現実です。
30年のひきこもりによりそってきた先駆者として、
ひきこもり専門のカウンセラーと支援員の養成講座を開始しました。
ゆくゆくは、より支援が必要とされる地方圏にも、講座を広げていきたいと考えています。


⑤今日から始める「8050問題対策」セミナー(令和元年10月~)

親も子もが高齢化する中、何を準備できるのか。計7回でお伝えします。
弁護士、司法書士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家が講師となり、
セミナー後は無料相談も行っております。


⑥個別相談

心の悩みや不安だけでなく、具体的なライフプランや財産管理、法律トラブル、税金、不動産に関するご相談など、多角的な支援体制で個別に対応します。

ご要望にお応えし、電話相談やひきこもり専門家庭教師の派遣なども行います。




<資金の使い道>

ひきこもり当事者や家族の中には、
年金や生活保護で生計を立てている方も少なくありません。

そして、自立には長い時間がかかります。

しかし、1歩を踏み出すためには、
そして、継続するためには、お金が必要です。


~2020年中のOSDの活動資金~

OSDは、昨年、団体として活動継続するための補助金の申請や新規事業を始動しましたが、
実際に資金が入ってくるまでにはもう少し時間がかかるため、
本年中の運営資金の一部を、クラウドファンディングとして
募集させていただくことになりました。

なお、上記講演会などの参加費は、会場費+講師謝礼程度に設定し、
赤字が出た場合は代表などの寄付金により補填しているほか、
運営に関わるスタッフや専門家は、本業の合間の時間や休日を割いて活動し、
交通費や諸経費は各自で負担しています。

居場所の改装費などの大きな支出も代表が負担しています。

さらに、ここへきて、
「自立したい!」、「働きたい。」けれど・・・
市町村や公的な支援を受けられず、断念している当事者からの相談も相次いでいます。

このような方々のうち、
ハローワークや相談場所へ行くための交通費などが負担できない方々へ、
クラウドファンディングの資金の一部を提供し、
支援へつなげていく、継続していくことを目指しています。


また、サロン(居場所)では、人との繋がりの広がりの他、
自立に向けたサービスの提供を検討中です。
・サロンから、さらに1歩を踏み出すきかっけづくり、マッチング
・サービスを受ける側から提供する側へのシフトチェンジ

参加者のご負担を増やさずに、支援を継続したい。
そして、さらに充実したサポートをしていきたい。

皆様からのご協力をお願い申し上げます。



<実施スケジュール>

クラウドファンディング  3月中旬  終了

〇活動、イベント開催予定(https://www.osdyorisoi.jp/ 

・OSDサロン(OSDセミナールーム~東京都豊島区巣鴨にて) 
1月25日(土)、2月29日(土)、3月28日(土)、
4月25日(土)、5月30日(土)、6月27日(土)
4月上旬:花見の会を予定、7月以降は4月頃告知予定

・講演会 2月23日、4月29日(詳細はホームページをご覧ください)
 このほか、7月、9月、11月にも開催予定

・学習会(OSDセミナールームにて)
1月20日(月)、2月10日(月)、3月16日(月)、
4月13日(月)、5月18日(月)、6月15日(月)、
7月13日(月)、8月10日(月)、9月14日(月)、
10月19日(月)、11月9日(月)、12月14日(月)

活動予定及び報告は随時ブログなどでご報告いたします。 


<最後に>

代表の池田はただいま81歳、まだまだ現役です。

プライベートでは、ベリーダンスやタンゴセラピーなどのほか、
いつまでも若々しく(嚥下を鍛えるため?)いられるために
苦手な歌の練習も新たに始めました。


(代表池田のベリーダンスの風景)


人生、今どきは100年です。

そして国は、

いくつになっても「働きなさい」、といいますが、

中高年だって、後期高齢者だって、
まずは、健康で、自分らしく、希望をもって過ごすことが大切ではないでしょうか。


障害をもっていても、
働いた経験があまりなくても、
他の人に比べてできることが少なくても、

すべての人に居場所があり、
安心と希望をもって生きていける社会となるよう、
貢献していきたいと思いますので、

みなさま、応援よろしくお願いいたします!!

*フリー素材ぱくたそ、写真AC


注:本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



  • 2021/08/27 17:44

    みなさま こんにちは。コロナ禍が続きますが、お変わりありませんか。さて、OSDは本年度、厚生労働省の補助事業を受託いたしました。全国から電話又はメールにて無料相談支援の受付を行っております。コロナ禍にて孤立している方、又は孤立しそうな方、生活に不安を抱えている方々など、お近くにいらっしゃいまし...

  • 2021/04/08 14:01

    OSD講演会は 、本年度1年間、公益財団法人キリン福祉財団の助成を受けて参加費無料で開催することとなりました。これを機に、ぜひご参加、ご視聴いただければ幸いです。4月講演会では、第1部でひきもりのお子さんをもつ86歳の親御さんから回復へ至った経験談を、第2部では親亡き後に備えて、相談事例をご紹...

  • 2020/07/24 13:26

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください