□はじめに・ご挨拶

みなさん、初めまして!本プロジェクトの起案者である青山学院大学 地球社会共生学部4年の原田健斗と申します。

私が起案者の原田健斗です!


 突然ですが、みなさんはタイ北部でコーヒーが作られていることを知っていますか?タイ北部にはタイの京都と呼ばれるほど歴史的価値が高い寺院や街並みで有名な古都チェンマイがありますが、この地域は半世紀ほど前までは「ゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)」と呼ばれ、麻薬の一種であるアヘンの原材料「ケシ」を生産していた世界的にも有名な麻薬密造地帯でした。しかし、現在ではケシに変わる換金作物としてコーヒーやマカデミア、茶などの多くの作物が栽培されている地域になっています。


 これで、「へぇ〜、タイ北部でコーヒーが作られているんだな」と分かって頂けたかと思いますが、次になぜ私が今回このプロジェクトを立ち上げたのか?その理由を、私が北タイのコーヒーと出会ったときに遡ってご紹介したいと思います。


□自分がこのプロジェクトをしようと思った背景

 私は2017年に5ヶ月間、タイのバンコクで留学生活をしていました。現地の大学へ通い、単位を取るために講義を受けていたわけですが、どこか物足らない日々を過ごしていました。ある日、バンコク市内を散歩していた時、とあるカフェに立ち寄りました。そこはマスターが世界各地から仕入れたコーヒー豆を丁寧にハンドドリップで淹れてくれるお店でした。私はそこで1杯のコーヒーの味に衝撃を覚えました。「コーヒーってこんなに香りが強く、飲みやすい飲み物だったんだ!」と。私は今まで缶コーヒーやインスタントコーヒーを飲んだことはありましたが、ここまで本格的なものを飲んだのは初めての経験で、その日からコーヒーの魅力にどっぷり浸かるようになりました。

 私はふと、こう思うようになりました。「このコーヒーって誰がどこでどんな方法で作っているのだろう?」私はカフェのマスターに質問してみました。すると、「これはタイ北部の山岳地帯で少数民族の人たちが作っているんだよ」と。私はこのコーヒーについてもっと知りたいと思うようになっていました。私はインターネットでこのコーヒーについて調べてみました。しかし、検索にヒットするものの多くは表面的なものばかりでした。この時、私は「今タイにいるんだし、このコーヒーが作られている現場をこの目で確かめてみよう」と思うようになりました。

 私はしばらくして、タイ北部のチェンライ県に10日間滞在する機会を得ました。そこで私は、コーヒーが作られる過程を様々な角度から観察することができました。たとえば、生産者のもとでコーヒー豆を収穫する作業のお手伝いをさせてもらったり、生産者の村に滞在しホームステイをさせてもらったり、そしてタイ政府が主導している国家プロジェクトの内部を見学させてもらったりしました。


文化祭で提供するコーヒーが生産されている場所(メースワイ郡ドインガーム村)

真っ赤に熟したコーヒーチェリー

チェンライ県メースワイ郡にある山岳少数民族"アカ"の村

礼拝のために民族衣装で正装するアカ族の女性

 その中で私は、「なぜこんなに美味しいコーヒーが日本であまり認知されていないんだろう?」「コーヒーを作る人たちの生活を知る機会が少ないことで、彼らの生活にステレオタイプを持っている人が多いんじゃないか?」と思うようになりました。私は、日本のコーヒー消費者に北タイ産コーヒーの美味しさと生産者の等身大の姿を伝えたい!そう思うようになっていました。

 5ヶ月間の留学生活を終え、日本に帰国した私は少数のメンバーを募り「北タイ産コーヒーの認知」と「生産者の等身大の姿」を日本の消費者の方々に伝えるプロジェクトをはじめました。プロジェクトの規模は小さいものでしたが、高校生との意見交換会や文化祭での企画などを通して、幅広い世代の消費者の方々に北タイ産コーヒーの美味しさと生産者の姿を伝え、何かを感じ取って頂けたかと思います。

2018年の文化祭でコーヒーを販売している様子

高校生と「タイ北部のコーヒー事情」について意見交換している様子

 去年の活動に要した運営資金は、大学のボランティアセンターからの助成金と日本財団Gakuvo Style Fundから助成金を頂いておりました。しかし、今年はキャンプファイヤー様のクラウドファンディングを利用し文化祭で必要になる経費を集める運びとなりました。理由は、組織から助成される資金よりも個人の方から支援して頂ける資金の方が、個々人とのやりとりになるので「北タイ産コーヒーの美味しさと生産者の等身大の姿を日本の消費者の方々に伝える」という観点からはメリットが大きいと判断したからです。

 つい熱くなり文章が長くなってしまいましたが、このような背景で今回のプロジェクトを行う次第となりました。少しでも多くの方に北タイ産コーヒーの美味しさと生産者の等身大の姿を感じてもらいたい。そういう思いで今この記事を書いています!


□私たちのプロジェクトのこだわり

コーヒーをただ売るんじゃない。”1杯のコーヒーに溶け込んだもの”を消費者に感じてもらいたい。

 私たちのプロジェクトでは"1杯のコーヒーに溶け込んだもの"を消費者の方々にいろんな角度で伝えるというこだわりを持っています。時々、フェアトレードのコーヒーを生産者の詳しい紹介が無いままただ販売しているボランティア団体がいます。フェアトレードのコーヒーを売ること自体は素晴らしいことだと思います。しかし、そのコーヒーが作られている現場を紹介することが疎かになっているとしたら、どこか味気ないと思います。私はフェアトレードのコーヒーを売るからには、そのコーヒーが作られている現場について深く学び、その学んだものをコーヒーと一緒に消費者へ届けるべきであると考えます。具体的には、コーヒーがどうやって作られているのか(Seed to Cup)や、生産地域の歴史的背景、そして生産者の生活や文化などを学び、それを元に多様な展示物を作成します。そういった展示物をハンドドリップで1杯1杯丁寧に抽出したコーヒーを片手に鑑賞していただくという企画になります。

コーヒーを片手にそれが作られている現場を


□リターンのご紹介

 リターン品はもちろん北タイ産のコーヒーになります!タイ北部の豊かな土壌で育ったオーガニック・コーヒーをぜひお楽しみくださいませ。

 コーヒー豆は100gから対応させて頂き、「豆のまま」と「粉」の2種類ご用意いたします。

 *粉の粗さは特にご要望がない場合は、「中挽き」で対応させていただきます。

*リターン品のパッケージは変更になる場合があります。

☆北タイ産オーガニック・コーヒー 100g 豆のまま 1,500円

☆北タイ産オーガニック・コーヒー 100g 粉 1,500円

☆北タイ産オーガニック・コーヒー 200g 豆のまま 2,500円

☆北タイ産オーガニック・コーヒー 200g 粉 2,500円


 *リターン品の金額は、消費税と送料を含んだ金額になります。

 *全てのリターン品には、私(原田健斗)からの感謝の手紙がもれなく付いてきます!!

 *また、コーヒー豆を200g購入してくださった支援者の方には、プラスαのものを同封したいと考えております。ご到着までお楽しみに!!



□プロジェクトで実現したいこと

1杯のコーヒーを飲みながら、それが作られた現場に思いを馳せてもらいたい!

 文化祭の企画の基本的なスタイルは、昨年の文化祭企画を踏襲し、より訴求力のある展示物を作っていくことです。

 本プロジェクトでは、なぜタイ北部でコーヒーが作られているのか?それを作っている人々はどのような人たちで、彼らが暮らす社会ではどのような問題が生じているのか?などの素朴な疑問をきっかけに、1杯のコーヒーに溶け込むものについて消費者のみなさま各々の視点と価値観から考えてみてほしいと考えています。このプロジェクトを通して、消費者の方々に"何か"を感じ取ってもらい、それを何かに役立ててくれたら、これ以上の幸せはないと思っています。


*以下には具体的な企画案を一部抜粋して紹介したいと思います。

・消費者の声を生産者へ届ける。(コーヒーを飲んでくれた方から企画の感想を募り、ノートにまとめ生産者へ届ける。)

・コーヒー豆をハンドドリップで丁寧に淹れ、提供する。

新鮮なコーヒー豆を注文を受けてから粉砕し、ハンドドリップで丁寧に抽出する

・生産現場レポートを分野別に作成する(山地民の伝統文化、日常生活、宗教、農業、課題、歴史など)。

・コーヒー豆を販売する。

コーヒー豆を小分け(100g/200g)にし販売

・コーヒーができるまでの過程をわかりやすく解説したパネルを作成する。

・コーヒーのステータスを知ることができる販促物の作成

コーヒー農園の標高や精製方法、品種、そして味の特徴などを記した名刺サイズの販促物



□資金の使い道・スケジュール

 今回、みなさまにご支援いただいたお金は、コーヒー豆等の購入費や各展示物に必要な備品(上記販促物の印刷やコーヒーフィルターなどの消耗品など)に使用します。


資金の主な使い道・内訳

・コーヒー豆代→50,000円

・コーヒー豆の配送料→10,000円

・販促物印刷代→10,000円

・コーヒー関連備品代→5,000円

・その他消耗品等→5,000円

*各内訳の金額に多少の変更が生じる場合があります。


□最後に

 最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

 改めて、本プロジェクトの目的を確認したいと思います。本プロジェクトの目的は、タイ北部で作られているコーヒーの美味しさとそれを作っている生産者のリアルの生活や彼らを取り巻く課題などを日本の消費者の方々へ伝え、皆さまに"何か"を感じ取って頂くことにあります。

 この「伝えていく」という活動は、私が今まで現地に何度も訪れ「私にできることは何か?」と考えた答えであります。また、この伝えていくことはこれからも継続的にしていかなければその重要性が薄れてしまうと私は考えています。

 去年の文化祭のように、多くの来場者の方々に"1杯のコーヒーに溶け込むもの"を伝えたい。いや、去年以上の強い志を持って消費者に対してよりメッセージ性のあるコンテンツを提供していきたい。そして来年も後輩たちにその想いを継承していきたい。そのために、今回の文化祭は去年のものより一層の重要性を持っていると私は考えています。

 もし私の想いに共感してくれた方がいらっしゃったら、ぜひご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


*私がタイで1杯のコーヒーに出会い、そのコーヒーが「どこで、どんな栽培方法で、どのような人たちによって」作られているのかを簡単にまとめたサイトがありますので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、下記のURLからのぞいてみてください!現地で撮影してきた綺麗な写真を多く掲載しています!!


==【けんとのコーヒーブログ】================================

http://thaicoffeeresearcher.com/

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なお、

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


文化祭が開催される相模原キャンパスの所在地はこちら

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