バンド編成「アライヨウコと潮騒」の初のレコーディング・無料公開をしたい！「サポートメンバーには謝礼を、応援してくださる方には作品をしっかり返しながら、どうやってお金の現実と向き合っていこうか。」そんな葛藤を抱えた1人の歌うたいアライヨウコの試行錯誤のはじめてのプロジェクト！

はじめまして。おひさしぶりです。いつもありがとうこざいます。

私はアライヨウコといいます。

私は歌を歌っています。最近は絵を描いたりもしています。

普段は散歩したり、好きな珈琲屋さんでぼーーっとしたりせかせかしたりしています。

今回は「歌っているアライヨウコ」に焦点を当てて、自己紹介をしていきたいと思います。

自分で作った歌を、アコースティックギターを弾きながら歌っています。バンドをやっていた頃も含めると、気付けばもう12年も歌っていました。

私が歌を作る時、1番大切にしているのは「歌詞」です。

遡ると歌を作るよりはるか前の中学生の頃、とあるミュージシャンの音楽と出逢った私は、歌の歌詞を聞いて「こんなに自分の気持ちを分かってくれる人がいたんだ」と思いました。

だったら、誰にも言えない気持ちも、辛い、悲しい、寂しい、いろんな想いも歌詞にして、どこかで同じように感じている人が同じように救われたり何かを感じたりするのならば、自分の気持ちは無駄じゃないってことだ！

そう思っていたことをよく覚えています。

時は現在に戻り、30歳の私も不思議なことに同じようなことを頭の片隅に置きながら歌っています。

(今回の制作したい音源の歌詞の一部を掲載します。これは札幌にライブの遠征に行った時「どこに行っても自分は自分なんだなぁ」と少しの落胆と少しの心強さを持って描いたものです)

想いを馳せて遠くへゆく

今見えてるのは建物と空

想い募らせ遠くへゆく

どこまで行ってもぼくが付いてくる

たまには新しい風の中で

息を吸って吐いてみようか

代わり映えなどしないさ

歩いてゆくだけ

ぼくは鳥のようには空は飛べずに

ただ歩いてゆくだけそれだけ

"点と空"

天性の飽き性の割によく続いているなぁと思いますが、私にとって歌詞を書くことは人生の過ごし方でなくてはならない大切な行為となっていました。

歌う活動のスタートはバンド活動でした。

当時バンドに憧れを持ち、バンドを組んでやっていたのですが、解散や活動がほぼなくなってきた約6年前から、今のように1人での演奏をはじめます。

それからは1人が故の行動力で北海道から沖縄まで全国各地への遠征ライブをしたり、どこでも音が鳴らせるというアコースティックギターの特性を生かし、ライブハウスだけではなく喫茶店やギャラリー、お好み焼き屋まで色んな場所でライブをしたり、音源の制作をしています。

そんな風に1人で活動する中で出逢えた方々と、バンドという形ではないけれど、有難いことにまた一緒に何かを制作する機会に恵まれるようになりました。

▶︎誰かの作品に描き下ろしの歌を作ったり

▶︎得意分野を持ち寄った制作に参加したり

▶曲を提供させてもらったり

誰かと一緒に企画したイベントにしてもそうですし、実は冒頭に挙げた映像も友人と台湾で撮影して、ギターにサポートメンバーをお呼びして作った作品です。

自分の頭の中には浮かばない誰かのアイディア・目線・やり方、そして培ってきた技術を私の作品に取り入れさせてもらいながら、誰かと作っていく時間や瞬間たちは「絶対に1人では作れないものだな」と感じ、「1人でできないことってすごい！」と思うようにもなりました。

改めて誰かとの作品作りの可能性を知り、それを自分の活動の根幹である歌でも実行しようと2017年よりサポートメンバーをお招きして始動したのが、バンド編成の「アライヨウコと潮騒」です。

サポートメンバーの方々のアイディアを組み込みながら、もともとあった自分の歌のアレンジや曲調を変えると、何度も歌ってきた歌なのに「あ、こんな感じ方もできるだ！」「こんな風に言葉の聞こえ方が変わるんだなー」と違う表情が見えて、未だにスタジオで練習していると感動したりします。

アライヨウコの活動としても、自分が大切にしてきた歌を、同じように音楽として大切に向き合い、より良くしてくれるメンバーが居てくれることは、大きな励みにもなっています。

そうやって作ってきた「アライヨウコと潮騒」の演奏をはじめてレコーディングすることにしました。

1人でのアライヨウコの歌を知ってくれている方には、広がった景色を聴いてみてほしい。

なかなかライブには来られないけど潮騒の演奏をを聴きたいと思ってくれている方に、聴いてもらえるようにしたい。

そして、アライヨウコにまだ出逢っていない方には、出逢えるきっかけを作りたい。

そのために「アライヨウコと潮騒」で今回レコーディングする2曲はインターネット上に無料で公開しよう！と思い立ちました。

が！しかし、、、の部分に向き合うために、はじめてクラウドファンディングの力を借りてみようと思い立ちました。

ただでさえレコーディングというのはお金がかかる！うえに、今回はサポートメンバー3人をお招きしての編成、そして無料公開となると、正直なかなか制作費用が厳しいからです。

今までアライヨウコと潮騒でのライブをあまり増やせないのも実は同じ理由があります。

もっとバンド編成でのライブをやりたい、しかし、自主企画に絞ってイベントをやらないと、スタジオの練習費用やメンバーへの謝礼などの活動費用でどんどん赤字になっていくのが目に見えていました。

かといって、私は一緒に音に向き合い、一緒に作り上げてくれるメンバーへの謝礼を削ってまで、事を進める気持ちにはなりませんでした。それは嫌でした。

これは潮騒に限らず、アライヨウコに関わってくださる方々みんなに想っていることです。身近な人でも、友達でも、その人たちがかけてくれた時間や気持ちへの感謝として、謝礼をちゃんと用意したい。

お金が感謝の形の全てではないということは私自身の活動でも思うことではありますが、お金はとても大事なものと私は考えています。

だってどんなにやり甲斐があったり、楽しかったとしてもお金がないと生活は成り立たないから。

それを保証できないのに一緒に作品を作ってくれる大切な人たちの時間を、私の制作に使ってもらうことは出来ないなと私は思います。

自身の力不足もあり、協力してくれた人に満足に謝礼を払えなかった時の悔しさもあります。

そして、やりたいことは有るけど今は費用面を考えると出来ないなと思ったことも度々あります。

今回クラウドファンディングをやってみよう！と思い立ったきっかけの1番大きなものは、その部分でした。

私は1人で活動している中、「誰も聴いてくれていないんじゃないか」「誰も楽しみになんてしてくれていないんじゃないか」とめげそうになった時に、いつも応援してくださる方に励まされてきました。

マネージャーやレーベルがついたことは一度もないのもあり、「どうやったら作りたいものを作るための予算が作れるんだろう」「どうやったら力を貸してくれる人たちにちゃんと返せるようにイベントが組めるだろうか」と資金面の現実に直面して心が折れそうになった時、物販や通販で作品を買ってくれたり、イベントを楽しんでくださる方に、またやろう！というエネルギーをもらってきました。

遠征に行くたびに来てくれるお客さんや、気にかけてくれるお客さんが居てくれるからこそ、「またあの土地に行って歌いたいな」と思えたこともあります。

ライブに来れなくても、SNSで気にかけてくれたり、CDを買ってくれたり、歌を聴き続けてきてくれている人が居てくれることも知っています、本当にうれしいです。

アライヨウコの作品や今まで活動を続けられてきた中には、作品作りに関わってくれている人たちだけでなく、確実にそうやって支えてくれた色んな方たちの気持ちも含まれているなと感じています。

実は1人でやれることなんて、本当に少ししかないのかもしれません。

私はこのレコーディングが赤字だったとしてもやっぱりレコーディングした曲は無料で公開します。

そして、これからの活動が赤字続きだとしても歌うことや作品作りをきっとやめられないでしょう、だって、もうそれは人生の中で切り離せない自分の大切なものだから。

だけど、もっと作品が広がっていって多くの人に届いたら、もっと色んな景色が見えたり、そこでまた出逢った人達と新しい何かを作れるかもしれない。

どちらの気持ちもずっとあるけれど、これからも活動を続けていく上で、お金と向き合うことは避けては通れないから、今回はちゃんと向き合ってみたい。

どんな方法を選べば、一緒に作品を作り上げてくれたり、近くから遠くから応援してくれたりと、アライヨウコを一緒に作ってくれている人たちに返しながら、もっと作品の可能性や、これからも楽しんでもらえる可能性、そしてこれから届けられる人たちとの出逢いを広げてゆくことができるのか。

色んなやり方が沢山ある世の中で、自分でちゃんと試して、確かめてゆきたい。

そう思って葛藤しながら立ち上げたこのプロジェクト自体も、活動の中の試行錯誤の１つだなと感じています。

「もっと作りたいから、広めたいから、力を貸してください！」なんて、勝手なお願いだということも重々承知しながら、もし、リターンとして設けた作品に気になるものがあったり、これから先の景色を一緒に楽しみにしていただけたり、活動への応援の気持ちをここに乗せてもいいよ！という方がいましたら、どうか今回のプロジェクトにお力添えを頂けたら有難いです。

これからも大きく小さく波打ち色んなことのあるあなたの生活の中に吹く、良い風のような歌や作品を届けられるように、そしてこれからもまだまだ色んな人と関わらせてもらいながら、歌っていきたいです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

どうぞ宜しくお願いいたします。