はじめに・ご挨拶

 NPO法人津高生活交流センターは、障害のある人も、高齢の方も、子どもたちも、みんなが輝く地域づくりに貢献したいとの思いで、当時町内会役員をしていた有志を中心に、2008年5月に設立しました。障害のある人の就労・生活、地域の”拠り所”として、当時この地域になかった障害者就労支援の事業所を2009年4月から運営しています。


このプロジェクトで実現したいこと

 現在の事業所(トップの画像)の北隣にある旧民家(2、3枚目の画像)を下の図面のように改築(建て替え)し、新しい事業所として活用することが本プロジェクトの目的です。これにより、(1)防災力を強化するとともに、新しい作業(菓子製造・厨房と喫茶室)の導入により (2)地域の皆さんとの交流の促進、(3)利用者の工賃向上につなげることができます。作業室の面積を増やすことで、(4)より快適な環境で作業ができるようになります。

 新しい事業所は、木造平屋建て床面積202.5㎡の施設で、総額5995万円(消費税10%込み)の計画です。


 ありがたいことに、このたび国・岡山市の民間障害者施設整備補助事業として採択いただきました。しかし、補助対象金額の3分の1は自己負担であることに加え、補助対象外の設備整備・整地と外構工事費など約2700万円を当法人で工面することになります。
 上記目的を達成するため、本プロジェクトを成功させたいと思っています。これまで町内の方々やNPO法人会員の皆さんに協力をお願いしているところですが、さらに広範な皆様にご支援をお願いするものです。


プロジェクトをやろうと思った理由

(1)防災力を強めること 
 現在の事業所がある地域が2015年3月、土砂災害警戒区域に指定されました。ため池の真下ということで、確かに災害リスクの高い場所でした。さいわい、一段高い北側には古い民家(築後約50年)があり、そこを譲っていただくことができたので、事業所として使うために、地域の方々の力もお借りしながら自力で改修していました(2012年。下の写真)。ところが、耐震基準を満たしていないということで、事業所として使うことができませんでした。
 これまで当事業所では、初期消火や避難訓練をおこなうなど、施設としてできる防災対策には力を入れてきました。しかし、岡山県内でも甚大な被害が発生した2019年7月豪雨があり、施設そのものの防災対策についても深く考えさせられることになりました。検討の末、このたび思い切って、築後約50年の古い民家を改築(建て替え)することにしました。

(2)地域の皆さんとの絆
 私たちの事業所の特徴は、地元の町内会の皆さんはじめ地域の方々が様々な支援をしてくださっていることです。花や野菜の苗など販売時期には周辺の方々が大勢、苗や花を目当てに来所してくださいます。このような地域の方々との交流をいっそう深めるため、利用者がお茶とお菓子で接待をするなどいろいろ工夫してきました。
 地域の方々と利用者・職員との交流、地域の方同士の交流、歓談・憩いの場としても、当事業所を利用していただきたいと考えていました。そこで今回の改築を機に、厨房と喫茶室を設けることにしました。

(3)工賃向上のためにも
 以前から、パンやクッキーを作りたいという希望が利用者から出されていました。利用者の思いを大切にという開設当初からの理念もあり、菓子製造の設備も整えることにします。楽しみにしていた仕事に意欲を持ってとりくんでもらえるものと期待しています。
 また、当事業所で利用者に支払う工賃は、月20日の出勤で6,000円~9,500円(勤続年数、作業内容で異なる)です。工賃を引き上げることも大きな課題でした。パン、クッキーなど菓子製造と喫茶を中心にした新しい作業を導入し、さらなる販路拡大にとりくむことを通じ、工賃向上につなげたいと思っています。

(4)より快適な作業環境を
 開設当時は10人ほどの利用者で始めた事業所でしたが、10年経った現在は毎日20人前後の人が通所しています。作業スペースが狭くなり、十分な休憩場所もなくなっていました。利用者が快適に、楽しく作業にとりくめるようにする点でも事業所の拡充が必要でした。
 
 

これまでの活動

 ☆2005年、障害のある方の母親が集まり、独自で作業所をはじめました。
 
 ☆2007年、当時の町内会役員有志らが、町内会としても支援しようと、とりくみをはじめました。

 
 ☆2008年、幅広く地域によびかけ、NPO法人を設立しました。
 
 ☆2009年、岡山市の地域活動支援センターⅢ型事業所として障害者就労支援事業をはじめました。
 ☆2010年、障害者総合支援法にもとづく障害者就労継続支援B型事業所に移行し、現在に至っています。

 現在おこなっている作業は、①花・野菜の苗、②花・野菜の販売

さをり織りの眼鏡ケース、ポシェット、マフラー、バッグなど、④ビーズを使った小物など

封筒入れなどの内職、⑥原始温室(マスカット・オブ・アレキサンドリア発祥の地)公園の清掃

以上のほか、⑦民家の草取り・清掃、⑧公民館駐車場の草刈りなどもおこなっています。

 利用者の希望や体調に応じて、室内から室外、施設外も含め、いろいろな作業ができるよう心がけています。出張販売にも出かけます。年に数度、1日旅行、からおけ会、クリスマス会か忘年会などのレクリエーションもおこなっています。
  

資金の使い道

 全額、本施設の建設のために活用します。


リターンについて

 ☆ 1万円以上のご支援をいただいた方に、金額の2%を目安に、 
  当事業所で作っている「ビーズ製品」 「さをり織り製品」 などを送らせていただきます。
  【お近くで来所可能な方は、当事業所の商品券(ご支援額の2%。当事業所での製作品はもちろん、季節の野菜や花、新しく造る喫茶店などで利用可) をお選びいただくこともできます。】

 ☆ さらに、完成後と新施設を活用した事業の報告書(計2回)を送らせていただきます。

実施スケジュール

 2019年4月 国・岡山市の民間障害者施設整備補助事業として採択いただきました。
 2019年5月 詳細設計のための準備
 2019年9月 指名競争入札、事業着手
 2020年3月 竣工
 2020年4月 新施設にて事業開始

 ☆10月1日から旧家の解体工事がはじまりました。
  解体・建設工事の進捗状況は「津高生活交流センター」ホームページにてお知らせします。

最後に

 「誰もが安心して暮らせる地域にしたい」との思いで、地域の人々が力をあわせて今日まで事業をおこなってきました。防災力向上という今日の要請に応えるとともに、地域の人々の交流につなげながら、利用者の工賃向上、よりよい環境で、より楽しく作業にとりくめるよう施設を整備する、本プロジェクトを何としても成功させたいと思っています。ご協力を切にお願い申し上げます。

 なお、本プロジェクトは 「All-in方式」 で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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