皆さんこんにちは。私は中国発のノベルゲーム『端木斐異聞録』作者の致意です。『端木斐異聞録』は自分が大学生時代に仲間たちの助けがあって完成し、2017年3月にSteamで配信されて以来、1万7000本以上販売することができ、2018年には日本語版をリリースしました。また同年には、同じく中国で人気を博す推理作品、小林正雪シリーズとのコラボ作『端木斐VS小林正雪』がリリース。GameSparkでも取り上げていただきました:https://www.gamespark.jp/article/2018/12/07/85878.html
前作のSteamレビュー情報
本シリーズに登場するキャラクターたちは魅力的で、とりわけ前作に登場したヒロインの2人は世界中のプレイヤーたちを魅了しました。
氷雪聡明な父譲りの観察眼と思慮深さをあわせもつ柳菫。
猟奇事件や犯罪心理を研究する冷徹ゴス少女こと凌霄。
もちろん今作でも彼女たちが活躍します!
シリーズ2作目の『ひとでなしの恋』は、自分のお気に入りの話でもあり、タイトルも江戸川乱歩の名作に敬意を表して名付けました。かの名作同様に、登場人物はいずれも偏執と狂気をはらませています。
私は日本の文学作品が大好きで、様々な作品から影響を受けました。数多くの名作を擁する推理小説のなかでも、特に江戸川乱歩先生の変格作品が大好きです。乱歩先生の妖しく、狂気的な雰囲気に私を魅了されてやみませんでした。
古代中国には「志怪小説」というジャンルが存在し、『聊齋志異』、『子不語』、『剪灯新話』などの作品があります。これらの作品はストーリーに奇妙さを見出していますが、日本の作品ではより登場人物の描写をより重視しています。変格推理小説は人間の偏執や狂気をより強く表現していると私は考えます。
人間には明るい面がある一方、暗く、後ろめたい面もあるものです。自分では認められないとしても、たしかに存在しています。逆に、こうした暗い面を直視できるからこそ、日常の平穏のありがたさが分かるのではないでしょうか。
天陰雨濕之夜,月落參橫之晨
『雨月物語』――日本の著名な「志怪小説」。古代中国の小説を翻案した作品が多く収録されている。
私は推理のトリックを重視していません。しかし、雨晴れの月光のような雰囲気が伝わるよう頑張ります。
今や日中両国の文化雰囲気はかつてないほどに接近しています。そのため、今回は数多くの素晴らしいVR作品製作を後押しした日本のCAMPFIREでのクラウドファンディングを決心しました。日本の皆さん、よろしくお願いします!
本作はオリジナル版のスタッフが開発にあたります。原画は千陽、音楽は荔枝蝦が担当し、数多くの作品を翻訳した陽炎が本作の日本語ローカライズにあたります。
スタッフ
本企画は「変格小説世界の雰囲気をVR技術で再現」を目標にしています。
『ひとでなしの恋』は連続猟奇殺人鬼の心をめぐる変格作品。変格推理となれば、偏執的世界の対比として平和な日常シーンを描写することも重要だと考えました。
英語クラブの日常
VR技術は従来のゲーム演出を一変させるものとなります。例えばこんなシーンを想像してみてください。
コーヒーを飲み終え、もう一杯と思ってテーブルの上の缶を取る――ここで誰かが咎める「ちょっと?あんなに飲んだのにまだ飲むの?」
あるいは、捜査が行き詰まり、どうしようかと思って周りのものを見つめていたら「これは使えるかもしれないよ」とヒントがもらえることでしょう。
こうした没入感の高い演出は、VRならではの体験となるでしょう。
仲間との語らい
何が起きたのか知るには、観察が重要となる
温かな日常から一転、妄執に囚われた犯人の独白シーンは「ひとでなしの恋」の見どころです。犯人視点はゲームの導入から設けられ、陰鬱な雰囲気を味わいます。VR版では更に演出が強化されます。月下に鳴り響く風鈴の音色、けたましい蝉の鳴き声、モノローグを読み進めるとともに、だんだんと常軌を逸した犯人の心象光景が神秘的に描き出されることでしょう。また、物語の全容を理解するうえでも重要となります。
非線形尋問
端木斐異聞録シリーズの「非線形尋問」は、相手の表情や返事から適切な話題を選択し、隠された手がかりを得る特徴的なシステムです。3D化により、仕草も手がかりを得るヒントとなることでしょう。望ましい雰囲気に誘導し、真実を明らかにしましょう。
事件現場検証
VR技術を最大限利用し、現場検証にのぞみましょう。推理の裏付けとなる証拠集めはもちろん、現場の細部に至るところを丹念に捜査できます。
この他にも、カーチェイス(PV参照)や、更に高度化した推理システムなどを構想しています。これらはクラウドファンディングの結果により実装の有無が決まります。ご期待ください。
新キャラクターも登場。彼女はいったい?
また、本作は旧『ひとでなしの恋』をただ踏襲するのではなく、更にプロットを追加する計画もあります。旧版では終盤に差し掛かるにつれて展開が急ぎ足になるきらいがありましたが、今作では中盤から終盤にかけてストーリーを補完する予定です。
そのため、単なる「VR化」ではなく、リメイクと呼んでも差し支えないかもしれません。
先述した通り、私は大学時代に端木斐異聞録を製作しました。今は大学院を休学してゲームを開発しています。開発パートナーたちも職に就いています。
「夢を仕事とするか?それとも一時的に諦めるか?」今、私は岐路に立たされています。そこでクラウドファンディングを選びました。
また、現在の中国市場における推理ゲームの市場は限定的な広がりしか見せておらず、一部の限定的なプレイヤーたちが強い情熱と支持を傾けているにすぎないのが実情です。今のところ、私にはフルタイムの開発環境は整っていません。どうにかしてこの状況を打破したいです。
日本は推理ゲームの発祥地ともいえます。これまでも数多くの名作が製作され、今なお私を含めた多くのプレイヤーたちを魅了し続けています。もし私が日本でゲーム開発者の一席に就くことができれば、フルタイムの開発も夢ではない――そう考えました。
また、3DやVR技術は非常に魅力的です。偉大な先人たちの多くのプロジェクトもこの気持ちを後押ししてくれました。先進技術をゲーム開発に結びつけ、新しい推理ゲームの可能性を拓きたいです。また、このプロジェクトが失敗に終わったとしても、自分の経験とアイデアは今後の開発者たちに引き継がれることでしょう。
リターン品の一覧
心ばかりのリターンですが、感謝の気持ちをお伝えすることができれば幸いです。
絵師の千陽が特別にデザインした浴衣スキンです。クラウドファンディングに参加したプレイヤーがゲーム中にアンロックできます。
英語クラブのロゴをプリントしたコーヒーカップです。黒と白の2種類をご用意しました。
ひとでなしの恋VRのロゴ入りのノートです。
柳菫と凌霄のキーホルダー/アクリルスタンドです。
柳菫のマウスパッドです。
柳菫の浴衣タオルです。
ひとでなしの恋仕様特製カレンダーです。
Q:ゲームはいつ頃完成しますか?
A:もしクラウドファンディングが成功すれば、2020年の8月ごろに完成する予定です。皆様へのリターンもゲーム発売時にお送りします。また、進捗状況はツイッターと公式サイト、CAMPFIREで更新されています。
Q:日本語吹替えに対応しますか?
A:今現在、コストの都合でまだ日本語の吹き替えのCVを選定していません。日本の専門家やチームのご連絡をお待ちしております!
Q:ゲームのプレイ時間がどのくらいですか?
A:3~4時間程度を想定しています。
Q:VR設備がなくても遊べますか?
A:もちろんです。VR設備なしでも遊べます。
Q:日本以外からのファンディングは行えますか?
A:很抱歉,现在还不支持来自日本以外的众筹,但是如果在CAMPFIRE的众筹成功,项目会在中国以及其他海外平台进行二次众筹。
I'm sorry, we don't support crowdfunding from outside Japan yet, but if the CAMPFIRE crowdfunding succeeds, the project will be crowdfunding twice in China and other overseas platforms.
申し訳ございませんが、日本以外からのクラウドファンディングはまだ対応していません。しかし、CAMPFIREでのクラウドファンディングが成功したら、プロジェクトは中国及び海外の他プラットフォームでクラウドファンディングを行います。
Q:何のプラットフォームに対応しますか?
A:現在はPCにのみ対応する予定です。
他に何か質問があれば、いつでもコメントをお書きください!
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