ご挨拶
私たちBamb-EEは、途上国の子供たちをより笑顔にするために「ものづくり教育」を普及させる活動を行っている学生団体です。
大阪大学の学部1年生から修士2年生、そして留学生まで、専攻分野も工学や経済学、人間科学という多様なバックグラウンドを持つ阪大生によって構成されています。
私たちの想いは、一つ。【 バングラデシュの子供たちを笑顔にしたい 】
「↓ ↓ 紹介文ぜひ読んでください! ↓ ↓」
バングラデシュをはじめとする途上国では、教育制度等の問題から過度な暗記型教育が問題視されています。そこで、手を動かし創意工夫するものづくり授業を行うことにより、子供たちの考える力を養うことを目標に活動しています。
将来的には、日本の強みでもある「ものづくり」をベースとしたものづくり教育を世界中に普及させ、作ること・考えることの楽しさや大切さを伝えていくことを考えています。
先日、日本経済新聞社さんにも取材して頂きました!
→ 「途上国に「ものづくり教育」 大阪大」 日本経済新聞 電子版 2019/04/20
バングラデシュが抱える教育課題
高い経済成長を続ける南アジアのバングラデシュでは、近年教育の改善が進められており、教育の「量」の改善は達成されつつあります。一方で、現在は教育の「質」向上の必要性が挙げられています。
バングラデシュは、良い職に就くためには学歴が重要視される学歴社会となっています。
そのため、教育方法はテストの点を一点でも上げるために教科書の内容を丸暗記する詰め込み暗記型教育が行われており、子供たちが主体的に思考する場が不足しているのが現状です。
同時に、教員の数も圧倒的に不足している課題も抱えています。
これらより、バングラデシュの教育現場では、現状として子供達が主体的に思考して行動する主体性を育む機会が十分に与えられていません。
ものづくり授業について
途上国では暗記中心の教育が主流であり、「なぜ?」を考える機会が少ないことが課題とされています。その課題を私たちはものづくり教育を通して解決できないかと考えました。
ものづくり教育では、体験的・実験的である授業により、自ら学び自ら考える機会が与えられます。また、主体性、創造力、思考力等が得られ(経産省資料)、暗記型教育だけでは学べないことを楽しく学ぶことができます。
また、ものづくり授業の価値として、創作意欲の向上と知的好奇心の向上の2点に期待しています。
ものづくりを通して作る楽しさと自分で作ったという達成感も感じてもらい、創作意欲・創造力を育むことができます。さらに、楽しく学べるものづくり教材を用いることで、感覚的に物理現象を理解しながら知的好奇心の向上を図ることができます。
バングラデシュ政府が実施した第二次初等教育開発計画により、就学率などの教育の量的改善が達成されました。現在では第三次初等教育開発計画により、教育の量から質への改善に向かっている段階にあります。
教育の質が抱える課題として、小学校修了試験が択一式でかつ教科書の練習問題と同一であることや教員能力の不足による暗記中心型の授業が挙げられます。
現地小学校にはほとんど実験室などが整っておらず、ものづくり授業のような実践型授業は行われていないことや、バングラデシュの小学校の試験は教科書を丸暗記しなければ解くことの出来ないような問題ばかりであることがこれまでの活動や調査で判明しています。
また、理科の実験のような体験的授業が存在しないということも分かっています。年々所得が上昇しており、教育意識も高いバングラデシュですが、まだまだ教育の面には課題が山積みです。
以上のようにバングラデシュなどの途上国では、詰め込み型の教育中心であり、単に学習したことを出力するだけになってしまっているという課題があり、それを応用するような力を育てる教育はなされていない可能性が十分に考えられます。
これらの課題を解決できる手法の一つとして、私たちは「ものづくり授業」の魅力を世界に広めていきたいと考えています。
これまでの活動
私たちの活動の根幹は、2014年に始まった大阪大学大学院のとある授業にありました。その後、2018年度からは独立し、現在は学生団体として活動しています。
まずは日本の小学校でものづくり授業を試験的に実施し、そしてバングラデシュへ毎年赴いてものづくり授業を開催することで、改良を加えながら活動を進めてきました。
現地調査を進める中で、私たちが日本で手にすることができる現地の情報には限界があり、いかに現地へ赴いて生の声を聞くことが大切であるかを渡航の度に痛感しています。
一昨年度の渡航の成果として、ほぼすべての生徒からまた実施してほしいという意見を得ることができ、子どもたちを笑顔にするものづくり授業が実施できました。
楽しみながらものづくり授業に励んでくれました (一昨年度)
授業後のアンケートでは、ほぼすべての生徒が楽しかったと回答してくれ、またものづくり授業を受けたいという声も多数得ることができました。
一方で、ものづくりを行う過程において、難易度の高い作業や、グループワークでの意見の統一に対して、学生メンバーの補助による貢献が大きかった現状がありました。教員数が不足していることも改めて痛感しました。
ものづくり授業の実施に協力して頂いた小学校の校長先生と意見交換
そこで、昨年度は学生メンバーや教員による補助をタブレットに代替し、現地で自立して行われるような授業の設計を行い、タブレットを活用した現地授業を開催しました。
昨年度に現地で実施したタブレット授業の様子
この授業では、難しい作業手順を映像で示したことに関して、内容の理解を容易にするなど一定の効果が見られました。
また、一昨年度・昨年度に実施した生徒へのアンケートでは、「ものづくり授業を今後も受けてみたいか」という問いに対してほぼ全員が「はい」と回答してくれており、バングラデシュの生徒はものづくり授業を楽しんでくれています。
一方で、タブレットを操作する場面においては、馴染みのなさに加え、グループワークにおいてタブレットが私たちや教員の補助を代替するまでには至りませんでした。
それにより、当初予定していた現地で自立して行われるような授業の提供が達成できませんでした。
このことから、バングラデシュの子どもたちに対して、グループワーク形式でのタブレット操作を必要とする授業の提供は現実的ではないという知見を得ることができました。
本年度の活動計画
多くの発展途上国で課題となっている暗記型教育を、映像を活用したものづくり授業を開催することにより、教育効果を高めるとともに先生の負担軽減の効果を検証することを本年度の目的としています。
具体的には、これまで実施してきたグループワーク形式から個人ワーク形式に変更し、映像と配布資料を組み合わせることにより、現地で自立して行われるような授業を提供することを計画しています。
現在、これまでの活動で得ることができた知見やコネクションをフル活用しながら、授業コンテンツの制作に奮闘しています。渡航の際は、現地の教育機関等へのヒアリングを行うことも検討しています。また、ものづくり授業の実施によって子供たちに与える定量的な効果測定や、ビジネスモデルの構築にも取り組んでいます。
実施スケジュール
8月 :授業コンテンツの検討、授業内で使用する映像・配布資料 (手順書) の作成
9月 :授業で用いる教材の準備
10月 :授業前後に実施するアンケートの設計、日本の小学校でものづくり授業を試験実施
11月初旬:現地へ渡航 (ものづくり授業の実施、現地教育機関へヒアリング)
11月 :アンケートの分析、ヒアリング結果の整理
12月 :授業コンテンツの再検討、普及に向けたモデルの構築、プロジェクトの広報活動
1月 :活動報告書作成
2月 :次年度メンバーへ引継ぎ
3月 :関係各所へ報告
(目標金額まで大幅に届かなかった等により11月の渡航が困難になった場合は、来年度3月初旬に渡航予定)
活動予算内訳
ものづくり教材の作製・準備: 340,000円
現地渡航費(授業実施に必要な最低人数: 4人分, 往復62,790円/人): 251,160円
現地滞在費: 100,000円
現地活動費(護衛, 通訳, 交通, 活動補助費, 1$=110円計算): 99,000円
リターン準備費(見積): 83,000円
合計: 873,160円 +手数料: 14%
目標金額: 1,000,000円
ご支援いただいたお金は全て、上記の活動に必要な経費として大切に使わせて頂きます。
リターン
頂いたご支援には、以下の形で私たちの感謝の気持ちをお伝えさせて頂きます。
3,000円: お礼メール、活動報告書
5,000円: お礼メール、活動報告書、活動まとめ動画
10,000円: お礼メール、活動報告書、活動まとめ動画、オリジナルポストカード
20,000円: お礼メール、活動報告書、活動まとめ動画、オリジナルポストカード、オリジナルカレンダー
50,000円: お礼メール、活動報告書、活動まとめ動画、オリジナルポストカード、オリジナルカレンダー、交流会へご招待
・活動報告書…今年度の活動概要を報告書としてお届けします
・活動まとめ動画…今年度の活動や現地でのものづくり授業の様子等をDVDでお届けします
・オリジナルポストカード…写真立てに入れて飾ることもできるポストカードをお届けします
・オリジナルカレンダー…現地で撮影した写真等を用いて作成したカレンダーをお届けします
・交流会へご招待…年度末に今年度の活動のご報告と意見交換を兼ねた交流会へご招待します
(場所: 大阪大学吹田キャンパス内の活動拠点を予定, 時期: 2020年3~4月頃を予定,※申し訳ありませんが、交流会参加にかかる交通費や滞在費は自己負担でお願いします。また、Skype等によるオンライン参加も可能です。)
スポンサーとしてご支援いただける個人・企業様も大歓迎です。
私たちの活動にご関心がある方、お問い合わせもお待ちしております。
E-mail: bambeemonozukuri@gmail.com
Facebook: https://www.facebook.com/MonozukuriEducation/
最後に
バングラデシュの一人でも多くの子どもたちをより笑顔にするために、研究やゼミの活動と並行して全力で取り組んでいます。皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
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