■ 着用イメージ ご確認の為に
CULTURE BANKサイト内で、" TRY ON "オンライン試着をはじめました。
■ ご挨拶

こんにちは!文化保護がテーマの ”CULTURE BANK” (カルチャーバンク)。オーナーの山本友弘と申します。

私たちは人類の歴史の中で生まれてきた文化に敬意を払っています。“CULTURE BANK”は放っておけば失われてしまう文化資産について価値の見える化を行い、人の手に引き継ぐことで保護しようという試みです。博物館に入るまでの間、みんなで文化資産を保護しましょう!

■ CAMPFIREプロジェクト概要

カルフォルニア州のある倉庫から50年以上前のGI GLASSES(米軍官給品メガネ)がデットストック状態で見つかりました。とても貴重なものですが、このまま放っておけば倉庫で劣化し、歴史的な一次資料は失われてしまいます。私たちは日本の鯖江でこれらを蘇らせ、重要な文化資産として次世代につなぎたいと考えています。

■ GI GLASSES とは??

<アメリカ軍 ミリタリー眼鏡 >
軍用語で用いられる”GI”とは、アメリカ陸軍の兵士の俗称です。官給品“Government Issue”の略語として用いられております。

American Optical (アメリカンオプティカル)、SHURON(シュロン)、Bausch & Lomb(ボシュロム)、Harlequin(ハーレクイン)、USS(United States Safety Service Co.)、Rochester Optical(ロチェスターオプティカル)、HALOなど、アメリカを代表する一流メガネメーカーが生産を担当していました。

今回のGI GLASSESは60年代第二次世界大戦後生産されたもので、それ以前のワイヤータイプのフレームから、セルロースアセテートに変更となった歴史的に貴重な資料です。このクリアグレーのモデルは68年に生産が終了となっており、コレクターズアイテムとしても高い人気を誇ります。未使用デットストックの場合、5万円前後、状態が良いとそれ以上で取引されています。形状はウェリントンシェイプダイヤ型のリベットが特徴で、このワンポイントがデザインを引き締めています。近頃は飾りだけのイミテーションリベットも多いですが、こちらは裏側の蝶番をおさえて補強としての役割をしっかりと果たしています。

■ 当時の色を忠実に再現したサングラスに

今回は、目の悪くない方にもご参加いただけるよう、本プロジェクトの為にレンズを特別に染め上げ、サングラスとして製品化を行います。レンズからーは60's GI GLASSESに入っていた色入りメガネの色を忠実に再現。視感透過率79%のヴィンテージグリーン。フレームの雰囲気に合うよう職人の手で一つ一つ染め上げ、テンプルも同様にヴィンテージGI GLASSESを参考に作り込んでいきます。※お近くの専門店でレンズを入れ替えればもちろん通常の眼鏡としても使用できます。
※テンプル(肢の部分)はモックアップの為、透明ですがリムと同じクリアグレーになります。※着用イメージ

■ プロジェクト発足の理由。そのままでは使えないメガネフレーム

実は倉庫で見つかったのはデッドストックの新品ですが、リム(前の部分)だけ、テンプル(肢の部分)がなくそのままでは使用不可能な状態でした。人の出入りの少ない倉庫という保管状況を考えると、このまま倉庫に眠らせておくよりも製品にして大切にしていただける方の手に渡った方が文化資産保護の観点で良いと考え、本プロジェクトをスタートしました。

米国内ではフィットするテンプルを製作する事も、加工も難しい為、メガネ産地の最高峰、日本が誇る鯖江に持ち込むことに。

50年前のリムに合わせてテンプルを製作、取り付けができるのは鯖江の中でも技術の高い職人だけです。更に、同じ規格でも現代の工業製品とは違い微妙な違いがあり、それを一つ一つ職人がチェックしメンテナンスしていくのは大変な作業になっていきます。知人をたどり行き着いたのが、工房の『みたに屋』通常のものづくりの生産ラインに乗るものではないので、生産現場としてはとても非効率な作業ですが、私たちの熱意が伝わり協力してくれることになりました。組み立てからレンズのはめ込みまで行っていただきます。写真は仮作成したテンプルの調子を確認しているところ。生産となった場合、テンプルをつけるタイミングで歪みなどがないか確認、調整していきます。”磨き”もみたに屋の特徴。60年代に製造されたリムにダメージを与えないレベルで磨いてもらいます。

■ これまでの活動

すでにメガネフレームは全て日本に送り、徹底的管理の元保管してあります。
写真は仕分けとチェックを行なっているところ。サイズなど全てバラバラに入っているので数量確認と品質チェックがヤバイ。。。基本的にデッドストックなのでコンディションは良いのですが、工場に送る前に一通り私たちでチェックを行い、更に職人が最終的な品質確認を行うというダブルでフィルターを通します。古いものなので念には念を。

■ テンプルの作成とレンズの染め

今回のプロジェクトの為に、付属品は全てオリジナルで作成します。レンズとテンプル、60年代当時のサンプルを元に忠実に再現していきます。ヴィンテージの60's GI Glassesについていた色付きレンズのカラーを参考にして同じ視感透過率79%をターゲットに手作業で試染めしました。テンプルも同年代のものを参考に形にしました。ここでは、この年代の欠点でもある金属芯の弱さをカバーする為、あえて蝶番近くが平形になっているタイプにアップデートしています。

こちらはテンプルのモックアップ。プロジェクトスタート時よりも凝ったデザインになります。テンプルの蝶番を止めるカシメをプロジェクト用に製作しました。仕様は豪華になっていますが、価格に変更はありません。

■ 資金の使い道

集めた資金でGI GLASSESにフィットするオリジナルテンプルを作成します。

■ リターンについて

2019年8月29日、リターン追加しました。

サイズについて

<GI GLASSESのサイズ>

S:レンズ幅、約42ミリ
M:レンズ幅、約44〜46ミリ
L:レンズ幅、約48ミリ

※あくまでレンズの大きさです。メガネ自体の幅は日本人に合う幅に設定していますので、好みによって選んでください。
※フィットの微調整などはお近くの専門店にご相談、作業を行なってください。

■ オリジナルGI GLASSESケースについて

60年代急速に普及した軽量のアルミニウムを採用します。時代的には革製が多いのですが、やはりカバンに入れた時に安心感があるハードケースが良いかと考えています。

<9月25日更新>ケースのサンプルが仕上がりました!

■追加リターン 記念Tシャツ

プロジェクトの追加リターンとして、記念Tシャツを製作しました!
米綿(アメリカンコットン)を空気の圧力で紡績した編み糸を使用。風合いよく仕上がっています。胸にはミリタリーのイラストと60's GI GLASSES x SABAE ARTISANの文字がプリントされる。

※ 素材は米綿、縫製は未定(海外生産になります)、プリントは日本で行います。

<サイズ>
M: (身丈約74 身幅約51)
L :(身丈約76 身幅約56)
XL: (身丈約79 身幅約61)

■ 注意事項

あくまでGI GLASSESは50年前のヴィンテージということをご理解の上ご支援いただきますようお願い申し上げます。保管に伴う若干のキズやメッキの劣化が見られるものもございます。新品同様の品質を求める場合、ご期待に添えない可能性があります。

■ 実施スケジュール

6月スタート
8月6日〜9月29日 CAMPFIRE プロジェクト期間
11月30日頃  CAMPFIRE リターン発送

■ 最後に

未来のコレクターや、クリエイターがより創造的に活動していける様に、CULTURE BANKは現存する文化資産を正しく伝え、次世代につないでいくことを目的としています。

鯖江で検品、調整、組み立てられたこの50年前のGI GLASSESもきっと皆様に大切にされ、受け継がれていく事と思います。


<CULTUREBANK>
オーナー 山本 友弘
米国大手アパレルメーカー・米国アウトドアメーカーのプロダクトマネージャーを経て独立、デザイン会社 Woolly inc.を設立

  • 2020/10/01 15:22

    前回はLAで見つかった廃棄寸前の米国GI GLASSESパーツを製品にすることで、一次資料を守り抜こうというプロジェクトを立ち上げさせていただき、沢山のご支援をいただきました。その後も皆様にご協力いただき、GI GLASSESの残りもわずかになっております。誠に有り難うございました。この度は前...

  • 2019/12/05 09:06

    メガネはデリケートですが、毎日の取り扱いや簡単なお手入れで長持ちします。簡単ですが箇条書きで書きました。<取り扱い>・メガネの掛外しは両手で行ってください。・メガネに付いた汚れは水洗いで大丈夫ですが、洗った後に自然乾燥ではなく必ず専用のメガネ拭きか柔らかいティッシュなどで水分を拭き取ってくださ...

  • 2019/09/29 16:22

    CULTURE BANKとは、人間がこれまでの生活の中で考え生み出してきた、文化価値のデータバンクです。効率と低コストだけが求められる昨今、かつての高いクラフトマンシップによって生み出されたプロダクトは激減しています。CULTURE BANKの力で、今すぐにその考え方や消費トレンドを変えること...

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