▼はじめにご挨拶

はじめまして、今回のプロジェクトの共同発起人、Webディレクター/PRプランナーの椿原 真(写真左)と申します。熊本在住で、マスメディアのWebディレクターやフリーのPRプランナーとして仕事している、1児(1歳9ヶ月)の父です。

もう一人の共同発起人は、熊本出身の建築家 荒木 幸一郎(写真右)です。荒木は「セルフビルド仮設建築を用いた、市民による都市への戦術的介入」というテーマで、ベニヤ合板を使った建築「ベニヤハウス」を軸としたまちづくりをしています。

▼このプロジェクトで実現したいこと

今回クラウドファンディングで資金を集めて実現したいことは、熊本の上通アーケードに、まずは試験的に11/4-5の2日間、「民営の公園」を作ることです。

場所は、熊本のメインアーケードの1つ上通、以前は「オモキビル」という2階建てビルがあったのですが、熊本地震の影響で取り壊しを余儀なくされた跡地です。

住所は熊本県熊本市中央区上通町7−11で、広さは約55坪。

※「オモキビル」取壊し直後の写真

現在、このオモキビル跡地は「オモケンパーク」と名付けられ、建築家 坂口恭平さん作のモバイルハウスが2つ設置されています。そこへ今回の共同発起人の荒木が製作している「ベニヤハウス」を組み合わせ、テーブルやベンチ、コーヒースタンド、青空書店などを設置し「親子がふらっと休憩できる民営の公園」にしてしまおうと考えています。

次の画像が、設置するベニヤハウス(ベンチやテーブルもあります。)と、今回作る公園のイメージです。

 

今回の2日間は、あくまで試験運用で完成系ではありません。

地域の皆さんに「公園を作りたいのですが、何があったらいいですか?!」と質問するだけでは声を集めることは出来ないと考えています。
そのため、まずは私たちが1つの案を作り、「これじゃダメだよ」「もっとこうした方ががあったがいいんじゃない?」と皆さんからダメ出しをいただければと思っています。

今回の試験運用で分かったことや皆さんからの意見を整理して、今後の方向性や展開を模索していく予定です。

▼「ベニヤハウス」について

ベニヤハウスは、東日本大震災をきっかけとした、セルフビルドによる簡易的な建築手法の開発から生まれ、被災地や難民問題の国でコミュニティ施設の建設のために活用されてきたものです。

この建築の利点は大きく2つ。
(1)材料とするベニア合板は、間伐材から作られるため、エコでコストも安いが、寸法体系の精度が高くデジタル加工に適していて、プロじゃなくとも扱いやすい。
(2)部材をプラモデルのようにパーツで切り出すことで、一般の人でも専門知識なしで、釘やボルトなど金物を一切使わず、木組みの技術だけで出来る。

空き地の活用例では、コストを抑えるためにコンテナを使用したマーケットや飲食店も増えてきていますが、それでもコストがかかりますし、一度設置していまうと変更するのも大変だというところがあるため、方向性を調査する一段階目としてはベニヤハウスは適していると考えています。

 ▼プロジェクトをやろうと思った理由

今回、このプロジェクトを挑戦しようと決めた理由は、大きく2つあります。

1つ目の理由は、私が、熊本のメインアーケード(上通〜下通)には、小さな子連れで気軽に休憩出来る場所が本当に足りないと感じるからです。
自分に子供が出来てわかったのですが、熊本の街は小さな子連れで気軽に休憩できる場所が本当に少ないです。百貨店や美術館にいけば子供向けのスペースもありますが、飲食店に入って休憩というのは結構大変で、郊外のショッピングモールに行った方が楽だな…と思ってしまいます。

まわりの方に聞いてみたところ、同じようなことを思われている方も多くいらっしゃるようです。他にもオムツ替えや授乳の場所など、課題は他にもいろいろあるのですが、まずは出来そうなことから課題解決に向けて頑張りたいと思います。

もう1つの理由は、空き地の活用を模索していきたいからです。

昨年の熊本地震の影響で、たくさんの建物が取り壊しになり、再建費用も高騰し、どんどん空き地が増えています。いづれビルやマンションが建つところ、駐車場になるところ、いろいろあると思うのですが、いったん空いているなら、短期でお借りして何か使えないのか?と思っていました。建物が建つ予定が決まっているならそれまでの期間、まだ決まっていないなら誰かが使いたいと言われるまで、地域の賑わいのために。活用できないものかと。 

そんなことを考えていたとき、今回土地を貸していただくオモキビルのオーナー オモキさんが「建物を建てないで、今までにない新しい活用法を追求しよう!」「いろんなプレーヤーと一緒になってあの場所で面白いことを追求していきたい!」と決断されたことを知り、その想いに強く共感。
8月には、オモキさんの想いに共感した建築家 坂口恭平さんがモバイルハウスに関する企画で場所が開かれたので、次は私達の番だな!と思い、荒木と2人で自分たちの考えを形にするため走り始めました。
 

▼これまでの活動

私はこれまで、熊本で多数のイベント開催に携わってきました。直近1年で大きなものですと、1ヶ月で約1万5千人を動員したキングコング西野さんの絵本展、ロンブー淳さんや熊本市長やCAMPFIRE代表 家入さんの対談イベントなど。
また、以前から「空いている場所の活用」というものが好きだったので、取壊し前のオモキビルの空きテナントをお借りして、多数のアーティスト/クリエイターで1ヶ月間作品を創りまくる...という企画をやったこともあります。

建築家の荒木は、大学院で建築設計からまちづくりまで幅広く学んでいるのですが、ベニヤハウスの技術を使った建築を、宮城県、神奈川の江ノ島海岸、ネパール、フィリピン、スロベニア、クロアチアなどで建ててきました。そして、熊本地震以降は、避難所への間仕切り提供や木造仮設住宅の設計に関わっています。
 

▼資金の使い道

今回は目標金額を30万円に設定していますが、CAMPFIREの手数料(13%)を引いた金額を全て、公園作りに使用させていただきます。これでも最低ラインの資金ですので、実際は目標金額以上に費用がかかります。

なお、このプロジェクトは、All or Nothingに設定させていただくので、目標金額に1%でも足りなければ資金を受け取ることが出来ません。

1円でも多くの支援をいただけるとありがたいです。

▼最後に

長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回の企画で、私たちが解決したいと考えている課題が全て解決できるなんて思っていません。皆さんから「これじゃダメだよ」「もっとこうした方がいいよ」と言ってもらうための原案です。フレキシブルに変化出来るよう小さく動き始め、皆さんとその場所に必要なものを考えながら、大きく育てるための一歩目です。

このクラウドファンディングが達成した際には、熊本が少しでも未来へ前進するよう、全力で企画を進めさせていただきます。私がまだまだ力不足のため、皆さんの力をお借りしないとこの企画を実現することができません。

どうか皆さん、ご支援よろしくお願いします。

 

  • 2017/11/08 10:40

    会場のレイアウトが、当初予定していたものから、がらっと変わりました。 すでに置かれていた建築家 坂口恭平さんのモバイルハウスの移設作業が結構手間がかかるものだと後からわかったり、そのモバイルハウスに接続されている水道の配管工事はプロに数万円払って頼まないと無理だと終わったりして、その制約...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください