はじめに・ご挨拶

初めまして。私は山科薫(やましなかおる)と申しまして、20代前半から役者の世界に入り、62歳になった現在までずっと続けています。かなり長い期間になっておりますので、役付きで出演した映画の本数は300本以上にはなっています。また人生自体も長くなってしまいましたので、著書も「愛欲の日本史裏絵巻」「アダルトな奴ら」など7冊ほどになります。その長きに渡っては結構波乱万丈でもありましたので、Wikipediaをはじめネットで検索して頂くと私自身のプロフィールは色々出てきます。まあ事実と異なるものもありますが(笑)。

ただそんな経歴がありながら現在は蓄えというものがなく、お恥ずかしい限りです。年齢その他を考えたら、私自身がスポンサーとして今回必要な資金くらいポンと出せたら格好良いし尊敬もされるのでしょうが、波乱万丈な人生を送り過ぎたため、それも出来ないのです。後援のスポンサーも、おりません。しかしそれでも必ず完成させたい映像作品企画があるのです。

「地球最期の日々」、このタイトルからイメージされて来るのは、使い古された内容ばかりではないでしょうか。ヒーローに地球が救われる。とてつもない宇宙的奇跡現象によって地球が救われる。ど派手な映像効果。ゴージャスで胸のすく結末。といった、パターン化されたお馴染みのエンターテイメントとしての面白さです。でなかったら、やり切れない。このテーマを低予算のドキュメント風で描くなんて、心が暗くなるばかりだろう。私も当初、そう思いました。だから、あくまで1キャストとして、参加する予定でした。

ところが、関わってみて、認識がガラリと変わりました。低予算のドキュメント風でも、充分作品のクォリティーは上げられるし、人間の本質が逆に描ける。ハッピーエンドでなくても、夢のある作品は出来る。そう確信できたのです。その後の成り行きで、私は単なるキャストとしての関わりだけでは、なくなりました。そして、こうして皆様に協力をお願いいたす次第と相成ったわけです。長い前置きになりましたね。


このプロジェクトで実現したいこと

あと11ヵ月で地球がなくなる。そんな現実に直面したら、人間はどうなるか?そんなシンプルかつ壮大なテーマは普遍性のあるものだけに、誰もが頭によぎらせたことはあるのではないでしょうか?というか、すでに「地球の終末」というのは、映画の題材として何度も扱われていますね。

しかし、それらはほとんど全てといって良いほど、「高予算のヒーローもの」です。「本当の終末」というものに対面するのでなく、画期的なヒーローの存在と奇跡的な展開、そして奇跡を象徴するかのような華やかなCGなどを駆使しての映像効果などで胸のすく結末をお演出する。それによって地球が救われる。というようないわば「活劇」的要素の作品に偏っていたのではないでしょうか?

それはそれで、必要なものだと思います。しかしです。本当に地球が終わってしまう。ハッピーエンドでない結末。それは果たして本当に、ただやり切れないもので終わってしまうのでしょうか?いや、私も「終わってしまうものだ。地球の終わりなんて、フィクションの映像でも見たくない」と、思っていました。しかしこの企画に出会い、思いが変化しました。あくまで、シミュレーションなのです。しかも、とても価値ある、そして想像力の広がるシミュレーションです。

実際に「あと11ヵ月で地球が終わる」という状況に対面した時、人間はどうなるでしょう?恐らく最初はパニックになり、様々な混乱や珍現象がどんどん起きると思います。しかし本当に終わりを意識した時、それらは次第に収束し、人々は原点に立ち返って行くのではないでしょうか?あらゆる利益や思惑、計算といったものが、まるで役に立たなくなります。駆け引きや衝突や差別といった醜い部分も生じる意味がなくなり、残されるものは人間としての本質だけになって行くでしょう。恐らく人間が地球の終わりを現実問題として直面し、捉えた時、最も地球を愛すことが出来るのではないでしょうか?それをちゃんと表現できれな、単なる人間ドラマを超えた「未来への道筋」、いわば「夢」のようなものが広がるのではないでしょうか?失われた未来を描くことで、逆に存在する未来へのヒントが生まれる。そんな映像作品に、ぜひ挑戦したい。そんな作品を、お届けしたいのです!

※といっても、具体的な内容にも多少は触れなくてはよくわからないですね。ヒロインは、アイドル系・不思議系路上ミュージシャンで、他に主な登場人物としてニュースキャスター、政治家、宗教団体主宰者、出会いサロン主宰者、宇宙飛行士などが出てきます。巨大天体が太陽系全てを飲み込む。地球の生命はあと11ヵ月。そのことがわかり、人間社会はパニック状態になります。しかしやがて別な方向に向かいます。貨幣経済は崩壊し、先が見えない以上、損得勘定がなくなり、醜さが麻痺してしまいます。宗教団体、そして最後の日は好きな人といたい。という願いから、出会い系サロンも人気となります。そして地球は本当に最期を迎えます。

プロジェクトをやろうと思った理由

挨拶にもありますように、私は当初、キャストとしてのみ参加する予定でした。順を追いますと、この企画を知り、最初に監督をやるはずだったKTという人と会いました。企画書と共に、未完成の仮脚本も、見せられました。当初は「地球最期の日々」というありふれた内容を想像させるタイトルには、単に”まあ役ををこなせば良いか”くらいの印象しかなかったのですが、次第に変化して行きました。低予算でこのスケールの大きなテーマに挑戦すること、そしてそのために「華美な仕掛けを排除して徹底した人間ドラマを追求する」という手法に、新鮮さも感じたのです。間違いなく斬新さは、存在する。そう思いました。

そうして順調にクランクインに向かうはずだったのが、前出のKTが何とも許されざる犯罪を犯し、逮捕されるというとんでもない事態に陥りました。彼は作品を撮る気がないわけではなかったのでしょうが、この企画の素晴らしさにかこつけて邪な行為に走っていたようで、しかも製作費となるはずの資金も使い込んでいたことも、判明しました。

当初は私もショックでしたが、しかし決してこの作品企画を消滅させたくはない。そう思って、私を含めた有志が立ち上がったのです。今回このクラウドファンディングを始めるに当たり、事件があったことは隠した方が良いというアドバイスも頂きました。しかしあえてそれを公表しているのは、隠してもバレるというのもありますが、企画に罪がないどころか逆に「被害者」でもあるということが、大きいです。勿論KTのしたことは許されませんし私らも今だに腹立たしい気持ちですが、彼は一切今プロジェクトから外れ、書きかけの脚本は、私が一から書き換えました。監督も、私の信頼する国沢実さんに、お願いしました。自浄作用は働かせた上での公表であると自負したからです。


これまでの活動

企画が立ち上げられたのは、2012年なのだそうです。まだ私は全く関わっていない時期なので知らないのですが、当初の構想では、「製作費30万円で『スターウォーズ』に負けないクオリティーの作品をつくる」というものだったそうです(笑)。ただそのためにはどうすれば良いかを大真面目に検討し合ったそうで、その結果まとまった方向性として「大がかりな仕掛けやSF色を廃して徹底したヒューマンドキュメント風に撮る」ということだったそうです。

そもそも「30万円」という予算が無茶苦茶なので何度も頓挫し、人も入れ替わったそうですが、その「人間ドラマを徹底させてヒューマンドキュメント風の作品にする」という方向性と理念だけは根強く受け継がれて行きました。その意味では、当初無茶な目標で話し合いが続けられていたことも、無駄ではなかったのだと思います。

というわけで、予算見積もりは、引き上げられました。とはいえ、低予算であることに、変わりはありません。「地球の終末」というテーマの映画には、「億単位」の製作費がかかる。というのが、これまでの常識です。その常識をいかに打ち破るかのテーマ。それと、低予算とはいえ、百万単位はかかること。そしてどのように媒体に働きかけるかというディスカッションとキャスト集め。具体的撮影方法が模索された他、KTの事件ショックからの脱却、自浄作用という大きな課題も生まれました。どうにかそれらの課題やテーマを乗り切り、この「プロジェクト公開」に至った次第です。


資金の使い道

使途は勿論、映像製作費です。ただ映像作品、しかも多くの皆さんに良き影響や感動を与えるプロの作品を製作するわけですから、それなりの資金はかかります。先述のように、30万円では物理的に不可能です。しかし「地球終末映画の常識」とされる億単位の金はむしろ邪魔であり、多くの場合の「映画製作の常識」とされる千万単位の費用も、必要ないです。200万円あれば、ヒューマンドラマは創れます。そこに上乗せすることで映像効果などは見込めるので、理想は500万円。ということで、ストレッチゴールという設定をしています。

ただ、何度も「低予算」を謳って来たものの、それはあくまで「映像製作費」という観点で見た場合です。個人単位で見た場合は、やはり大金なのです。少なくとも、私も含めて、金持ちではありません。そして、企業や団体も含めての「有力スポンサー」がいるわけでも、ありません。なので、こういう形で志を理解してもらい、協力を仰ぐしかないのです。どうか、よろしくお願いします。


リターンについて

作品のクレジットに協力者及び協力グループ(企業も含みます)の名前を宣伝やメッセージを込めて掲載しますが、その際団体の場合は広告処理、個人の場合にはメッセージ(中傷等ネガティブなものは除きます)として効果を上げるよう努力させて頂きます。

作品は勿論、提供させて頂きます。そして試写やイベントへのご参加を提供させて頂きます。


実施スケジュール

この秋にはクランクインし、年明けには何らかの形で公開なり放映がされるようにするのが大目標です。


最後に

勿論、具体的なリターンもあります。ただ、感動して「やっぱりこの作品をスポンサー支援して良かった」と思って頂ける作品を完成させることが、最大のリターンです。そのことを、しっかりと噛み締めます。

ところでこれは念のためにここにおことわりをしておきますが、私・山科薫も監督予定の国沢実も、Wikipedia等を参照して頂くとおわかりのように、成人もの、R指定の作品に数多く関わっております。しかし今回の「地球最期の日々」は、濡れ場やエロチック要素は全くありません。濡れ場を否定する気は毛頭ありませんが、この作品の場合には他に壮大なテーマがあり、それに沿ってストーリーも進行します。従ってそこに濡れ場的要素が入るとストーリー進行が止まってしまうため、かえってマイナス要素になってしまうと思いました。そしてもう1つ、これこそ大きな理由なのですが、少年少女に観て頂きたい。親子、家族全体で堪能して話題にして頂ける作品にしなければいけない。そんな思いから、R指定の要素は一切避けました。

というわけで、もし要素があるとすれば、これはほんの一部ネタバレになりますが、ニュースの中に「コンドームが驚異的な売れ行きで・・」という文言が入ることくらいでしょうか?実際「地球があと11ヵ月で終わる」という現実があった時にはありうる現象です。ただこれだけでR指定になるはずがなく、子供の教育上の問題が生じるものでもないでしょう(笑)。

基本的に、映画として進めています。ただ、「本来遠いはずの、そして非現実的なはずのテーマを身近で現実的に捉えてもらう」というコンセプトを考えますと、「ネットドラマ」という新しい媒体も有効かなと、思っております。とにかく今はスポンサーがいない状態なので、規制もない状態です(笑)。



  • 2019/08/23 18:27

    リターンの追加です。エキストラ出演。ラストシーン他、そうしたシーンがあります。その際の、スチール写真、スナップ写真を提供します。他の日でも、撮影の見学日を設け、提供します。

  • 2019/08/20 13:39

    主題歌の「魂ふたつ」に続き、挿入歌の決まりました。こちらもYОーENさんのオリジナル曲「ワルツ」です。ラストシーンに、ピッタリなのです。出来上がり、ぜひお楽しみに。というか、出来上がりに必ず持って行かなくてはいけませんね!

  • 2019/08/16 14:27

    主題歌と挿入歌が、決まりました。YОーENさんのオリジナル曲で、「魂ふたつ」です。この公開プロジェクトの中でも紹介したいのですが、貼り付けに失敗しておる次第です。あまりに、情けない。というわけで、私・山科薫のブログ「山科薫マニアックな世界を楽しみましょう」に記事で、動画を貼って、紹介しておりま...

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