私たちにとって当たり前の存在だった給食。しかし私達がネパールで訪れた村では子供達のお昼ご飯は飴玉1つ。その状況下であどけない笑顔で勉強に励む子供達に出会い、私達は“給食でネパールの子供達の人生を変える”と決意しました。この文章を読んで、少しでも私達の活動やネパールの現状について知って頂けると幸いです。ぜひ一読ください!
学生団体LUCKYについて〜
2012年に現NPO法人DREAM-Hack CEOである菅勇輝 を中心に設立した団体であり、
2012年以降ネパールの子供達の教育支援を軸に活動しています。
私達は1年に2回春と夏にネパールスタディツアー、通称スタツアとしてネパールを訪れます。
2019年3月にもメンバー18人で実際に行ってきました。
スタツアではネパールの首都であるカトマンズから車で約8時間〜10時間ほどの学校や村を訪れます。
ネパールでの学校訪問では支援の視察、学校の現状把握だけではなく、体育や音楽などネパールの学校では実施されていない科目の授業を通して子供達と交流するために様々なプロジェクトを行なっています。
他にも、ネパールではゴミ山が深刻な問題となっているため、実際に現地に足を運んだり、また人身売買の被害に遭われた経験を持つ女性がいるシェルター、孤児院なども訪問します。
そこには私たちには想像もつかない現状があります。自分たちがいかに恵まれた環境で暮らしているか。問題解決のために私達が出来ることはないのか。メンバーそれぞれが思いを巡らせます。
目標達成のために日本で様々な活動を行なっています。
ネパール料理屋さんに協力して頂き、お店に募金箱を設置!
週1のミーティングでは代表を中心に日本やネパールでの活動について白熱した議論が行われます
他にも企業との協賛活動や地域のイベント参加など新しいことにも挑戦中です。全てはネパールの子供達の教育環境を良くしたいという一心で活動しています。
2012年創設以来、学生団体LUCKYはラムジャコット村という村の学校を支援してきました。
その学校はネパールの首都であるカトマンズから車で約8時間の山奥の小さな村にある学校で、生徒数に対して校舎が足りていないという問題を抱えていました。
そこで私たちは、学校建設をするため地道に募金活動やイベントを積み重ねることで、建設費用の約220万円を貯め、新校舎の建設を達成することができました。お金を届けた後もも現地で様々な問題が発生し、長い年月をかけてしまいましたが、
2019年の春にようやく開校式を行うことが出来ました。
ラムジャコット村の学校建設の費用が貯まった後、
私達はそこからジープで約2時間の山の頂上付近のシルコット村にある学校の支援を始めました。
ネパールにはカースト制度という身分制度がありました。これは現在は廃止されていますが、まだ根強い影響が残っており、カーストの低い人々はなかなか給料の良い仕事に就くことができません。その貧困から抜け出す数少ない方法は、カースト制度廃止後にできた「IT」を仕事にすることです。そのような背景もありノートパソコンや、授業に必要なホワイトボードを寄付することが決まりました。
それから一年、無事必要支援金53万円を集めることができ、この春実際にメンバーが物資を渡し、支援が完了しました。
よく聞かれます。
ネパールはインドの北東にあるアジアで最貧国と言われている国です。
国際通貨基金(IMF)は年に2回、世界の国々の経済力に関する膨大なデータを公表していて、一人当たりの購買力平価ベース(各国の物価水準を考慮した)GDP(国内総生産)によって、世界の国、地域をランク付けしています。その公表されたデータによると、ネパールは190カ国ある中で下から25番目です。
一人あたりのGDPが年間918ドルです。(2018年)つまり月にたった75ドルだけなのです。
25番目より下はほとんどアフリカの国や中東、中米の国が占めていて、アジアの国は入っていませんでした。とあるサイトではネパールは世界一開発が難しい国とさえ言われています。
エベレストを始めネパールには山が多いですが、道がない・トンネル・海がないインフラがない・政府が機能していない・130以上の民族、言語など開発を妨げる弊害が本当にたくさんあります。他にもゴミの問題であったり、ネパールとインド間ではいまだに人身売買が盛んに行われています。
シルコット村の支援を終えた後、私達は新支援校について悩んでいました。
そこで現在協力を結んでるNPO法人DREAM-Hackさんの方から支援校の候補を提案して頂き、その中にタナフ群のTree Matchya Kanya Adalb school 通称マッチャカンヤスクールがありました。
私達が給食支援を行う村です。
【学校基本情報】生徒数は170人・学年は8年生まで・教室数は12教室
DREAM-Hackさんからの事前情報では、マッチャカンヤスクールには以前給食制度があり、それがなくなったことで学校周辺の村で約40人の子供が学校に通えなくなった。給食費を出せば学校に通えていない子供達が学校に通えるのではないのかというものでした。
下の動画はガイドさんが事前に訪問した時にとってくれた動画です。
私達はこの動画をみて、とても複雑な気持ちになりました。
それと同時にこの子達を助けたいと思い、給食費支援を行う方向で考えていました。
しかし、事前情報を鵜呑みにする訳にもいかない。自分たちの目で現状を見て、その当事者の話を耳で聞いてから支援をするかどうか判断しようということで今年の春視察に訪れました。
マッチャカンヤスクール周辺の村、子供が学校に通えていない親達に実際に会いにいき、ガイドさんを通して子供を学校に通わせることができない理由や、家計の状態、生活について何から何までヒアリングを行い、現状を把握すると同時に本当に必要としている支援の見極めを行いました。
そこには日本では考えられないような現状がありました。
それと同時に私達は間違っていることに気がつきました。
子供達は親が給食費を払えていないから学校に行けない。だから子供達が学校に行けない理由は絶対給食費で、給食費さえ支援すれば学校に通えると思っていました。
しかし、ヒアリングを通してわかったことがあります。
学校に通えていない生徒が学校に通えない理由は様々で、給食費が出せないから学校に行けないという人ももちろんいました。しかし、他にも制服が買えないから学校に行けない、文房具、教科書の費用が高いから学校に行けない、という子供もたくさんいたのです。
つまり私達が給食費を支払って給食を提供したとしても学校に通えていない子供達は全員通えるようになる可能性は低いです。
しかし、
そのために
給食費以外が原因で通えない子供のために
給食費に加えて、ネパールの制服をネパールで集める制服プロジェクトや、使い捨ての文房具を日本で集める文房具プロジェクトを検討中です。
私達は村の大人だけではなく学校に通えている生徒にもヒアリングを行いました。
学校生活で一番困っていることは?学校で一番変えて欲しいところは?将来の夢は?
など様々な質問をしました。
「給食は欲しい?」
ある生徒はこの質問に対してこう答えました。
「親がお酒に溺れて、仕事もなく、収入がほとんどない。だから朝ごはんも昼も食べてない、夜もほとんど食べれていない。だから給食が欲しい。」
そう答えました。
他の生徒も似たようなことを言っていました。この学校は貧しい家庭の子供が多い。そう再認識しました。こうして、学校に通えていない子供、通えている子供、両方の子供達を救うことができるやはり給食費であると判断した結果、
私達はこの学校に給食費を支払う決心をしました。
これを読んでくださっている方のほとんどが学校に通っていたと思います。学校に通えないということがどういうことなのか想像してみてください。
学校に通えないということは
子供達は
・文字が読めない
・教育を受けることができない
・外の世界を知ることができない
・友達ができない
・・・・
「学校に通えない」ことが様々な「できない」を生み出してしまいます。
そんなことがあってはなりません。普段学校に通っていない子供は何している?と村ヒアリングで質問したところ、子供は1日中家にいて特に何もしていない。とのことでした。
学校に通うことができなければいい職に就くことができないのは言うまでもありません。貧困のサイクルから脱却するためにも学校に通うことは必須なのです。
子供は親が仕事をしている間、お留守番をしている状態です。親は家族にご飯を食べさせるために働いています。
学校に給食が出るとどうなるのかというと....
無料で子供にご飯を食べさせることができるので、親は子供に家にいさせるより学校に行かせようすると考えられます。
また、学校給食があれば、子どもたちの栄養状態や健康が改善されるだけでなく、出席率や成績の向上にもつながります。給食は、家庭が子どもを毎日学校に通わせる強いきっかけにもなります。
と述べています。
「給食が出るようになれば生徒は絶対増える。」
先生ヒアリングをした時にこの学校の校長先生が言っていたことです。この言葉を信じています。
給食支援は
年間24万円を給食費
年間6万円を人件費・管理費
として学校に渡し、学校にいるお手伝いさんと先生が協力して給食を作り、子供達に提供してもらいます。
お金の仲介は、NPO法人DREAM-Hackが行ってくれます。後払い方式を導入し、学校の生徒の推移の把握、通えるようになった子に理由を聞くなど給食費プロジェクトを必ず成功させるために様々な条件を学校の方に提示する予定です。
これを読んでくださっている皆様には
給食を提供する為の給食費の3年分である100万円を支援してほしいと考えています。
この金額は私達にとっても、マッチャカンヤスクールにとっても必要なお金です。
私達には向こう側からの絶対的な信用がありません。
なぜならお金に余裕がないからです。
今現在1年分のお金しかありません。
しかし、
実際に村に、学校に足を運んで
学校に通えていない子供達の現状を見て'' 知ってしまった '' 私達はこの現状を目を瞑って見過ごす訳にはいきません。
村の人、学校の先生、生徒に私達はずっとこの村を支援することができると安心させたいです。
温かいご理解と協力よろしくお願いします。
給食費100万円内訳
給食費年間 24万円
給食費プロジェクト管理費年間 6万円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計年間30万円×3年分=90万円
これにクラウドファンデイング手数料14%+税 約13万円
(不足の3万円は街頭募金で頂いた支援金から出資させていただきます。)
ーーリターン(サンクスレター)についてーーー
ネパールのポストカードまたは写真の裏に直筆でお礼を書き送らせていただきます。
最後に (現代表渡邉光祐より)
こんにちは!
学生団体LUCKY5代目代表の渡邉光祐です。同志社大学部商学部の三回生です。国際ボランテイアに対する想い、給食費プロジェクトに対する想いを少し綴らせていただきます。
高校は大阪府にある千里高校国際文化科を卒業しました。国際科ということもあり、世界史、国際問題、貧困問題に興味を持ち、大学では国際ボランテイアをしようと考えていました。そして、大学に入って、他のサークルには目もくれず、ネパールを支援しているこの団体に入会しました。
しかし、ネパールを支援する前に、たくさんの発展途上国、貧しい国を訪れ実際に自分の目で色々見てみようという考えになり、一回で東南アジア周遊、南米周遊、インド、にバックパッカーとして訪れ、それから一度ネパールのボランテイアを経験しました。しかし、二回生の夏も飽き足らず、2ヶ月間一人でアフリカを縦断しました。
去年の夏の終わり、
アフリカ縦断最終地点ケープタウンの夜、小さな売店で少しの買い物して店を出た時、明らかにホームレスのフードを深くかぶった少女(見た感じ10歳くらい)がI'm hungry, give me money といいながら、物乞いをしてきました。。アフリカで売春婦を見て、話も聞いていた僕は、その時、ああ、この子はドラッグに溺れるか、売春婦になるんだろうな。と思いました。言葉では表せない複雑な気持ちになりました。
しかし、
そんな子に僕ができた唯一のことは2本のバナナをあげることだけでした。バックパッカーとしてどれだけ沢山の貧しい国に行き、どれだけ貧しいと言われている人々にあってもできることはほとんどないです。
こういう不甲斐ない経験が僕にはたくさんあります。
でもそういう子の為に何かしたい。
そう思いました。
僕は幸運にもこのボランティアサークルに入っていました。帰国後残りの大学生活をネパールのボランテイアに捧げる決心をし、代表に就任しました。
子供に罪はありません。
貧しい子供の人生を一人でも変えたい。そう思って学生団体5代目の代表をさせていただいています。
私達は飢餓から人々を救うことができる訳ではありません。
それでもこのプロジェクトは子供達の人生を左右する大きなものです。
心の底から支援のご理解とご協力よろしくお願いします。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。ネパールの子供達の想いを胸に、メンバー全員で前に進んでいきます。絶対にこのプロジェクトを成功させたいです。皆様のご支援よろしくお願い致します。
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