小学生から社会人までのアマチュアが東京藝術大学生のオーケストラメンバーとともに、論文の輪読や作品アナリーゼなどを行いながら、ロマン派音楽最大の交響曲作家ブルックナー《ロマンティック》の演奏にチャレンジするオーケストラワークショップです。芸術に対する愛情を育み、幅広い人間性を養うプロジェクトです。

▼はじめに

私たちロマン派音楽研究会ROMUVEは、ロマン派音楽を愛してやまない音楽の専門家を目指す学生とアマチュア音楽家が集まり、ヨーロッパ文化の結晶として幅広い視点から学ぶことにより、芸術への深い愛情を育み、異なる立場や年齢人たちの交流を通じて、それぞれの人間力を高めることを目的に設立されました。
ドイツロマン派を研究の中心に据えるということを鮮明にするため、ドイツ語のRomantik-Musik-Vereinの略でROMUVEというしゃれた副題を付けて、ロムーブと呼んでいます。
⇒ROMUVEホームページへhttps://romatik-musik-verein.jimdofree.com/

約70名の参加者のうち、音大生、音高生約20名を含む半数が学生という若い団体です。最年少は小学5年生でヴァイオリンパートに2名が参加しています。また、本拠地の群馬県を中心に、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、そして栃木県と関東各地から参加を得ています。


3年間の企画期間を経て、満を持してこの春2019年4月、新企画がスタートしました。

テーマは、ロマン派最大の交響曲作曲家アントン・ブルックナーです。

彼の交響曲第4番《ロマンティック》を題材ににオーケストラ合奏、分奏に加えて、関連論文の輪読や作曲の専門家を招いた作品アナリーゼ研究などを行い、9月29日のレクチャー&室内楽コンサート、11月3日のオーケストラROMUVE演奏会に向けて作品を作り上げていきます。


▼若き才能ーミレニアムシンフォニーメンバーを迎えて

今回の最大の特徴は、若き才能が集まる東京藝術大学生によるミレニアムシンフォニーのメンバーを指導陣に迎え、私たちとオーケストラで共演することです。

指揮の須田陽さんは、東京藝術大学指揮科2年で、現在、高関健教授に師事しています。ピアノの腕前は一流で、数々のコンクールで上位入賞を果たしています。また、作曲家としても作品を発表し好評を博すなど、まさに天才と言うべき才能の持ち主です。

指揮者の須田陽さん(東京藝術大学指揮科2年)

弦楽器については、すべてのパートで東京藝術大学生によるミレニアムシンフォニーのメンバーが参加します。ヴァイオリンには加藤光貴さん、山本大心さん、辻遥さん、ヴィオラには宮川清一郎さん、チェロには湯原麻衣さん、コントラバスには北島明翔さんが参加されます。

講師として指導にあたるほか、演奏会ではコンサートマスター、それぞれのパートの首席奏者として参加いただきます。

オーケストラの名称は、ミレニアムシンフォニーメンバー&オーケストラROMUVEです。

東京藝術大学生によるミレニアムシンフォニーメンバーの皆さん


▼このプロジェクトで実現したいこと


この研究会は「ロマン派音楽とは何か?」という命題にこだわってスタートしました。

私たちは、ロマン派の音楽について、普段、聴いたり、演奏を通じて、感覚的には「知っている」のではないかと思います。でも、意外にこの質問にしっかり答えるのは難しいと思います。

写真は、2016年に実施した公開研究会『ワーグナー研究』の様子


私たちROMUVEでは、この『問い』に以下の3つの特徴を持つ取組みを通じてアプローチしていきます。

ロマン派音楽から特定の分野や作曲家に焦点を当ててオーケストラ作品を研究します。

②オーケストラの合奏や分奏による練習だけでなく、作品に関連する論文の輪読や専門家を招いて作品アナリーゼを行うことを通じて総合的にロマン派音楽にアプローチします。

③プロの音楽家を目指す音大生及び音高生と一般学生及びベテランアマチュア奏者という、世代や分野を超えたメンバーがお互いに協力、刺激しあいながら研究を進めます。


▼これまでの活動

過去の活動記録です。

【第1回企画】テーマ:シューベルトとワーグナー
2016年5~10月 :通常研究会(合奏練習)12回、隔週日曜日午前中
2016年7月3日:第1回公開研究会「バイロイトへ!ワーグナーの魅力」
2016年8月28日:第2回公開研究会「ピアニストから見たシューベルト」

講師の渋川ナタリさんによるシューベルトの演奏

2016年11月6日:高橋陽一郎(日本大学文理学部教授)基調講演会
「ヨーロッパ文化の結晶としてのロマン派音楽」ホームページで読む        

ロマン派音楽に関する美学の講演を行う高橋陽一郎日本大学教授

2016年11月6日:湯川紘恵指揮オーケストラROMUVE記念演奏会
①ワーグナー/ジークフリート牧歌 ⇒ YouTube で見る
②モーツァルト/フルート協奏曲ト長調K.313 ⇒ YouTube で見る
③シューベルト/交響曲第5変ロ長調 ⇒ YouTube で見る

【楽器別選好度調査】
2017年4月:アマチュアオーケストラ奏者のための楽器別選好度調査アンケートの実施
2018年4月〜10月:集計、分析
2018年12月:分析結果公開⇒ ホームページで内容を見る


【第2回企画】テーマ:ブルックナー
2019年4月28日:第1回通常研究会    以下12回開催

2019年9月29日:公開研究会開催 ホームページで内容を見る
2019年11月3日:成果発表会開催 ホームページで内容を見る

 

▼オリジナルなリターンについて

主なリターンの内容です。

①2000円支援:オリジナルポストカード&藝大生サイン付写真セット【50セット限定】
・ROMUVEからのサンクスメールをお届けします。
・今回、プロのデザイナーがROMUVEのためにデザインしてくださったポストカードをお届けします。
・東京藝術大学生からなるミレニアムシンフォニーメンバーのサイン付写真をお送りします。


②3000円支援:オーケストラROMUVE演奏会にペアで指定席にご招待【36セット限定】
4000円支援:オーケストラROMUVE演奏会にペアで最上指定席にご招待【24セット限定】

プレイガイドでは扱っていない指定席にペアでご招待します。
今回の演奏会は、ブルックナー演奏には理想的な響とも言える、残響2.3秒(満席時2.0秒)と教会のような豊かな響きを誇るシューボックス型900席のホールで行われます。
②は中央付近の赤枠内を、③は赤枠よりさらに中央より優良席の青枠内でご用意いたします。ただし、席はお選びいただけませんので、ご了承ください。

④5000円支援:藝大生クインテットによるブルックナー弦楽五重奏曲CDセット(非売品)【50セット限定】
9月29日に開催する公開研究会において、東京藝術大学生によるミレニアムシンフォニーのクインテットメンバーによって演奏されるブルックナーの弦楽五重奏曲ヘ長調をハイクオリティな音質で収録したCDをお届けします。当日のプログラムも含め非売品の貴重な資料です。


⑤6000円支援:オーケストラROMUVE演奏会CDセット(非売品)【50セット限定】
11月3日に予定されているオーケストラROMUVE演奏会をハイクオリティな音質で収録したCD(2枚組)をお届けします。演奏会では、テーマであるブルックナーの交響曲第4番《ロマンティック》に加えて、ワーグナーのニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲、そして、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調を取り上げます。当日のプログラムも含め非売品の貴重な資料です。

⑥7000円支援:ブルックナー弦楽五重奏曲ブルーレイ(DVD)セット(非売品)【50セット限定】
9月29日に予定されている公開研究会において、東京藝術大学生によるクインテットメンバーによって演奏されるブルックナーの弦楽五重奏曲ヘ長調ををハイクオリティな音質と画像で収録したブルーレイ(又はDVD)をお届けします。ブルックナーの弦楽五重奏曲は、彼が55歳のとき、交響曲第5番、6番など円熟期の傑作を書いていた時期に作曲された彼の室内楽分野における最大の作品です。構造的にもハーモニーの点でも、彼の交響曲に見られる特徴が顕著で、室内楽という範ちゅうを超えたスケールの大きな傑作となっています。美しい音色と優れた表現力を併せ持つメンバーによる今回の演奏、当日のプログラムも含め非売品の貴重な資料です。


⑥8000円支援:オーケストラROMUVE演奏会ブルーレイ(DVD)セット(非売品)【50セット限定】
11月3日に予定されているミレニアムシンフォニーメンバー&オーケストラROMUVE演奏会をハイクオリティな音質と画像で収録したブルーレイ(又はDVD)をお届けします。なお、演奏会では、テーマであるブルックナーの交響曲第4番《ロマンティック》に加えて、ワーグナーのニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲、そして、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調を取り上げます。ソリストには、今年ベルギーで開催されたグリュミオー国際ヴァイオリンコンクールで第3位に入賞したまさに旬なヴァイオリニスト山本大心さんとあたたかい音色と細やかな表現が高い評価を受けているヴィオリスト宮川清一郎さんの息のあったコンビでお届けする、見所十分のコンサートです。
当日のプログラムも含め非売品の貴重な資料です。


▼実施スケジュール

プロジェクトは、大きく以下の3つからなっています。

①通常研究会

4月から11月までの約半年間、12回に渡って研究会を開催し、合奏、分奏に加えて、関連論文の輪読、専門家を迎えた作品アナリーゼを実施します。


写真は、ワーグナーの生涯に関するミニ講演会の様子

②公開研究会

9月29日にブルックナーの作曲技法に関する専門的な講演会とブルックナーの弦楽五重奏曲ヘ長調の演奏を組み合わせた公開研究会を開催します。ブルックナーの弦楽五重奏曲ヘ長調は、交響曲第5番と6番を作曲している頃、ブルックナーが最も充実した時期に書かれた交響的室内楽作品です。名作でありながら、生で聴ける機会はあまりありませんので、大変貴重な機会です。

日時:2019年9月29日(日)午後1時開演
場所:群馬県生涯学習センター多目的ホール(群馬県前橋市文京町2-20-22)
内容:①講演会「ブルックナーの作曲技法を読み解く」②演奏会「ブルックナー弦楽五重奏曲ヘ長調」
出演:①田中弘基(東京藝術大学作曲科2年)、②東京藝術大学ミレニアムシンフォニーメンバーによるクインテット

③ミレニアムシンフォニーメンバー&オーケストラROMUVE演奏会

このプロジェクトの集大成として、研究成果を披露する演奏会を開催します。

日時:2019年11月3日(日)午後2時開演
場所:玉村町文化センターにしきのホール(群馬県玉村町福島325)
演目:以下の3演目
①ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲
②モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調
③ブルックナー:交響曲第4番《ロマンティック》
演奏:須田陽(指揮)ミレニアムシンフォニーメンバー&オーケストラROMUVE


▼資金調達の目的

ロマン派音楽研究会では、皆様からいただいた支援を以下のプロジェクトに充てたいと考えています。

①通常研究会の充実

    通常研究会では東京藝術大学から指導者に迎え、オーケストラの合奏、分奏を行うのに加えて、ブルックナーの作品アナリーゼを実施します。彼らに対する謝礼や会場費など、研究会を運営するための経費に活用させていただきます。

②映像資料の制作

    ロマン派音楽研究会ROMUVEでは、公開研究会や演奏会の成果をハイビジョンカメラで録画し、ハイクオリティな録音を行い、研究成果として情報発信していくことを予定しています。前回は演奏会だけで、しかもカメラ2台での収録でしたが、支援をいただければ、公開研究会についても同様のクオリティで収録でき、珍しいブルックナーの弦楽五重奏曲の発信ができると期待しています。

③成果演奏会における経費

    成果演奏会では、研究成果を踏まえたプログラムを制作します。また、会場費やティンパニやハープの運搬経費、演奏会を支えてくださるスタッフの経費等にも充当させていただきます。

▼最後に

シューベルトの小さな交響曲をテーマとした第1回目のプロジェクトと異なり、今回のプロジェクトでは、ロマン派音楽最大の交響曲作曲家と言って過言でないブルックナーの交響曲を取り上げました。

その結果、規模も格段に大きくなり、また、東京藝術大学から若き天才たちを招き実施するなど、私たち研究会にとっても大変チャレンジングなプロジェクトとなっています。

こうしたことから、チケット収入や公的支援に加えて、広く皆様からの支援をいただくと同時に、私たちの研究成果をより広く発信できる可能性も秘めたクラウドファンディングにチャレンジしました。

東京藝術大学生と音楽の専門家を目指す若者、そして音楽を深く愛するアマチュア音楽家によるブルックナー演奏の夢にぜひ力強い応援をいただければありがたいです。


★なお、本プロジェクトはAll-in方式で実施します。すでに会場は抑え、東京藝術大学生との出演交渉、契約も済んでいることから、目標金額に満たない場合も、しっかり計画を実行し、リターンをお届けすることをお約束します。

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