▼はじめにご挨拶
当社の創業は明治37年です。
明治、大正、昭和、平成、それから令和時代と、
人間が主役であるのならば、人間には睡眠が必要です。
繊維の産地、足利では奈良時代(710~784年代)から
絹織物(ふとぎぬ)を年貢として納めていました。
東大寺の大仏開眼(752年)に献上したと記された木簡が大仏の解体時に出土しました。
鎌倉時代になり、吉田兼好法師が記した「徒然草」に足利の記載があります。
当社は織姫神社の麓にあります。
【徒然草、第二百十六段】原文
最明寺入道、鶴岡の社参の次に、足利左馬入道の許へ、先づ使を遣して、立ち入られたりけるに、あるじまうけられたりける様、一献に打ち鮑、二献に海老、三献にかいもちひにて止みぬ。その座には、亭主夫婦、隆辨僧正、主方の人にて座せられけり。さて、「年毎に給はる足利の染物、心もとなく候ふ」と申されければ、「用意し候ふ」とて、色々の染物三十、前にて、女房どもに小袖に調ぜさせて、後に遣はされけり。その時見たる人の、近くまで侍りしが、語り侍りしなり。
【現代語訳】
北条時頼が鶴岡八幡宮へ参拝したついでに、足利義氏のところへ、「これから伺います」と使いを出して立ち寄った。主の義氏が用意した献立は、お銚子一本目に、アワビ、お銚子二本目に、エビ、お銚子三本目に、蕎麦がきだった。この宴席には、主人夫婦の他に、隆弁僧正が出席して座っていた。宴もたけなわになると、時頼は、「毎年頂く、足利地方の染め物が待ち遠しくて仕方ありません」と言うのだった。義氏は「用意してあります」と、百花繚乱に染め上がった三十巻の反物を広げ、その場で女官に、シャツに仕立てさせて、後で送り届けたそうだ。それを見ていた人が最近まで生きていて、その話をしてくれた。
奈良時代から継承された絹織物文化を新しい令和時代にシルク寝具商品として伝承します。
足利は、今も繊維産地です。
▼このプロジェクトで実現したいこと
日本には絹紡糸を作る技術があります。
ヨーロッパではシルクは着飾るもので、シルクで防寒という発想がありません。
当社はタテ糸を生糸、ヨコ糸に綿糸を使った8枚繻子織の生地を持っています。
シルクを肌側に使った寝具にして販売していました。
この生地で寝ていると、「なんとなくポカポカ」なのです。
10年前に当社のパジャマをお買い求めになられた人が、
「夜中にトイレに行きましたが、帰ってくるまで暖かでした。」とのお返事を頂きました。
シルクの高機能性で女性の冷え性を解消する商品を開発しようと考えました。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
ビッグソックスとは、その名の通り、両足を入れられるシルクの靴下です。
肌側がシルクの起毛でできた袋状の毛布です。
袋状が良いことは、下からの冷気を防げるということです。
私も使用しています。
私は冷え性ではありませんから、10月から4月までの間、使用しています。
暖かくなるとビッグソックスを残して、
掛け布団を替えたり減らしたりて寝床内温度を調節しています。
寝床内温度は約33度が適温です。寝床内湿度は約50%が快適だといわれています。
▼シルクの高機能性というのは糸の構造にあります。
一般的には多孔質と表します。多くの孔(穴)が開いている繊維です。
この穴に,夏季、温度が上がり汗をかきますと水分が吸収されます。
冬季は、この穴に空気を蓄えます。
ビッグソックスの構造はシルクの機能を考えて、
肌側をシルク、外側を綿にしました。
余分な水分をシルクが吸収➡それを綿糸が貯水する
このようなサイクルで水分が大気中に放出されますと、肌側は温度が下がります。
肌の汗を素早く吸収した方が良いので、夏でも長ソデ、長パンツをお奨めします。
これは、打ち水とか冷蔵庫に使われている気化熱と云われる現象です。
シルクはエアーコンデショナー機能を備えた天然繊維なのです。
一番長くて大切な時間-睡眠時間を快適なものにするために
シルクを身近な商品としました。
明日からは、靴下をはかないで眠れます。
▼不感蒸泄(ふかんじょうせつ)をご存知ですか?
汗以外に皮膚および呼気からからの水分喪失です。
汗とは違う皮膚からの蒸散は皮膚の保湿に役立ちます。
睡眠中に発汗しなくても、水分は蒸発して肌に潤いを与えています。
・・・肌に一番近い生地がシルクとしますと、シルクの穴が水分を保ちます。
糸には公定水分率というものがあります。
シルク糸は11.0でウール糸が15.0で一番高いのですがウールはチクチクします。
シルクは、いつも保水して、しっとりとしています。
シルクが肌に良い!のはこのことも一因しています。
シルクを肌の一番近くに使いたいものです。
【追加情報】
シルクの靴下を履いている訳ですから、シルクの恵みは受けます。
私の情報ですが、踵の角質はとれる方向にあります。
これもシルクの機能性で肌のターンオーバーを助けます。
(写真は肌側のシルクの起毛面です)
▼これまでの活動
2012年、繊維産地である、この地域で両毛シルクワールド研究会を立ち上げて、
JAPANブランド事業(経済産業省の政策事業)を行いました。 フランス・パリ、イタリア・ミラノにシルクの機能性生地を販売して来ました。
ミラノのブランドA社が8枚繻子の生地を採用しました。
シルク起毛のニット生地は、シルク起毛技術のないヨーロッパでは興味を示すものの
アウターにするとドレッシーでない等々の理由で採用には至りませんでした。
シルクの最大の消費国は日本です。
日本で商品化する事にしました。
最終形がシルク起毛生地の寝具です。
▼資金の使い道
①リターン商品化経費 230,000円
②藍染商品試作開発費 50,000円
③他諸経費 56,150円
④CAMPFIRE手数 68,850円
▼リターンについて
商品名 シルクのビッグソックス
組 成 綿58%、シルク36%、ポリエステル6%(ポリエステルは肌に触れません)
サイズ タテ約98cm×ヨコ約125cm(生地にストレッチ性があります)
使用法 袋状になっていますので両足を入れてお休みください
洗 濯 中性洗剤をご使用になり、洗濯機の弱水流をお使いください
ご注意 使用感を高めるためにシルクをフル起毛しておりますので毛玉になります
①快眠ポカポカ!ビッグソックスを1枚=13,500円 30名様
☆冷えは下からくる!
普通は寒さを感じると掛け寝具を増やします。
ビッグソックスは袋状になっていますから下からの冷気をシャットアウト。
掛け寝具の重さを軽減してポカポカ睡眠が摂れます。
▼実施スケジュール
5月12日までプロジェクト実施
5月13日から、糸の手配、編織、染色、仕上げ
5月24日から縫製加工、検品
5月末までに商品完成
6月10日までに発送予定。
(*上記予定で行いますが、トラブル等々ございますので多少の遅れはご容赦ください)
▼最後に
試作品をご使用になられた4名の方からお返事を頂いております。
*冷え性の私は、仕事中は、このビッグソックスに包まっています。
睡眠の時も、もちろん使用しています。(30歳台女性、デザイン関係)
*9月の中頃から5月まで使用しています。夏はエアコンを使わないので使用しませんが、
ビッグソックスを夏掛けにしてもよいかな?と思います。(70歳台女性、専業主婦)
*ここのショップは面白い物が多いのです。現在、使用中の「座・布団」のモニターから、
今回のビッグソックスのモニターを依頼されました。
シルクの靴下ですからね。布団から出たくありません。土日は最高です。(50歳台女性、事務職員)
*仕事で訪ねた時にユニークな商品だと思いました。私は冷え性だと告白したらモニター依頼が来ました。
着物を着るので絹のことは知っているつもりでしたが、知らないシルクの世界がありました。
生活必需品になっています。(50歳台女性、外交員)
最後は私、寝具のシルク三昧です。
*私は仕事がら絹を扱っています。私の寝具は下から、シルクわたのベッドパッド。シルク・綿のシーツ。ビッグソックス。シルク・綿のパジャマ。シルクわたの夏掛け布団。シルクわたの冬掛け布団。
シルクわたの布団以外は自社製品です。(60歳台男性、会社役員)
このビッグソックスが、今の所、最後の開発品です。
作る同機は、シルク裏毛のトレーナーを作ったことです。
宣伝不足で売れませんでしたが、買った方々からは絶賛されました。
「薄い」、「軽い」、「暖かい」、「蒸れない」、「型崩れしない」、「洗濯機で洗える」。
こんなに高機能なのにアウタ―分野は難しい、と考えていました。
そこで初心に戻り、寝具用品を考えました。靴下、レッグウォーマー、腹巻・・・
面倒くさくなり、全部合わせて大きな袋にしました。
これがビッグソックスでした。
糸を再チェックしまして、試作を完成させました。
<オールイン方式で本事業を行います>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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