昨年10月にギャラリー交差611と旧日本銀行広島支店で開催した【Zero Project x Hiroshima Intersection】の参加アーティストの中より、今年は浅野堅一、祐源 紘史、加藤和也 が参加することになりました。彼らはNYに三週間滞在、ブロンクスにあるAndrew Freedman Homeというアート文化施設にて創作・発表し、さらに今年10月にはNYのアーティストと共に広島で発表する予定です。
5月1日〜12日、ニューヨーク国連本部側にあるスペースVanderbilt spaceにて、NY在住のアーティスト達との作品展「on Another  Ground Zero」に3人の作品が展示されることが決定しました。


▼皆様へのお願い

今回ギャラリー交差611としても初めての試みとなりますが、クラウドファンディングで皆様にもこのエネルギー溢れたアートプロジェクトに参加していただきたいと思いページを立ち上げました。皆様からご協力いただきました資金は、参加作家の活動を支援する費用とさせていただき、報告会・パーティへの参加、そして10月に広島で開催される Hiroshima Intersection x Zero Project企画のイベント・パーティへのご招待をさせていただきたいと思っております。

それぞれのアーティストから皆様へお返しいたしますリターンを記載しますので、どうぞご参考にしていただきたく思います。皆様のご支援のもと、今回のNYでの活動を意義深いものにすることをお約束いたします。


▼概要

2019年4月29日〜、国連ではNPT<核不拡散条約再検討会議>の予備会議が開催され広島市長、長崎市長、また被爆者の方々の多くがNew York に集います。同時期には全米最大の映画祭トライベッカフィルムフェスティバルが開催されており、5月3日にはその中でも最も注目されるイベントTribeca Disruptive Innovativation Awardの授賞式が行われます。

そこでは去年に引き続き今年もまた「Hiroshima Stories」広島の被曝の歴史と復活の物語が紹介されます。

2018年Tribeca Disruptive Innovativation Awardの授賞式の様子

ギャラリー交差611でのHiroshima Intersection 2018 (1)

ギャラリー交差611でのHiroshima Intersection 2018 (2)

旧日本銀行 広島支店 ゼロプロジェクトにて。2018年10月。アーティスト藤元明の作品とサックス奏者加藤和也のコラボレーションの様子。(このページのトップにある動画もその作品。ゼロプロジェクトPeter Bill 作)

    

人々の意識が核廃絶へと向く好機を捉え、今回New YorkをベースとするZero Project との共同企画により、広島のアーティストとNYのアーティストがそれぞれの問題意識を持ち寄りアートショーケースを開催することになりました。以前から広島に通っているNYのアーティストと広島で活動するアーティストとのコラボレーション。国連近くのアートスペース Vanderbilt spaceとブロンクスの大型文化施設Andrew Freedmanでの開催となります。


     5/1 ~ 5/12  Vanderbilt space(NY国連本部の近くのアートスペース)


     ブロンクスの大型文化施設 Andrew Freedman House/Artist residence


▼プロジェクトスケジュール

 5/1 ~ 5/12  作品展「 On Another Ground Zero(仮)」at Vanderbilt space

 5/3  トライベッカ映画祭 Disruptive Innovativation Awardの授賞式参加

 5/12 ~ 5/19 アーティストレジデンス at Andrew Freedman Home (Bronx) 

 5/18 ,19 ZERO Project ワークショップ

10/中旬 広島旧日本銀行にて Zero Project 2019 x Hiroshima Intersection  

10/中旬 報告パーティ(場所は未定)

2020 5月(NY)10月(広島)予定


▼参加アーティスト紹介


▶︎祐源紘史

私はかねてよりNew Yorkで作品を発表することを目標の一つとして活動してきました。それは、New Yorkが常にアートの最前線にあるということはもちろん、私の作品がアメリカと深い関係があるからです。
私はケンタッキー・フライドチキンを扱った作品を制作しており、大量消費社会の象徴として扱っています。つまりポップアートを下敷きにした作品です。それをNew Yorkで発表することは、世界で勝負する重要な一歩になります。何より広島でアートを学んだ私にとって特別な思いがあります。

皆さまのご支援よろしくお願いいたします。

http://www.yugenhirofum

▶︎加藤和也  

 私は広島県を中心に大きなことから小さなことまで音楽に関わることを雑食な性分がそのまま出てしまったかの様に活動をしています。 活動の中でも特に大きな関心を寄せているのが同時代の作曲家・ビジュアルアーティストとの活動です。 今回、浅野堅一さん、祐源紘史さんと発表の機会をいただき、私は広島に関わりのある二人の作曲家に昨年書いていただいた作品を中心に演奏・パフォーマンスをする予定です。 奇しくも広島に関わりのある二人の作曲家、川上統さん、徳永崇さんの両作曲家の作品は生命のシステムや生きているものの持つ生命力、生命にフォーカスした作品です。 まるでこれらの音楽は重々しくない表層をとりながらも1945.8.6から今にかけての広島、曲がりながらも伸び続ける被爆樹木の生きることの力強さを思い出させるような音楽です。 ZERO PROJECTとhiroshima intersection、ニューヨークと広島の接点に音楽が鳴ることが本当に楽しみです!

▶︎浅野堅一 

約20年前にニューヨークに撮影旅行に行ったのですが、その8ヶ月後、9.11のテロがありワールドトレードセンターが倒壊しました。自分が観ていた世界が1年も経たず、激変する様に衝撃を受けました。あれから20年の時が流れようとしている今、また彼の地を訪れる機会を頂いたことに何か不思議な縁を感じています。今回私は、広島で生まれ育った者として常に身近な存在である原爆ドームをモチーフにした作品の展示とニューヨークでグラウンド・ゼロをモチーフにした作品を制作し、展示する予定です。経緯や背景など異なる2つの都市から生まれる作品によって、そこで何があったのか、を忘れないため、また、それを改めて捉え直すきっかけとなるような作品制作を試みます。一緒に滞在し、制作する祐源氏や加藤氏と共に広島とニューヨークを繋ぐプロジェクトに参加できることを心から感謝します。



▼私たちのVISION

広島から発信するアートプロジェクト《Hirosima Intersection》が2018年10月に《ZERO PROJECT》とコラボレートし< ART= 共通の言語 >というカタチを創りました。《Hirosima Intersection》に参加した広島在住アーティストは《ZERO PROJECT》と共にそれぞれの作品を発表をすることはもちろん、アーティストと共に問い考え協働をしてきました。

共に活動をする中で私達は2019年の活動として、前回の成果を発展させたものを広島から《ZERO PROJECT》の活動拠点でもあるニューヨークで制作・発表し彼らの街で協働することで交差=intersectionを作りたいという気持ちを強く持ちました。私達《Hirosima Intersection》は今後、これらの動きが常に2国間、更には3国、4国と増えていくような展開を作っていきたいと考えています。今回の私達の目的はその礎となるニューヨークでの交流・制作・発表をすることです。


▼アーティスト略歴

▶︎加藤和也 広島市出身。デンマーク政府奨学金を授与され渡欧。デンマーク王立ユラン音楽院ソリストクラス修了。第2回ジャン=マリ ロンデックス国際サクソフォンコンペティションセミファイナリスト。ユランサクソフォンクァルテットのメンバーとしてデンマーク国内を中心に活動を行った他、これまでに、イギリス、スウェーデン、シンガポールにてコンサートを行う。デンマーク王立ユラン音楽院ティーチングアシスタントを務めた後、2012年に帰国。帰国後はSingapore Saxophone Symposium 2012での演奏、瀬戸内国際芸術祭2013  "サクソフォーンアイランド"ディレクター、瀬戸内国際芸術祭2016オープニングセレモニーでのソロ演奏、また、愛知県立芸術大学芸術講座にて講師を務めた。現在、Carrefour Saxophone Quartet メンバー、日本ウインドアンサンブル《桃太郎バンド》団員、エリザベト音楽大学付属音楽園非常勤講師。広島県立熊野高等学校普通科芸術類型音楽コース非常勤講師。


▶︎祐源紘史1979年岡山県生まれ、2004年にハノーバー専科大学彫刻科(ドイツ)へ交換留学。2006年広島市立大学大学院芸術学研究科造形計画終了。身近な素材にキャラクターなどの具体的な形や意味を与えて再構成し、インスタレーションへと発展させた作風を得意とする。近年では鶏の骨などの残骸を使用して食に言及した作品を発表。広島在住。

【主な個展】

最初の食事が死の始めである(2013 / gallery t / 東京)、PLEASE EAT ME(2015 / アートスペース油亀 / 岡山)、2017 GHOST IN THE CELLAR(2017 / 山中酒店 / 広島)

【主なグループ展】

旧中工場アートプロジェクト「ゴミがアートになる!超高品質なホコリ」展(2017 / 広島)、広島アートプロジェクト(2008、2009、2010 / 広島)、ゲンビどこでも企画公募(2008 / 広島市現代美術館 / 広島)、食と現代美術 part6(2010 / BankART1929 / 横浜)、衣・食・住 ソウル–広島(2012 / 西京大学 / ソウル)、アラフドアートアニュアル(2013 / 土湯温泉町 / 福島)、美術食堂(2015 / ART SPACE ZERO-ONE / 大阪、ゼロダテ美術展2016十周年記念展(2016 / 秋田)、MINIFESTA #2(2016 / Atelier Suterena / ウィーン) 、Hiroshima Art Intersection(2018 / ギャラリー交差611 / 広島)、かがわ・山なみ芸術祭2018 AYAGAWA(2018 / 綾川町 / 香川)、第8回公募新鋭作家展 二次審査(2018 / 川口市立アートギャラリー・アトリア / 埼玉)、星を見上げるパイ ー想像と行為のその先(2019 / Gallery PARC / 京都)


▶︎浅野堅一  1979年広島出身。人の認識や記憶の曖昧さに興味を持ち人の生きる場所・空間を意識した作品を制作している。制作。企画展専門ギャラリー、 Gallery Node共同運営。2014年より写真家 所幸則氏に師事。・個展 「デルタのまほら」 (Yo-haku 広島)

「NEW CITY ART FAIR at New York 2014」(hpgrp GALLERY NEW YORK )-SH Contemporary Art Fair (SHANGHAI ONE GALLERY 上海 )・EINSTEIN STUDIO-「TOKYO ART BOOK FAIR 2014」東京、-「The NY ART FAIR」(MoMa PS1 ニューヨーク ) -「NEW CITY ART FAIR at Taipei」(松山文創園區 台北) -「SAPPORO ART FAIR」(クロスホテル札幌 札幌) -「Fruit Exhibition」(PALAZZO RE ENZO ボローニャ)・EINSTEIN STUDIO 「EINSTEIN STUDIO PRINTS Vol.3」-I Never Read,Art Book Fair Basel (Kaserne Basel バーゼル) 他「・INTERNATIONAL PHOTO FESTIVAL INCADAQUES OPEN CALL 2018-準優勝」

 

▶︎Zero Project ゼロプロジェクト

《ZERO PROJECT》には、核問題、広がる格差、不寛容な社会、そしてテロの連鎖などの世界的な状況を、原爆・被爆の記憶から始まった広島と長崎の平和文化から学ぶことで、様々な土地に住む仲間たちと社会問題を根源から問い、考えることから社会を変えていくというテーマがあります。そして、その活動の中で得た問い・気付き・インスピレーションを基にワークショップ行い、アート作品を創作し世界に発信していくというプロジェクトです。NY在住のアーティストCannon Hersey氏と映像作家の西前拓氏が中心となって、2015年以来毎年広島とNYでアート展や教育ワークショップを開催してきました。

参加アーティストは佐野元春氏、藤元明氏、黒田征太郎氏、岡野弘幹氏、井上鑑氏、Dorothy Masuka氏、Bakithi Kumalo氏など社会性の高い作品で国際的に活躍してきた方々。また William Perry 氏(元米国防長官)、Beatrice Fihn氏(ノーベル平和賞のICAN 事務局長)、近藤紘子さん、秋葉忠利氏(元広島市長)、スティーブン・リーパー氏(元広島平和文化センター理事長)など各界を代表する教育者と若者の対話を通して問題提起してきました。


▶︎『Hiroshima Intersection 』/ ギャラリー交差611

 2016年〜2019年12月まで広島市中区橋本町にてギャラリーを展開、2019年12月15日、ビル解体のためにやむなく閉め、現在は次の場所を探しながらAIRギャラリー的な活動中。

2015年にギャラリーのオープニング企画として「Hiroshima Intersection vol.1」を開催。現代美術作家・松尾真由美、アメリカ人写真家 ・Elin Slavick・Ali Biser、写真家・石河真理(ギャラリー代表)の4人が参加、それぞれが体験し感じた福島そして広島に基づく作品を発表した。

2017年開催の『Hiroshima Intersection vol.2』ドイツ人写真家Fanny Harlanが10組の参加アーティストを集めたグループ展。アーティストが共に<不安定>を意識した作品を展示。震災後の日本の社会と人々が陥った不安定という感覚を否定せずに受け入れる<不安定と安定の境界線とは何か>を問う企画展。作品群は様々な形で表現され、かつ実験的であり来場者の意識に問いかける試みとなった。2019年10月にはゼロプロジェクトとのコラボレーション『Hiroshima Intersection vol.3』。             

ギャラリー交差611代表 石河真理 ▶︎   写真家 /広島出身  コンサートプロモーターの勤務後「自分の内側にあるものを表現したい」という想いを持ち写真家に転身。カメラアシスタントを体験した後にArt Institute of Seattle にて写真を勉強後、フリーカメラマンとなる。その後2000〜2011年ニューヨークに住み、新聞、女性誌、ドキュメンタリー、ポートレイト写真、被爆関係、NPO等の取材などを手がけてきた。

2015年に広島にて自身のアートギャラリー「ギャラリー交差611」(2015年2月~2018年12月 現在移転中)を立ち上げ、広島、東日本大震災、チェルノブイリ原発事故など社会と向き合う作家達の個展を多く開催。

芸術、音楽、身体表現の交流が人を通して交差する<文化が生まれる>をコンセプトとした場所を目指している。



▼リターンについて

皆様に長文をお読みいただき大変感謝いたします。

今回の本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。 ご質問はどうぞお気軽にこちらのページからもメッセージをお送りいただくか、galleryintersection611@gmail.comまでご連絡ください。

※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。

10月にはゼロプロジェクトとヒロシマインターセクションの報告会&Partyを企画しております。(場所、日時は未定)ご支援いただいた皆様には優先招待いたします。

後日ご連絡いたします。

 ▶︎資金の使い道について

目標額を200万円にしておりますが、目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けします。皆様のご理解をいたければ幸いです。

作品制作費:約60万円、

渡航費/ 宿泊費:約100万円、

CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料17%+税金8%


                              


  • 2019/05/21 19:20

    皆さまこんばんは。祐源です。私たちは、ニューヨークでの滞在期間は無事に終わり、ジョン・F・ケネディ国際空港を発ち、現在はロサンゼルス国際空港にいます。ロサンゼルスは午前3時半、、、乗り継ぎ時間を利用してこれを書いています。19日前にニューヨークに着いた日のことが遠い昔のようにも、あっという間に...

  • 2019/05/09 04:00

    祐源くんは、マンハッタンのKFCの前でパフォーマンスの撮影。加藤くんは、コンサートに向けて練習。浅野は、新作の撮影をしたりとそれぞれギャラリーに在廊の他に活動しています。

  • 2019/05/04 13:43

    NYに着いて2日目。浅野、加藤、祐源の3人もNYに無事につき、各々の展示の確認や宿の関係も落ち着いてやっと一息ついた頃です。今回はぼくらが借りた宿に着いてご紹介します。展示会場でもあるマンハッタンからは徒歩と地下鉄を乗り継いで1時間弱、ブルックリンにあります。3部屋は別々で広めのリビングキッチ...

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