岩手県盛岡市に工房を構える株式会社 幸呼来Japan(さっこらじゃぱん)代表の石頭(いしがしら)です。

皆さんは「裂き織」って知ってますか?

「裂き織」は全国の貧しい地域に伝わった織物で、使い古した着物や布を細く裂いて織り直し、

 大変な時間と手間をかけ、新しい生地として再生させた織物のことを言います。

私たちは裂き織(さきおり)という技術を基盤に「さっこらproject」を立ち上げ、

2018年にはその取り組みが評価されグッドデザイン賞をいただきました。
さっこらprojectは「現代の社会課題」に着目し、

・産業廃棄物の削減
  (企業から出る捨てられてしまう布の活用)

・障がいのある方の働く場の確保
  (近隣の障がい者施設や裂き織サークルとの連携)

・伝統工芸「裂き織」の技術継承
  (時代のニーズに合った商品の開発と人材育成)

この3つの柱をテーマにしております。

そして今まで培ってきた取り組みを多くの方々に知っていただくために、

「裂き織 100kgチャレンジ」を立ち上げました。

今回のプロジェクトではご支援いただく方をはじめ、

廃棄物の提供企業、近隣の福祉施設や裂き織サークルの力をお借りして達成を目指します。




100kgチャレンジの使命は、

100kgのゴミを裂き織にして再利用しよう!というものです。

ただし!100kgのゴミを軽減するだけのプロジェクトではありません。

関わる全ての方々にHappyをお届けするプロジェクトです。

100キロchallengeにご支援いただくことで、

・産業廃棄物の有効活用
・障がいのある方達への支援
・伝統工芸「裂き織」の継承協力

この3つが形になったものがあなたのお手元に届きます。

そして、「良いことをしたな。」で終わらずに、

届いた商品をしっかり使っていただくことで、

持続可能な社会へと続く道が開けていきます。

私たちは100kgチャレンジを通して様々な利益が生まれることを目的としています。




支援いただいた方には100kgチャレンジで製作したプロダクトをお送りいたします。

タグは特別仕様「100kgチャレンジ」をご用意。

この企画のためだけのオリジナルタグを使用します。

今回裂き織にする材料は「デニムの耳」!

デニムの耳で織った裂き織が
Tシャツポケット
ハット
キャップ
ポーチ
テーブルウエア
マット
etc.

になってあなたのお手元に届きます。
(リターンは右サイドにあります)

どうして「デニムの耳」を使うの?
「デニムの耳」って何?

って思われる方、

次の項目を読んでくださいませ。




今回、100kgチャレンジで使用するのは、

デニム生地生産時に発生する「デニムの耳」。

国内外トップシェアのカイハラデニムのものを使用します。

デニムの耳とは

高速織機でデニムを織り上げる際、生地にかかる負荷を和らげ品質を保つ為に工程上

どうしても発生してしまう生地の捨てシロ。

日本だけでも72000km、約地球2周分ものデニムの耳が捨てられている現状です。

デニムの耳って活用されていないの?という疑問もありますよね?


デニムの耳を活用するにはものすごい手間暇がかかります。

1)2本ずつ(耳は左右から出るので)ロールになった状態
 (上部画像、男子が重そうに持ってるもの)から
  適度な長さ(20mくらい)にカットします。
  これが大変。ちょっと油断するとこんがらがっちゃって大変な状態になってしまいます。
  1ロールをカットするのに、4時間くらいかかります。


2)カットしたものをまとめてくくり、お洗濯して、汚れと糊を取ります。

3)干して乾いたら、玉に丸めます。

4)商品を製造します。

最低この工程を経て世の中に流通するのですが、

解く作業にものすごい労力がかかり、商業ベースに乗せるのには大変難しい素材です。

私たちは、障がいのある方達の持つ能力(一つのことをコツコツと続けられる)を

最大限に生かして、デニムの耳を活用して市場に流通させる仕組みを作りました。


カイハラデニムの「未来のために廃棄物をできるだけ減らしたい。」という気持ちとともに、

さっこらprojectでデニムの耳に新しい命を吹き込みます。


100kgチャレンジで裂き織の製作に携わる職人たちは障がいがありながらも

プロジェクト発足以前からスキルを磨いてきた方々です。

その技術は国内でも裂き織としては屈指の品質を実現させ、世界の市場にも出回るほど。

廃材の質感を生かす為の複雑な工程により機械化が不可能とされる裂き織ですが、

安定したクオリティと生産量を数百m手織りで実現できるチームで製作しております。

製作に携わる障がいのある方達は総勢45名程です。




「裂き織」とは古くなった着物や浴衣を1cm程度の紐状に裂き、

手織り機で横糸として織り直す技術で、

貧しかった時代に農家の女性たちが冬の間の手仕事として培った技術になります。

昨今では繊維商品が高価なものではなくなったこともあり、

一部の作家さんやサークル規模での活用がメインとなっており、

高齢化が進み技術の継承が難しい時代になっております。


私たちは、東北地方に古くから伝わる裂き織という手法を用いて

「デニムの耳」を新たに1枚の生地に織りなおしていきます。



さっこらprojectでは今までの裂き織では実現できなかった

「品質の均一化」と「デザインの共有化」を可能としました。

海外へ流通する商品への使用も増えてきたことから品質に対しての改善は第一優先でした。

お客様の手に渡る裂き織は全て私たちが出来うる最高品質の物をお届けいたします。

また、工場などから大量に排出されるあまり布を使用することで

手作りの風合いを残しながらも同一の柄の織りの量産を可能にしています。

デザインソフトなども使用し、現代に求められるデザインの作成や他社デザイナーとデスクトップでの

イメージ共有など裂き織の「使えるものは全部使う」というスタンスで伝統を活かし

伝統にとらわれない製品づくりを心がけています。

その風合いやデザイン性の高さが注目され

ファッションやインテリアのファブリックとして需要が高まってきています。




コラボレーション
・オニツカタイガー(アシックス)
・アンリアレイジ
・スピングルムーブ
・フェリシモ
・中川政七商店
・エドウィン など

受賞歴
・グッドデザイン賞 2018
・ソーシャルプロダクツアワード 2018
・グッドジョブアワード 2017 など



資金の使い道については、
・廃材の輸送費 / 10万円
・商品の配送費 / 10万円
・障がいのある職人への工賃 / 180万円
・商品製作に必要な部材費 / 40万円
・協力をお願いする近隣の施設やサークルへの工賃 / 30万円
・手数料 / 30万円
・余剰金については「さっこらproject」の今後の活動資金とし、より多くの廃棄物を減らす活動へ使用していきます。





カイハラ株式会社 ご担当者 様
カイハラ株式会社を中心として行った2008年の「デニムの耳プロジェクト」を皮切りに、
会長の貝原が「廃棄されているデニムの耳を少しでも生きた形で使えないものか」
と色々な方とプロジェクトを行ってきました。
しかし、商品として扱うには手間・労力・時間がかかり商業ベースに載せられない状態が続いていました。
そうしている間にも捨てられるデニムの耳。
もったいない!!

今回プロジェクトの成功を願い、100kgチャレンジを通してデニムの耳の可能性が広がることを望んでいます。

私たちの活動の目的は、
「裂き織」という伝統技術の継承、
環境負荷の削減、
障がいのある方達の働く場の確保
の3つです。
この100キロチャレンジを通して、日本人のもったいない精神が形になった「裂き織」と、障がいのある人も素晴らしい能力があることをいろいろな方達に知っていただきたい。
私たちの小さな取り組みが持続可能な社会の実現に少しでも貢献できればよいと思っております。



この100kgチャレンジは私たちがこれまで活動してきたこと、築いてきたことの集大成となるプロジェクトです。
このプロジェクトの達成は金額だけではなくより多くの大きな価値を持つと私たちは信じております。
今回、少しでも賛同いただけましたら支援・ご協力をお願いいたします。
支援を見送った方にも、ぜひ私達の活動を覚えていただけたらと思います。


プロジェクトの進捗状況は弊社のFacebookより順次報告いたします。
https://www.facebook.com/saccorajapan/


このプロジェクトは、東日本大震災からの復興につながるクラウドファンディングをサポートする「復興庁クラウドファンディング支援事業」の対象プロジェクトです。

※復興庁クラウドファンディング支援事業についてご相談やお問い合わせ、取材のお申込みなどがありましたら、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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