▼はじめにご挨拶

 日本のユニークで素晴らしい製品でありながら、文化・言語などの違いのため、海外では知られていなかったり、手に入らなかったりするものを、広く海外に紹介することを目標の一つとして事業を展開している株式会社ケイアイコンと申します。
 現在、事業の一つとして、松阪牛の生産者として60年の歴史ある牧場(有)伊藤牧場が提供する和牛『王女の貞』を海外に、月1~2頭のペースで、小規模に輸出販売をしています。


▼「松阪牛」の輸出をめぐる問題点とプロジェクトの立ち上げについて

 なぜ「松阪牛」ではなく、『王女の貞』なのか? 
 一つには、松阪牛ブランドの問題です。松阪牛ブランドの和牛は、その生産者の団体である松阪牛協議会が松阪牛のブランドで輸出できる(『松阪牛』の証明証が発行される)牛肉を、国内2ヵ所(三重県松阪屠場と東京芝浦屠場)で屠畜されたものに限定しており、それ以外で屠畜されたものは、たとえ松阪牛のその他の要件〔参考〕を全て満たしていても松阪牛のブランドは使用できない、勿論、松阪牛を海外に出す機会も限定されるという現実があります。

〔参考〕松阪牛の定義
 黒毛和牛、未経産の雌牛、松阪牛個体識別管理システムに登録されていること、松阪牛生産飼育での肥育期間が最長・最終であること、生後12か月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る。

 目は、輸入許可をする国の問題です。先の2か所の屠場のうち松阪屠場で屠畜された牛肉は、そもそも輸入を許可する国がありません。更に、たとえ東京芝浦屠場で屠畜されたものであっても、輸入を許可している国は、タイ・マカオ・ベトナム・ミャンマーに限られているのです。

 つまり、まさかと思われるでしょうが、事実上、三大和牛の一つ「松阪牛」は殆ど海外に輸出できないのが現実です。

 これを乗り越えて海外に紹介したいというのが、私たちの究極的な目的なのです。私たちも微力ながら、広く輸出できるよう働きかけているのですが、現時点では、広がりを見せておりません。

 このことが、私たちが、今回プロジェクトを立ち上げ、支援を得たいと考えた根源的な理由になります。


▼私たちの「松阪牛」に対する取り組み

 このような中で、何とか「松阪牛」を広く世界に紹介したいという熱い思いを抱いている生産者に巡り合い、共感したことが私たちのこの事業のスタートでした。 それが、松阪肉の王様を決める松阪肉牛枝肉共進会で、平成29年度・30年度と二年連続で最優秀賞一席に選ばれた(有)伊藤牧場の伊藤さんだったのです。伊藤さんの育てる牛は90%以上が、A5等級であるという実績があります。

*因みに、二年連続で最優秀賞一席受賞は、松阪肉牛枝肉共進会の60回以上の長い歴史上初めての快挙なのです。 従って、私たちも伊藤さんの意を汲み、誇りをもって、三重県産でありながら、海外で「松阪牛」と名乗ることの出来ないこの伊藤牧場のA5の高品質の黒毛和牛を、『王女の貞』というブランドで、海外での展開を進めているのです。

 ところが、そこで私たちは、以下のような問題に直面しているのです。それがこのプロジェクトを立ち上げ、支援をいただきたいと考えた直接的な理由なのです。


▼私たちの取り組み(海外での販売)における問題点

 肉牛には、ご存知のように様々な部位があります。しかしながら、海外で販売する際には、海外の人と日本人とのし好の違いにより(食べ方が知られていないということもあり)、部位の売れ方に著しい違いが生じてしまうことになります。
 端的に言えば、ステーキ肉を主に好む海外のマーケットでは、人気の無い部位は、売りづらいということになってしまいます。

 主に、ブリスケ(かたばら)・ショートプレート(そとばら)・ネック3部位がそれにあたります、平均的に全体の約20%、1頭当たり、重さにして60Kg程になります。
 しかし、特にばら肉(約15%)は、日本では、上質の霜降り肉として、すき焼き用・しゃぶしゃぶ用・焼き肉用として人気の高い部位なのです。90%以上がA5等級を育てる伊藤牧場のクオリティの高い和牛であれば、いかにもったいないことかということがお分りいただけると思います。

 もうご理解いただけましたよね。この構図が、私たちの海外販売でのコスト(価格)に跳ね返ることになるのです。
 従って、私たちは輸出に際しては、やむなく、あらかじめこの海外では人気の無い部位の売れ方を考慮して、人気のある部位の値段を高くして販売をせざるを得ないということになります。(正直に言います。一つには、小規模な私たちがそれを国内市場で流通させる力が無いことも原因です。)

 こういったことが、私たちの悩みであり、「無駄」になってしまう部位のコストが、私たちの資金力を継続的に圧迫しているのです。

▼クラウドファンディングで支援を希望したい理由と資金の使い道

 そこで、不定期ではありますが(2~3か月に1度予定)継続的にプロジェクトを立ち上げ支援をいただき、海外においても適正な価格で、出来る限り安定的に販売できるよう希望するところです。

 そうして、賜ったご支援は、輸出肉のコスト削減に反映させていただいて、輸出促進を図りたいと考えています。


▼リターンについて

 私たちの海外での販売展開に対し、ご理解・ご支援をいただける方に、伊藤牧場の高品質の黒毛和牛『王女の貞』の、海外での浸透が緩い上述の3つの部位(A5等級)をすき焼き用及び焼き肉用そして(ちょっと贅沢な)牛丼(等)用として格安感を感じていただける価格で、提供させていただきます。

 次の
 つのタイプ
 早くご支援をいただいた方に、お得な《早割》タイプを1つご用意させていただきます。

※真空パックにして送りますので、写真(画像はイメージです)のものとは、見た目が異なります。 

 ➤リターン①
  三重県・伊藤牧場産高級黒毛和牛『王女の貞』
  牛丼用などに最適なばら肉 500g 5,300円(税・送料込み)のコース

 ➤リターン②
  三重県・伊藤牧場産高級黒毛和牛『王女の貞』
  牛丼用などに最適なばら肉 700g 5,900円(税・送料込み)のコース

 ➤リターン③
  三重県・伊藤牧場産高級黒毛和牛『王女の貞』
  焼き肉用肉        500g 6,500円(税・送料込み)のコース

 ➤リターン④
 《早割》
  三重県・伊藤牧場産高級黒毛和牛『王女の貞』
  すき焼き用肉       500g 7,000円(税・送料込み)のコース 

 ➤リターン⓹
  三重県・伊藤牧場産高級黒毛和牛『王女の貞』
  すき焼き用肉       500g 8,000円(税・送料込み)のコース

  ※1、三つの部位に関しましては、今回、そとばらはちょっと贅沢な牛丼用などに最適なお肉として(リターン①②)ご提供させていただきますが、確かなさしの入った部位を脂と共にすき焼き用としてご賞味いただいても格別なものと確信しております。かたばら及びネックは、すき焼き用(リターン④⑤)と焼き肉用(リターン③)としてご提供させていただきます。

  ※2、リターンは、有限会社梅善より発送させていただきます。

※真空パックにして送りますので、写真(画像はイメージです)のものとは、見た目が異なります。 

コラム
 「伊藤牧場」さんについて、あと二つお話させてください。
 伊藤牧場の牛肉がいかに素晴らしいかは、最優秀賞一席の二年連続受賞でも十分にご理解いただけると思いますが、それを裏付ける例をご紹介します。

 皆さんご存知の、日本を代表する料理研究家の服部幸應氏も、雑誌『料理通信』(2017年8月号)に「未来に届けたい日本の食材」として伊藤牧場の牛肉を紹介し「肉の芸術品」とまで言及されています。 
   
 更に、「天皇の料理番」で有名な洋食店『東洋軒』においても、伊藤牧場のA5等級の牛肉が、供されています。
             リンク:東洋軒



三重県津市・伊藤牧場の全景


  • 2019/03/04 23:18

    求む人材!・「キャンプファイヤー」を訪れてくれそうな人・牛肉に興味がありそうな人・どんな食べ方がいいか提案してくれそうな人そんな人に、情報発信を手伝ってもらおうと・・・ いました、ピッタリの人が。実は私たちは、初めの挨拶でも述べたように、海外で知られていない、手に入り難い、そんな商品を海外で広...

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