2020/03/06 15:53

2月20日〜2月24日までの5日間で、ななな、なんと!
薪ストーブを設置する「炉台」が完成いたしました。

先日の作業から続けてご紹介すると、
まず、ストーブの熱による“自然発火”を防ぐために、耐火断熱材を張り付けました。文章に書くと、簡単に思えますが、これがまた細かい計算が必要でして。〈〈私には無理です!〉〉というわけで、前回レポートから登場いただいてる、棟梁の草壁師匠のご登場です。

ピシーーっと、キメる草壁師匠!要なのは、角の“束石”!石の丸いカーブに対してどのように板をはめ込むのかと心配しましたが、撫でるようにカンナで板を削ってバランスをとり、この仕上がりです。すご。ぴったり!

ベニヤ合板で素地を作ったあとは、角材を入れて4センチくらいの空間をとり、そこにケイカル板を、バンバンバン!と。(ケイカル板とは、水酸化カルシウムと砂を主原料として板状に成型した耐火断熱材です)
このケイカル板を、丸のこで切断したのですが、その時の白いモヤのような埃がすごいのなんの…!ホームセンターで切れたら便利なのに〜。(←頼んだら断られた)

そうこうして完成したこの断熱加工の壁!!!素晴らしい!!美しい!

ここまで来たら、バトンタッチ!
同じ吉野町内の国栖を拠点に庭師をされている「風人園」の大西親方と、大阪(金剛山寄り)で庭師をされている高橋プロです。
庭師さんは植木の手入れだけでなく石積みもします。そして花壇などでは、レンガを積みます。
その匠の技で、しだのこLaboを助けに来てくださったのです!ありがとうございます!

使用するレンガは、大西親方のご紹介で、素晴らしい風合いのアンティークレンガをいただくことができました。ひとつひとつ、積み上げて運び込みます。大きなトラックはクレーン付き。大西親方のご協力で1回で運び終えることができました。
いや〜、レンガって、重いんですね〜!300個ほどのレンガを運んで良い筋トレになりました;

レンガは、使用する前に水で泥を落として、水分をふくませます。これは、つなぎのセメントから水分を奪ってしまわないようにするためです。(水分が奪われるとセメントの強度が落ちます)

レイアウトを考えるのに頭を悩ませましたが、何度か組み替えてデザイン決定!決まればあとは積むのみ!と、現場の空気に気合が入ります。笑
コンコンとリズミカルな音と、ジャリジャリ!とセメントを塗ったり、こそげとる音がひびきます。すごい集中力。そんな中で、

高橋プロ「ギバちゃんとってください!小さいギバちゃん、あります?」
大西親方「はいよ」

という会話が聞こえてくる。

「ギバちゃん!???柳葉敏郎?柳葉敏郎に小さいも大きいもないでしょ」と私は思っちゃうわけで。素人なので、道具までも面白い!

はい、こちらが“ギバちゃん”です。可愛い。


そんなことは置いておいて、リズミカルにどんどん積み上げていく高橋プロ。
もともと音楽のバンドマンをされていたそうです。どおりで!リズムが心地よい。笑

積み上がるレンガは、角が取れていて、色も形もそれぞれバラバラで素敵!

もともと、イギリスの古いお城で使われていたものだそうです。ロマンです。


レンガ作業二日目と三日目は、大西親方が丁寧に水平を取りつつ丁寧に仕上げてくださいました!(ちょっと縦の画像になりますが)

レンガって、大きさを半分にしたり、ちょびっと削ぎ落としたりして、サイズ変更しなきゃいけないんですが。

その作業がとても危険!ちゃんとした道具がないとできないことです。カットをするディスクグラインダーと、切るときに飛び散る破片などの集塵機など。
プロの大西親方と高橋プロが協力してくださらなければ、できなかったことなのです。そうして、合計、3日間かかって完成しました!

世界に一つだけの、素晴らしいレンガの炉台が出来上がりました!
薪ストーブに負けないくらい個性的て、存在感のある出来栄えです。
目地もしっかり詰まってますし、草壁師匠の提案で、所々に金具で補強されているので頑丈です。

さあ、これでいつでも薪ストーブを迎え入れられる段階になりました!
このあとは、床や天井、壁の施工に入っていきます。材料をそろえるところから、もりもり動かないと!
よっし!完成形が見えてきましたよ〜〜〜〜〜!!!

次の作業は、3月7日と14日です◎