2020/02/18 08:00

2008年10月、結婚4年目で授かった赤ちゃんを19週3日で亡くしました。
子宮頚管無力症でした。

自覚症状もないままお産が進み突然の出産となりました。入院は一週間しましたが、看護師さんや先生に何を質問したらいいかすらわかりませんでした。4人部屋のベットで夜中に声を殺して泣きました。

先生達には私は自分の状況を理解し落ち着いている患者のよう見えていたかもしれません。精神的にふさぎこんできたのは退院して数週間してからでした。 

気分がふさいで人と会えない。
夜眠れない。
外出先で人混みの中で泣き出してしまう。
何かもっとできることがあったんではないか、これから無事に妊娠出産はできるのか。

悲しい苦しいしんどい気持ちは頭の中をぐるぐる回って離れず、暗く長い出口の見えないトンネルを歩いているような気分でした。

産後の検診も終わって体調は順調に回復しています。出産した総合病院にはもう連絡はとれないと思いました。産後の検診が終わったとたん、赤ちゃんがいなくなったという現実とともに日常生活に放り出された気ような持ちでした。

本当は悲しいのに私の事を思い心配する周囲のために「辛い経験を乗り越え前向きに元気な私」にならなくてはいけない。しかしその影では後悔と自責の念にさいなまれ孤独になっていきました。

幸い私はネットの中に仲間を見つけ、気持ちを共有することが出来ました。

その仲間達と小さく産まれ亡くなった赤ちゃんの為のベビー服を製作し医療機関へ寄付をする活動をはじめました。何もわからず悲しみの淵にいた「あの時の自分」に何かしてあげられないか? 天使ママだから出来ることがあるのではないか?という気持ちでスタートした「ちくちくの会」も活動11年目になりました。

流産死産新生児死体験者のお母さん達が社会的に孤独にならないよう、医療のサポートや社会的支援と長く広く繋がれる仕組み作りは大きな課題だと感じています。

Baby Loss Family Support 'Angie'さんの活動、国際啓発リボン「ピンク&ブルーリボン」を応援しています。


ちくちくの会 代表 長野麻貴

ちくちくの会
HP:https://chiku-chikunokai.jimdofree.com/
mail:chiku-chiku@hotmail.co.jp