お陰様で残り半日で目標額の161%となりました。
温かい皆様の応援、心より感謝申し上げます。
今回は23歳から行なっている映画制作のことをお話してみたいと思います。
不思議なご縁から、埼玉の川口で映画の制作現場の下積みをするようになりました。
当時通っていた早稲田の大学院に通いながら、ラジオドラマやフジテレビの深夜ドラマの
助監督などをしておりました。
ここで思ったのは、学びは実際に手や足を動かして、現場で培うものが大変役立つということでした。
もちろん座学も勉強にはなりますが、記憶の定着には、
トライアル&エラーをしながら培う経験が一番有益です。
教室で学ぶよりも何倍も効果があると感じました。
今まで物理学や心理学を学んで、勉強ばかりだった自分が、
映画の現場では全く使い物にならず、みんなの足を引っ張ってばかり。
たまたま自分の場合は指導してくれる先輩がいなかったので、
手探りをしながら、見よう見まねで覚えていきました。
20代は駿台予備校の講師をし、デジタルハリウッド大学大学院に通いながら、
ショートフィルム制作に没頭していました。
いろんな映画祭でご評価をいただきながら、長編映画への企画を提出したり、
いただいたりすることが多くなってきました。
ですが、なぜかうまく行かず、途中で頓挫するものばかり。
そんな時に、今はもう亡くなられたのですが、
埼玉の起業塾の講師をされていた方から紹介された方から、
犬猫のシェルターの話をお伝えいただいたのでした。
初めて見るシェルターの内部には驚かされました。
切り詰めた予算の中で、何名ものスタッフさんが食事や清掃、ワクチンや不妊去勢手術などを
行なっているのをみて、
こんな場所が日本にあるんだと驚きました。
当時いらっしゃった副理事長の女性の方にインタビューをしましたが、
2〜3時間近くでしょうか。
ペット業界の裏事情をたくさん教えていただき、さらに驚きました。
市場という背景があり、ペットの命が売り買いされ、捨てられる犬猫が多数いる。
8週齢って皆さんはご存知ですか?
7日×8週の生後56日は生体販売を禁止するという考えなのですが、
日本では49日はたまたそれ以下の日数で店頭に置かれ、売られているのです。
親から引き離された犬や猫は、極端に愛情が不足しているために
自分以外の相手を吠えたり、威嚇したり、そして病気にもかかりやすいと言われています。
しつけがしづらい犬が成長と共に、飼い主には手に負えなくなり、
手放されるというケースが少なくないと伺いました。
副理事長の方の最後の言葉は、
「この仕事が無くなることが夢……」
でした。
この言葉を聞いた時、胸が張り裂けそうになりました。
仕事は自分が金銭を得るためにあるものだと思っていたが、
自分の生活を投げ打ってでも、小さな命を一つでも救いたい、
そんな志を持っている人がいるんだ……
小生は、言葉が出ませんでした。
そこからいろいろな場所に出向いて、取材を重ね、保健所から犬猫を引き出す
保護団体の方々に密着し、譲渡会にも参加させていただき、
ペットショップでない場所でも、ちゃんと犬猫を飼うことができるんだということを知りました。
小生の考えは、ペットショップをすぐに無くせ、ということではありません。
ペットショップ以外でも犬や猫と出会える場所がたくさんある。
それを皆さんが知った上で、
ペットショップで皆さんは犬猫を飼いますか?
譲渡会など違った場所で犬猫を飼いますか?
選択するのは、飼い主さんになる一人ひとりの考え方次第なのです。